■映画情報
公開日/2018年6月15日
上映時間/120分(2時間00分)
監督/本木克英
製作国/日本
■予告
■あらすじ
ある日トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長、赤松徳郎が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れたという耳を疑う事実だった。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた赤松は、製造元であるホープ自動車に再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った赤松は、自ら調査を開始。そこで赤松は大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。
■Review
『空飛ぶタイヤ』は、
WOWOWでドラマ化もされた池井戸潤原作の同名小説を映画化した作品。池井戸潤自信はこれが初の映画化作品になります。
「三菱自動車リコール隠し事件」をモデルにして製作された作品。あまり車に興味がない私でもこの事件は知ってましたし、どんな作品になるか気になり鑑賞しました。原作は未読。
映画の世界観としてはとても好きな作りでした。中小企業の社長が大きな会社に負けずに立ち向かう姿、全体に世間に明かさないといけない真実をめげずに探し出すという姿は男としては痺れました。
勿論作品内での事件の真相やそれの情報捜しであったり、社会の闇の部分を見ていたりとサスペンスとしてもドラマとしても十分な作りであったのは間違いないです。ラストは一緒に喜んでいましたからね。
長瀬智也は特別演技が上手い人と思ったことはありませんがキャラクターと彼のカリスマ性や男らしさがしっかりとマッチしていてハマり役なのかなと私は思います。序盤と終盤のちょっとしたシーンの演技は微妙でしたが他は良かったです。
ディーン・フジオカも良い俳優とは思っていませんがこの映画の彼の演技はかなり良かったです。自然的だし特に違和感なく見れました。変にキャラクターの強い役よりこういう社会派な作品のキャラがとても似合うのかなと同時に思いました。
ムロツヨシはここ最近コメディキャラばかり見てきたからなのか、この映画のしっかりした役には驚かされて改めてムロツヨシは演技が上手いんだなと確信した作品でもありましたね。ぜひコメディなムロツヨシしか知らない人はこの映画の彼の演技を見たほうがいいです。
他はまあまあです。まあまあと言ってもいい人もいたし悪い人もいました。脚本のせいというのもありますがそれはまた話します。けどそれでも大体の俳優の演技が少し手抜きだったり、楽に演技している感があまり伝わらないです。
こういうのって熱い演技のぶつかり合いでより良さが見せられるような作品のはずなのに、全体的にそこまで熱くはないく、皆が淡々と演技するから緊張感あるようなシーンもそこまで緊張感は感じられなかった。
原作が小説だからかもしれないんですが、大体のキャラクターがそこまでリアリティーないです。こういう現実味のあるような作品になると余計その酷さが目立ちます。
例えば主人子の奥さんも表面的な優しく夫を支える奥さんってだけだったし、警察もアニメのような表面的に個性が強すぎるヤクザみたいなキャラクターで、実際にこんなやつらいるのかよと思ってしまいました。
原作がどうなのかは知りませんが、仮に原作がこうならまだ許せますが映像化ってなるとこういうのってかなり違和感あるしオカシイんですよね。現実的で真剣な話なのにアニメっぽいキャラがいたら嫌でしょ。違う作品だけど『恋は雨上がりのように』でラスト辺りアニメ声のキャラが出たときは今までの良かった映画の雰囲気をぶち壊しましたからね。なんかそれを思い出しました。
シーンの切り替えが早い。一人のキャラを映したら次は別のやつのシーン、次は別にやつのシーンって3分くらいのペースでそれを何回もやってましたね。たまに一貫性が感じられなかったり、忘れたころにあるキャラが出てたりって結構見ていて忙しかった。
それもあってか原作未読でもここ原作をカットしたんだろうなっていうシーンも多く、急な展開や序盤の急ぎ足な作りは悪い意味で目立ちましたね。なんか演出や展開も全体的にドラマみたいで映画ぽくはなかったです。あとカメラがたまにぶれるのも気になった。
多田全体的の話の構成だったり、一部の俳優の演技を見てもつまらないものではなかったし正直ここまで酷評しといて普通並みではありますが面白かったなとは思いました。
あ。ちなみにこの映画の子役と阿部顕嵐の演技は下手くそでした。ありがとうございます。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
個人的にはそこまで称賛するほどでもなかったですが、映画は大ヒットしているらしいので一度見てみてはいかがでしょうか?ちなみにサザンですが、曲自体は良いですがこの映画の雰囲気とは合ってなかったと思います。そろそろサザンの夏歌が聞きたい
はい、そんな感じで!
それでは!