■予告
■あらすじ
ハワイ、オアフ島でツアーガイドとして働きながら天文学の研究をしているプレイボーイの大輔は、地元の魅力的な女性・瑠衣とカフェで出会う。2人はすぐに意気投合するが、翌朝になると、瑠衣は大輔についての記憶を完全に失っていた。瑠衣は過去の事故の後遺症のため、新しい記憶が一晩でリセットされる障害を抱えているのだ。そんな瑠衣に本気で恋をした大輔は、彼女が自分を忘れるたびにさまざまな手で口説き落とし、毎日恋に落ちて毎日ファーストキスを繰り返すが……。
■Review
『50回目のファーストキス』は、
2004年に公開されたアダム・サンドラー主演のハリウッド映画『50回目のファースト・キス』を日本版にリメイクした作品。
普段コメディ作品を作っている福田雄一監督が今回ラブロマンス映画に挑戦するとあって少しの不安と期待がありました。
元になったハリウッド版『50回目のファースト・キス』は鑑賞済みです。それを知った上で今回のリメイクがどうなるかは気になっていました。見た感想だと正直リメイクしていません。
もちろん相違点はありますがほとんどの話の流れ、ギャグ、台詞などがハリウッド版と同じでリメイクというのを知っていたのか?リメイクを本当にしようとしたのか疑問に思ってしまいます。
一応ハリウッド版と日本リメイク版の違いを私の覚えてる限りでまとめてみました。
はい私の記憶が正しければ相違点はこのくらいだったと思います。もちろん日本人だから日本の事や、世界が2017年の設定だから色々今風に変わってはいて、そこら辺の設定は確かにリメイクされてました。
けど私…いやオリジナル版を知ってる私たちが求めてるのはそこじゃないんですよ!主人公が記憶をなくしてくヒロインに様々な方法で振り向かせようとしていくんですが、これが福田雄一監督で山田孝之がやるからどんな方法で振り向かせて観客を笑わせるか、そこを楽しみにしてたんですよ。
そしたらどうだい?ヒロインを振り向かせるやり方は愚か、全てのストーリの流れからオチまで全部同じじゃないですか!これ、人の記事をコピーして自分で5文字くらい言葉入れて皆に「この記事を私なりに良くしました!」っていうアホがやることと変わりないです。
確かに私映画見てたとき特にヒロインの車を止めて会うシーンは笑わせてもらいました。けどその内容事態を笑ってた訳じゃなく、俳優人達のその演技とかリアクションで笑ってたんですよね。なんかリアクション芸しか出来なかったり、一発屋のお笑い芸人のコントを見てる気分で2回目とかはすぐに飽きるんだろうなとは思います。
一番面白かったのが、オリジナル版と一緒のコメディシーンは私も含め観客が笑ってたんですがツアーガイドの上司や同僚のギャグ、ムロツヨシのギャグなど付け加えられたコメディシーンは一切笑いが起きなかったということでしょうか。これがこの映画の一番のギャグでしょう
舞台がハワイなのでその出身であろう外国の俳優を使うのはそれは良かったです。しかし、日本人俳優が英語を使った演技すると演技が微妙になったり、外国俳優が喋るとき字幕が入るとそれのせいでなんか世界観が統一されていないみたいで、見ていて違和感ありました。
特にヒロインの病気を主人公がはじめて知りお店の人がそれを説明する際も英語で話すから重要であろうシーンがなんか緊張感が無くなって、軽く見えたんですよね。なんでだろうね?それだったら無理せず日本人俳優は日本語にして、外国の俳優には『テルマエ・ロマエ』みたい日本語吹き替えを付けた方が良かったと思います。
この英語台詞の何がいけないって日本俳優人が英語でハリウッド映画で聞きそうなジョークを言っているということなんですよ。それこそこれも笑えなかったし、英語の演技は固いし、福田雄一ワールドのコメディとはまったく合わないです。このジョークがずっと滑りまくりでした。
俳優については山田孝之は普通。てか山田孝之が久々に普通の演技はしてていいんですが、なんかキャラに合わないんですよ。雰囲気とか見た目が真面目過ぎて女遊びしてるようには見えなかったから髪型とか整えないで髭伸ばしたりするとか、それこそムロツヨシの方が合ってそう。けど結局顔なんだよなぁ…。
長澤まさみはなんか色々違和感がありました。演技はオーバー過ぎたし、台詞がハリウッド映画の吹き替えみたいな台詞をバンバン放つから日本人が喋る日本語には聞こえないです。そんな「ファーストキスって最高!」なんて普通の人が言うか?言わねーよ
太賀は筋トレ好きなのに筋肉がまったく発達してないのに違和感。ただ肉がなく骨だけなのに「細マッチョ」と言われる最近の若い男性みたい。まぁ、筋トレしてるのに喧嘩が弱いという部分では合ってはいましたが
あと全体的にテンポが悪いんですよね。シリアスなシーンの途中でギャグいれたり、ギャグのシーンが間延びしていたり少しテンポが悪くなったし、感情移入したいのにできないということがありました。
ストーリーですか?特にないよ。だってほとんどオリジナルと同じで、オリジナルが良かったんだから、今回のストーリーも良いに決まってんじゃん!!そのオリジナルにどう改造して自分らしく、より作品を良くしていくかがリメイクでしょ?!
実写版『美女と野獣』もそうだったんだけどそのままリメイクするとかなんも面白くないんですよ。それこそリメイクで自分がどう表現するかで勝負するんですが、今回はその勝負に挑まないで逃げに入ったからなにも面白くないリメイクになってしまったなと思いました。はぁ、ズルいわ。
■評価
最終評価は・・・
☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
2/10です。
嫌って言うようなクソと呼べる作品でもないですし、ストーリーは同じ流れだから全体的には面白いとは思います。オリジナル版を見てない人からすると。
ただオリジナル版を見てオリジナル版が好きって人はこの映画を観る意味や必要はないとは思います。私からはあまりオススメはしません
はい、そんな感じで!
それでは!