■予告
■あらすじ
18歳になり、卒業や大学受験も見えてきた高校3年生の春。富樫勇太と小鳥遊六花は変わらず共同生活を続けていた。そんなある日、六花の姉・十花が、仕事も安定したので家族でイタリアに移住すると言い出す。このままでは六花と引き離されてしまうことに焦った勇太は、友人たちに「駆け落ち」を提案され……。
■Review
『映画 中二病でも恋がしたい! Take On Me』は、
京都アニメーション製作による2012年から放送されたアニメ『中二病でも恋がしたい!』の完全オリジナルアニメーション映画。
原作は虎虎による全4巻の同名タイトルのライトノベルを元にアニメと劇場版が作られてます。
この作品について私が語るなら同じ京都アニメーション作品の『日常』『氷菓』を見終わった時に大体始まってそこから一期を見始めました。2012年に放送させたので、私が高校生の時にリアタイで見てましたね。
一期は全部見て、二期は恥ずかしながら途中までしか見てないし二期の内容もあまり覚えてません。『小鳥遊六花・改 〜劇場版 中二病でも恋がしたい!〜』ていう映画もやってたのは知ってたけど、観た友人が「ただの総集編だから見なくても良いよ」と言われたので結局見てません。
アニメ自体は京都アニメーションの中で大好きとは言えませんが、私も中二病は経験したからそこに共感は持てたし、高校の友人と語り合った作品なので思い入れはあります。そんな作品がついにオリジナルストーリーで映画化になると聞き少し楽しみではありました。
前置きが長くなりましたが、映画の感想を言うなら、悪くないんだけど、わざわざ映画でやることなのかな?とは思いましたね。全然クソではないです。私これをauのビデオパスで観ましたが、もし映画館で見てたら「何でこれに1800円払ったんだろう」と思ってたかもしれません。
なんかすべてのクオリティが映画のレベルではないんですよね。作画もストーリーも音楽も。良い言い方をすればこの作品を大規模にしないでいつも通りを貫いた、悪い言い方をすれば映画にする必要はなくこのレベルならアニメ3期をやってほしかったです。
元々地上波では々キャラも可愛く、中二病の妄想バトルのアニメのクオリティも素晴らしいからこれが映画だとどうなるか楽しみのひとつだったんだけど、特に地上波の時とあまりその作画は変わってませんでした。
別に作画崩壊という事にはなってはいませんでしたが、もっと挑戦的にやっても良かった気がします。ユーフォニアムの『リズと青い鳥』とまではやれとは言いませんが、やはり折角の劇場版ですから映画らしいアニメーションを制作して欲しかったんです。
(ここから後半の記事が実はある事情で消えてしまい数時間後にまた書いたものです。かなり落ち込んだ状態で書いた内容を思い出しながら制作しています。優しい目でここから閲覧してください。)
今回の映画は六花と勇太が駆け落ちをするという話になっています。海外に行くのかなと思いきや、最後の最後にあることで海外に行って映画全体は日本内に収まっています。そこは別に文句はないです。
しかしながら二人が抱える問題や悩みと言うのがアニメを見てきた人からするとまた同じことで悩んでると思ったり、なんか悩みが結構今更感が半端ないんですよね。
やはりそこも物語は良いんだろうけどそれは普通のアニメになった時の話で、映画になるとそれがかなり薄くなります。どんなに厚い記事も広く大きくしようとすれば厚さも薄くなるでしょ?そんな感じです。
いや、悪くはないけどやはり二人の壁がそこまで大きくはないっていうのもあるし、姉から逃げて日本中を駆け巡り、ただただ二人が観光名所を回った映画になってるんです。
北海道の六花の母に会うと途中から目的はあるにしろ会ったら会ったですぐに終わるし、京都や北海道に行ったところでキャラの心情や物語になにか大きな影響を与えるかと言われたらそうでもないんですよね。
なんかこれある作品と似てるなと思ったら『ラブライブ!』の映画に似ていて、案の定脚本が花田十輝。納得しましたね。ラブライブもそうなんだけど、彼女たちが海外や遠い場所に行って何かしら気づいたり成長できればいいんだけど、行ったところで別にそれは見れないし、そんな問題ならいつもの場所でやれよ言いたくなります。
今回は駆け落ちで姉から逃げるという話だから中々戻れないというのもありますが、旅を通じての成長とか絆がより深くなったりとかそういうのもないからかなり平坦になっていました。
あとこの脚本家特有の話と話のざく切り感がまたありましたね。なんか綺麗な繋がりが見られなくて、あいだ間に壁があるような感じ。自分が間違ってスキップボタン押したんじゃないかと、話があまり綺麗に繋がってなかったです。
これほどのレベルの作品を映画で見せるよりかは普通にテレビの三期をこの内容で放送したほうがファンの人は喜ぶんじゃないのかなと思います。特に見ても何も感じないし、こっちも得られるものは何もなかったです。
そうそう、実はこの映画はある京アニ作品のあるお店や、ある商店街、ある鳥が現れます。そこはファンサービス良かったですよね。ぜひ探してみてください。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
4/10です。
特の見ても見なくてもどちらでもいいような作品でした。今までのファンの人は見て需要はあると思いますが、正直テレビシリーズの方が面白かったかなと自分の中では思っています。
はい、そんな感じで!
それでは!