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映画『去年の冬、きみと別れ』は騙されない。評価&感想【No.429】

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■映画情報


公開日/2018年3月10日

上映時間/118分(1時間58分)

監督/瀧本智行

製作国/日本

■予告


■あらすじ

婚約者との結婚を間近に控えた新進気鋭のルポライター耶雲恭介は、盲目の美女が巻き込まれた不可解な焼死事件と、容疑者の天才写真家・木原坂雄大について調べはじめる。しかし真相を追ううちに、いつしか抜け出すことのできない深みに飲み込まれていく。

引用元:去年の冬、きみと別れ : 作品情報 - 映画.com

■Review

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去年の冬、きみと別れは、
芥川賞作家の中村文則による同名サスペンス小説を三代目J Soul Brothersパフォーマーなどで有名な岩田剛典主演で実写映画化した作品。

注意:今回のレビューはネタバレが含まれてます。まだ鑑賞してない人は映画を見てからの閲覧をオススメします。





物語の大部分はフリーライターの岩田剛典演じる耶雲は焼身事件の容疑者であった斎藤工演じる木原坂に接近していく。そして近づいていくうちに、耶雲の婚約者が木原坂宅に監禁されることを知るというのが大まかなストーリー。


特に大きな期待はしていませんでしたが、ストーリーの大部分であったり映像表現なんかはとても良かったと思います。しかも意外とサスペンス映画と思いきや復讐劇という私好みの映画でもあったので飽きずに楽しくは見れました。


この映画は事件の犯人捜しというよりかは誰がこの物語を描いたかという事でしょうか。はい、もうネタバレ宣言もしたので言いますが、このすべての物語を描いたのはやっぱり岩田剛典演じる耶雲でした。


実は斎藤工演じた木原坂が焼身事件を起こしたと見た盲目の女性は耶雲の元恋人で、しかも火をつけたのは斎藤工演じる木原坂ではなくそのお姉さんで、その協力者として北村一輝演じる小林も加入していたという事が明らかになります。その復讐を果たすために耶雲が動くという話になります。


確かに一連の流れを見てもツッコミたい部分もありました(婚約者のTwitterを今のご時世なんで耶雲は知らないのか、なんでお姉さんが耶雲の家に来て耶雲は驚きのひとつもしないのかとか)が、それが意外と結末への伏線になっていたりと思ったより面白い作りをしているなと思いました。


それから結構映像で色を多く使うんですが、それでキャラクターの感情表現だったり緊張感を与えていたようにも思えました。赤色系統が多かったのかな?あまりこれに関しては注目していて見ていたわけじゃなからアレですが、それでも映像は良かったし色彩での感情表現も良かったと思います。




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音楽も良かったけどこれの使い方がもったいないなと思いました。じわじわ来る緊張感と恐ろしさのある音楽なのに、緊張感ある怪しいシーンで急に使ってきます。これは感動できるシーンで音楽を使って泣かせようとする安い演出と一緒で、「ここは緊張する場面ですよ」とバカみたいに押し付けて教えてるみたいでした。


こういうのってじわじわ来るから緊張するのであって、急に来られてもただただオカシイだけな演出になります。そういう意味ではクリストファー・ノーラン監督はこういう使い方は本当に上手いです。


さらに細かい点を言うなら斎藤工と岩田剛典が話すシーンでお互い遠く離れて斎藤工はボソボソ喋ってるのによく会話が成り立つなと気になりました。映画の音楽がでかいからそう聞こえた訳ではなく、実際あの距離であのボリュームで喋られても分からないはずです。


あとこの映画はストーリーとしては面白いんですが騙されないです。特にミステリー映画を好む人はこの映画もすぐにどんな映画で、だれが主犯か分かるでしょう。この映画のトリックを分からない人はきっとコナンや金田一の事件が解明されてもずっと分からないまま終わるレベルでしょう。


良い言い方をすれば見やすいサスペンス映画といってもいいでしょうが、悪い言い方をすれば全体的に深みが無いです。もっと複雑にして伏線を散りばめても良かったのに、「第二章」から始まる割には普通のサスペンス映画と変わらない展開で一方通行状態でした。


何より岩田剛典が主犯というのもそこまで驚くような伏線とかもなく、彼が主犯というのも演出や演技でバレバレなんですよ。


そういう意味では岩田剛典もまだまだ演技はだめです。普通に喋る分には良いんですが、感情的な演技は本当岩田君もそうですがEXILE系はだめですね。途中からも裏の顔は出まくってるし、怪しい雰囲気も醸し出し過ぎだからそこを隠したり調整するというのはまだ下手かなと思います。


あとこういう黙らされなかった理由としては宣伝のせいですよね。「全ての人が騙される」と言われたらそりゃ誰でも身を引き締めて、すべての展開を疑うでしょう。そうなればもう大体の内容も解明できるし、それでなくても誰が主犯かくらいは予想できます。


映画とは関係ないんですが私こういう宣伝嫌いなんですよ。「全ての人が騙される」「4回泣けます」とか。それって絶対とは限らないじゃん。4回泣ける保証はないし、もしかすると0回泣く人や100回泣く人もいるのによく人間様に感情の回数を宣言してきたなと思います。


今回もそうです。全ての人なんてありえないでしょ?100人見たら100人「どひゃ~!」って騙されるんですか?ギャグ漫画ですか?
ちなみに私は騙されなかったし、私の知ってる人も何人か騙されなかったので「全て」ではなく「だいたいの人が騙される」にしたほうがいいと思います。


え?「何も考えずに見ればいいじゃない」?なに言ってるの。サスペンスなんだから考えながら見たほうが楽しいじゃん。


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

4/10です。




少し話は脱線しましたが、サスペンス初心者には良いレベルの映画だと思います。単純に盛り上がりに欠けるのと岩田剛典と他ほとんどの俳優の演技の下手さを見ても大丈夫なら見ても問題ないかと思います。

ちなみに誰を指してるのかというと斎藤工北村一輝以外の人たちです。





はい、そんな感じで!

それでは!