■映画情報
公開日/2018年1月26日
上映時間/112分(1時間52分)
監督/パオロ・ビルツィ
製作国/イタリア
■予告
■あらすじ
アルツハイマーが進行中の元教授のジョンと、末期がんに侵されている妻のエラ。夫婦生活は半世紀を迎え、子どもたちも巣立ったことで人生の責任も果たしきり、夫婦水入らずの自分たちだけの時間を過ごすことができるようになった。ジョンが敬愛するヘミングウェイが暮らした家のあるキーウエストを目指し、愛車のキャンピングカーで旅に出た2人は、毎晩思い出のスライド写真でこれまでの人生を振り返りながら、ひたすら南を目指して進んでいく。
■Review
『ロング,ロングバケーション』(原題:The Leisure Seeker)は、
『歓びのトスカーナ』でイタリア・アカデミー賞作品賞を続けて受賞した稀代の名匠パオロ・ヴィルズィ監督とヘレン・ミレンとドナルド・サザーランド主演による老夫婦のロードムービ。
映画のストーリーはアルツハイマーが進行してきた元教授のジョンと、全身がガンで進行が進んできたエラの二人の老夫婦は70歳を越え、夫婦水入らずで南へ向かい旅をすることになる。
向かう先はジョンが敬愛するヘミングウェイの家があるフロリダ・キーウェスト。道中様々な出来事が起こる中、自分達が歩んできた道を再び歩き直すというのが大まかなストーリー。
と言っても本当にこれだけの映画なんですよね。特に前半はキャンピングカーで旅をして、道中ちょっとした出来事があり、キャンプしながら写真を見て思い出に浸りの繰り返しではありました。ある意味のんびりとした良い映画だなとも思いましたが、逆にこのまま同じ流れなのかと不安にもなりましたが、まぁそんなことはありませんでした。
けどのんびりしている映画で好き嫌いは分かれそうですがとても良い映画だったし、面白い作品でしたね。アルツハイマーのジョンとガンではあるものちゃんと付き添い側にいるエラの長年一緒にいたからこその面白いやり取りも見れましたね。
なによりジョンが浮気が発覚したというのには驚きましたね。別に内容自体に驚いた訳ではなく、まさかのアルツハイマーの症状で浮気した相手とのやりとりの記憶が蘇えるという失態をするし、内容は分かれ話ではあったんですがそれを目の間でエラが見るというのはなかなか見られない浮気発覚ではないでしょうか
私が特に気に入ってるのは彼らの旅が続くにつれてだんだんと心が若返ってるなと思ったこと。勿論体は病気だし、よぼよぼではあるんですが後半からどんどん二人とも何か失った喜怒哀楽の感情とか、それをぶつけるハツラツさがにじみ出ていて、そこはベテラン俳優の腕の見せ所を見せられたように感じました。
ラストが個人的にどうなのかなとは思いましたが、あの自分たちが決めたことであの行動なのであればそこにも納得はいきますね。なんか自分の事ばかりではなくちゃんと子供の事も考えたうえでの行動なのかもしれません。
ただやはりこの映画を好き嫌いは分かれそうで一概にオススメですとは言えませんが、のんびりとした作品で休日に見るには良さそうだし、自分の終わりを考えたときにどんな生き方をすればいいかの参考にはなれる作品なのかなと思います。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
この映画は若い人が見る映画と言うより、老後を迎えてこれからの生活をどう生きようか考えてる夫婦とかそういう人に見てもらいたい作品でした。私のブログを閲覧している人でそういう年齢の人がいるかは分かりませんが、もしそういう日が来たら見てみてもいいんじゃないのかなと思います。
はい、そんな感じで!
それでは!