■予告
■あらすじ
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。
■Review
『ワンダー 君は太陽』(原題:Wonder)は、
全世界で800万部以上売り上げたR・J・パラシオの2012年に発表したベストセラー小説『ワンダー』を実写映画化したヒューマンドラマ作品。
物語は顔に障害を持ち何回も顔を手術して人とは違う顔になっている少年オギーが初めて5年生として学校に行きその1年を撮した作品になります。
言ってしまえば物語は王道だし、このあとの展開は読めてしまいます。ただ別にすべてが悪い話ではなく優しい気持ちになれる映画ではあります。お涙頂戴な映画だと分かってはいたんですがそこまで嫌にはなれません。
少し違う点とすればオギー以外のお姉ちゃん、お姉ちゃんの友達、オギーの友達とかオギーに関わる人々が何を思いどんなドラマがあるのかというのも興味深いです。典型的なキャラ作りをしていなかったのでどのキャラにも興味は湧いて、湧いてたころにその人のストーリーが始まるからタイミングは素晴らしいし作りも良いです。
言い忘れてましたが私は原作未読です。このサブストーリー彼らも重要ですがお父さんお母さん目線のストーリーも作るべきだったと思います。子供たちのドラマだから子供達だけと言えばそれまでですが、一番支え見守ったのはやはり劇中でも親ですから彼らのストーリーも必要ですよ。原作はどうなんだろう?
どのキャラのストーリーも誰でも誰かしらに共感できると思います。特にお姉ちゃんの話には共感しましたね。親しかった友人と気づいたら離れてて、親が弟を可愛がるから自分は置いてけぼりにされてる感覚は自分も長男なので共感します。
あれの何が辛いって自分の事を気にしてないと思ったら自分だけ怒られて弟にはあまり怒らないということなんですよね。状況は違えどなんで自分だけというのは確かに感じたことはありました。
そういう部分でもストーリー展開は王道でありながら演出や映画作りの創造力を見ると新しいものを感じられます。ただやはりストーリーやそのあとの展開が読めてしまうのは難点でしたね。
あと俳優人の演技は素晴らしいです。オギー演じたジェイコブ・トレンブレイの演技はやはり素晴らしい。『ルーム』を見たときの衝撃さほどではありませんが子供らしい感情豊かで純粋なキャラを作り上げてました。
下ばかり見てないで前向いて生きていこうというのと、例え障害でも話せばきっとその人の良い部分が見つかる。そんなことを教えてくれた優しい映画でした。
ところでこれは映画の不満ではないんですが、なんで日本版ポスターや予告はオギーの顔をしっかり見せないんでしょう?『美女と野獣』とかで醜くっても人は中身だよとか言ってワーキャー言ってた割りには結局醜いオギーの顔を隠すんですね。はー、呆れた
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
あまりこの映画を嫌いという人はいないと思います。見やすいし、分かりやすいし、なにより幸せになれるのでたまにしか映画を観ないという人にもオススメできる作品でした!是非見てみてください!
はい、そんな感じで!
それでは!