■予告
■あらすじ
資産家で冒険家の父リチャードが行方知れずになって7年。ひとり娘のララ・クロフトは、父の残した秘密の暗号を解き、父が日本の古代の女王ヒミコが葬られたという、絶海の孤島に向かったことを知る。ヒミコの呪いが解かれれば世界は存亡の危機に陥るといい、父はその力の悪用を企む者たちから秘密を守ろうとしていたのだった。その事実を知ったララは、トレジャーハンターとして父の残したミッションを遂行しようと、香港の船乗りルー・レンの協力を得て島を目指すが……。
■Review
『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(原題:Tomb Raider)は、
世界的人気を誇るスクウェア・エニックスのコンピューターゲーム『トゥームレイダー』を実写化した作品。
アンジェリーナ・ジョリーの2001年に製作された『トゥームレイダー』を連想する人もいますが、それとはまた別物らしいです。
レビューする前に先にこの映画について説明をします。アンジェリーナ・ジョリー版『トゥームレイダー』は1996年にイギリスで作られた同名のコンピューターゲームを原作とした映画です。その96年版のリブートした2013年に製作された『トゥームレイダー』というゲームがあります。
そのリブートされた2013年版の『トゥームレイダー』を実写化したのが、今回の作品になります。アンジェリーナ・ジョリー版の前日談と勘違いしてる人も見かけましたが、原作も映画もリブートとした作品になってます。ちょっとややこしいですね。
ちなみに恥ずかしながらゲーム版はやったことがないし、アンジェリーナ・ジョリー版の『トゥームレイダー』を鑑賞はしていません。今作がトゥームレイダー初見になりますので、それを理解した上でレビューを見ていってください。前置きが長くなりましたがレビューに入りましょう
ララ演じた アリシア・ヴィキャンデルは私の中でとても素晴らしい女優だと思うんですが、今回も素晴らしい演技をくれましたね。彼女のアクションは初めて見ましたが、あそこまでアクションが出来るとは驚きです。今までのシリーズが好きな人はこの人をララと思えるか分かりませんが、初見の私としては アリシア・ヴィキャンデルではなくララそのものに見えました。
個人的にはウォルトン・ゴギンズの演技も素晴らしかったなと思います。キャラは典型的ではありましたが、彼のカリスマ性と演技力でそれをカバーできていたように感じました。
以上が良い部分です。正直後は普通ですかね。昔よく見たアクションアドベンチャーと言えば響きは良いかもしれませんが、悪く言えばどこでも見れるアクション映画だなと言う感じですかね。
確かにヒロインの武器が弓と矢だったり古代遺跡でのアクションとかは見ていて面白んですが、どうもそれがスケールの小さいものになっていたというか、謎解きのような謎解きも勝手にキャラたちが解決して納得するから視聴者は置いてけぼりなんですよ。私の頭の悪さもあるとは思うんですが。
あとこの映画は卑弥呼の呪いを使ってある企みをする秘密結社がいます。その一人がウォルトン・ゴギンズ演じたヴォーゲル。このキャラと秘密組織がちょっとツッコミ所満載とまではいきませんが、結構あります。
まず真実味もない呪いとかをバカみたいに信じて世界滅亡を目論みます。これが少し昔なら話はまだ分かるけど、どうやら時代設定が2018年らしいし映画がずっとそういうファンタジー色でもなかったから余計呪いを信じてることがバカバカしく感じます。
あと宇宙人でもないのに、同じ人間を呪って滅亡させたところで自分たちはどうやって生き残ろうと考えたんでしょうか。真実が明かされるまで呪いの正体を知っていなかったらしいから、かなり当てずっぽうな考えだったという事が分かります。
ヴォーゲルも最初呪いで世界を滅ぼすことを企んでいた割に、後半からその呪いをバカにしていたり遺跡に入って怪しい風が起きてもそれを否定したりします。もしかすると呪いを否定するキャラを入れたかったけど忘れて泣く泣く彼にその任務を任された感じがしますよね。要は台本を途中で書き換えたように感じます。
もっと最初はシンプルで良いんですよ。それこそヴォーゲルたちは呪いで世界征服とかではなく、遺跡に眠る日本の古代の宝を発見して金儲けする輩くらいでも。それだったら呪いを否定するのも納得がいきますし。
あとは・・・なんか長く感じた。冒険要素な部分が少なかったのと、それに入るまでがかなり遅かったっていう理由かな。別に2時間じゃなくてもっと短くても良かったかなとは思いましたね。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|⚫⚫⚫⚫⚫
5/10です。
すこし勿体ない気がする作品でした。続編やるような雰囲気でしたし、今作は別に絶対悪い作品という訳でもないので続編を少し楽しみに待ってみようかなと思います。
はい、そんな感じで!
それでは!