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映画『恋は雨上がりのように』爽やかな青春映画なのにもったいない…。評価&感想【No.410】

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■映画情報


公開日/2018年5月25日

上映時間/111分(1時間51分)

監督/永井聡

製作国/日本

■予告


youtu.be

■あらすじ

怪我で陸上の夢を絶たれた高校2年生の橘あきらは、偶然入ったファミレスの店長・近藤正己の優しさに触れたことをきっかけに、その店でアルバイトをはじめる。45歳の近藤はあきらより28歳も年上で子持ちのバツイチだったが、あきらは密かに近藤への恋心を募らせていく。ついに思いを抑えきれなくなったあきらは告白するが、近藤は彼女の真っ直ぐな気持ちを受け止めることができず……。

引用元:恋は雨上がりのように : 作品情報 - 映画.com

■Review

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恋は雨上がりのようには、
テレビアニメ化もされた眉月じゅん原作の同名コミックを実写映画化した作品。

世界から猫が消えたなら』(あまり好きじゃない)や『帝一の國』(これは面白かった)を手掛けた永井聡監督が映画製作をしました。





恋は雨上がりのように』の原作を全部は見てませんがつい最近コミックが10巻で終わったのは知ってるし、そのコミックも2か3巻くらいまでは触れてはいるのでどんな作品なのかは知っています。その状態で今回の実写版は鑑賞しました。ちなみにアニメは見てません。


そこまで大きな期待はしていませんでしたが割りと良かったです。良い部分もありますが、ツッコミ部分や不満点もあって傑作でもなければつまらなくもないすぐに忘れてしまいそうな恋愛映画かなと思いました。


この映画ではタイトル通り雨の演出が多いです。雨の演出は日本映画の安い演出のひとつですが、その演出の使い方がとても上手かったです。雨にもちゃんと小雨や台風とか種類があって、ひとつの種類にしないで様々な種類の雨を使うことで主人公の心情を細かく表していました。


主人公のあきらの心情を映すと同時に店長の心情も映していたり、あきらの悲しい気持ちに店長が入ってあきらの心や気持ちに入っているような映像描写も美しかった。店長が傘を持ってあきらを入れさすシーンは特にそれが強かったかな。


雨ってなんかジメジメするし私は片頭痛持ちで雨になると頭痛がするからあまり好きじゃないんですよ。けどこの映画の雨ってなんか見ている人の気持ちを浄化してくれてるみたいでなんか好きです。


私は原作の強いファンじゃないからキャスティングについては特に気にしないんだけど、ただ小松菜奈大泉洋はハマり役だったなと思います。特に小松菜奈はこの映画の映像美とマッチするぐらい綺麗だったし、実際に橘あきらが実際にいたらこうだろうなとは思いました。


キャスティングも良かったし、ストーリーも素晴らしいです。きっとこの映画もナレーション多くなるだろうなと思ったら全然なくあまりセリフとかに頼らないでキャストの演技と映像でその雰囲気やキャラの心を表して実写なのにリアル路線に走ったのは良かったです。


なんかあきらと店長のあの二人のだけの世界も誰にも邪魔できない感じとか、運命で出会った二人って感じがまたなかなか良いんですよね。その雰囲気も素晴らしいです。ただ勿論不満点はあります。




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OPであきらが走るシーン。これは映像の撮り方や音楽の使い方、陸上の話もあるから疾走感あるOPで爽快さある規模のでかいCMを見てる感じで私は好きでした。ただなんでローファーであんなに滑れるんだよというツッコミよりも、あの爽快なOPからの本編の繋がりに差があるんですよね。


OPは疾走感ある世界で本編はスローで浄化される世界でその差が激しいから、折角OPで視聴者の心を掴んだのに本編に入ると急に心が離れてしまいました。どっちかが同じ路線で行けばよかったんですがね。


あとこの映画には陸上要素もあります。映画では珍しいですが一応私も高校の時陸上部所属でした。その知恵もあってかかなり陸上要素でツッコミたい部分が多くありました。


まず陸上大会の時のスタート前あんなに大盛り上がりしません。あとどんな時でも座って見ます。立って応援はあまりしません。あそこまでキャーキャー騒ぐと色んな人に怒られます。騒ぐとスタートの合図は聞こえないし、立つとタイム図る人がタイムや走っている人が見えないです。だからライブみたいに大会で騒いでるシーンは唖然としましたね。


山本舞香演じた倉田みずきがレースのゴール後新体操選手並みにバク転みたいな事しますが、普通に危ない。
短距離スパイクって裏に鋭利までとはいかないですがトゲみたいなものがあるんです。それ履いたままバク転して人に当たったら大けがだし、山本舞香が「私はこんなこともできますよ」っていう宣伝に見えたし、そもそもその元気があればなんで走りでその体力を使いきらないのかと私が指導者なら注意してます。


あとその倉田みずきがあきらに向かって思いっきり走って壁ドンするシーン。この壁ドンシーンがかなりアニメぽくリアリティあるこの映画に似合ないのもそうですが、人目の前に全力疾走で向かってくるってこれも危険です。これ壁着く手が顔とかに当たってたら結構痛いですし、陸上で走っている選手に当たって大きな事故になる話もあるくらいです。


この走る際に駐車場で走ってたんですがなんで周りを見ない?車来たらどうするん?
喜屋武はるかも部活練習中にあきらの所に来るシーンも周りを確認しないで行くのは本当あり得ません。さっきも言いましたが周り見ないと走っている人と衝突なんてしたら、あきらよりも大きなケガをすることになります。彼女らは車の教習所で周りの確認できないで不合格になるんだろうな・・・。


結構陸上の話ばかりしましたが、こんなに実写で良い物語良いキャスティングが揃っているのにこれだけ陸上に穴があるのは勿体ないです。勿論それ以外にも一部の俳優の演技の下手さ、アニメや漫画のような演出と説明口調も勿体ないです。


ですが全体的にはつまらなくはないし良い映画なんじゃないかなと思いました。けど勿体ない!


■評価


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最終評価は・・・





☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫

6/10です。
 


面白くないという人はあまりいないと思います。若い人から大人まで幅広い年代に受けるような映画になっているのかなと思います。ただこれを見た40、50のおっさんが「自分も優しくすれば女子高生を落とせるな」と勘違いしないことを願いたいです。





はい、そんな感じで!

それでは!