■予告
■あらすじ
ノルウェーの科学者によって人間の身体を縮小する方法が発見され、身長180センチなら13センチにまで小さくなることが可能になった。人口増加による環境、食料問題を解決する「人類縮小200年計画」が立ち上がり、一度小さくなれば二度と戻ることはできないが、それでも各国で小さくなること(ダウンサイズ)を選ぶ人々が徐々に増えていく。アメリカのネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送る、どこにでもいる平凡な男ポール・サフラネックは、少しの蓄えでも裕福で幸せな生活が遅れるという縮小された世界に希望を抱き、ダウンサイズを決意。しかし、土壇場で妻のオードリーが逃げ出してしまう。ポールは縮小された人間たちの世界で、ひとり寂しい生活を送ることになり、自暴自棄になるのだが……。
■Review
『ダウンサイズ』(原題:Downsizing)は、
ファミリー・ツリー」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」のアレクサンダー・ペイン監督による、人類が縮小可能になった世界を描いた社会ドラマ映画。
特に期待もしなかったし、面白そうでもないかなと思ってこの映画を鑑賞しました。別につまらなくはないです。見れるものではありますが、訴えることや世界観と物語の脱線が結構ひどく目だったなと思いました。
まず世界観としては小さくなって人類の増殖での環境問題や食糧問題が解決され、さらに経済的にもみんなが裕福に暮らせます。こういう設定は良かったと思います。ただひとつ疑問なのはなんで小さくなって皆裕福になれるのに、貧民の人たちが出てくるんだろうというのが分からなかったです。なんかそういう説明をしたのかもしれませんが、大体が口だけだからすぐに忘れるんですよね
例えばある場所で「ガイドして」と頼まれた警備人らしき人はガイドはせず口でダラダラ喋って、監視カメラのその場所の映像が少し映るだけなんですよ。これってその世界観を視聴者に見せて入らさせるってことにもできてないし、口だけで説明するからどこに共感をもってどこが凄いのかいまいち分からないです。
あと主人公が離婚して自分の能力が発揮できる仕事もやめてから、いろんな人に出会ったり色んな世界を見て何かを見つける話でもあるんですが、特にダウンサイズをしなくてもいい話ですよね。
小さくなってもならなくても、この主人公の物語って特に変わることもなかったしダウンサイズした時の話も普通のサイズでも十分話は進むことはできます。ダウンサイズしたことによっての物語の動き方が特になにもないんですよね。
あと結構時間を飛ばし過ぎだなと思いました。ダウンサイズの世界で普通の物は小さくできないのに、なんで途中から自転車やタンバリンが小さくなってるんだろうと思いました。もしかするとそういう作り出す技術が出来たのかもしれませんが、そういう説明もないから納得は出来ません。
あとある場所に向かう時、小さくなったら植物も大きく見えるはずなんですがたまにCGを使うのがめんどくなったのか植物のサイズが普通なんですよね。花とか植物が道端に小さく生えてるし。
そういう意味でも小さくなった世界を撮すの下手でしたね。コンセプトが似ている『アントマン』は自分が小さくなるといつも使う生活品とかがこんなにも大きく見えたり、より危険だと思ったりとスリリングと面白さ、ユーモアがあるんですよ。
ただこの映画にはそういうのがないんです。確かに序盤は小さくなった事によっての見える景色が変わりますが、そこに面白さや危険はありません。さらに話もバカ真面目になってきます。
話もバカ真面目なると大体部屋の中とかで話が進んで、本当に小さな人々が暮らす世界かどうかも疑問に思います。だって彼らは裕福という以外普通の人と大体暮らしは同じです。だからあの映画の世界も狭苦しければ、見ているこちらも狭ッ苦しいんですよ。
ストーリーもさっき言った通りバカ真面目です。確かに言いたいことはわかります。人工増加、貧民で救えない人がいる、環境問題など。ただ小さくなった事でやるような話のテーマじゃないです。普通のサイズでも話せるテーマなんですよね。
違うんですよ。私たちが見たかったのってもっと小さい人達の暮らしぶりや苦しみ、大きい人から見た小さい人達の懸念とか。小さい人達というアイディアがあるのにそれを全然生かされてないんですよ。それこそ大きい人と小さい人のバカらしい戦争でも良かったと思います。
あとノク・ラン・トランという女性がこの映画をダメにしていました。トランのキャラがただただ主人公に命令をするだけで、その主人公の行いに彼女は感謝もしないクズです。
さらに義足を壊されたくらいで彼女の仕事をやらされたり、スラム街の人々のケガや病気を治されるしまつ。勿論この行動にも感謝はないし、主人公も自分の仕事があるのにいい迷惑です。感情的になれる部分なのに、彼女には一応予備の義足はあるし、貧民街のみんなも大画面で映画を見れるくらいなのでそこまで苦しそうに生活してるわけではないから彼らに危機感を感じられません。
さらに人の話も聞かないで自分の過去話と妄想で主人公たちが良く遠い場所についていこうとします。さらに主人公と恋に落ちますが、特に恋に落ちるシーンはなかったし、どこにこんな迷惑な女性に恋心持てるんだろうと疑問を持ちます。
まとめると小さくしたわりにその小さいながらの面白さはないしアイディアも生かされない。伝えたいことも普通のサイズの話で済まされるから特に心に響かないし、いらなくムカつくキャラがいるせいで映画をボロボロにしていました。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
3/10です。
特にこの映画を見る必要はないです。時間も二時間十五分なので普通の映画より時間の無駄をします。時間の無駄にしたくなければこの映画より、もっと良い映画を見ることをオススメします。
はい、そんな感じで!