KOUTAの映画DASH!!

映画、劇、色んな作品を簡単に、出きるだけ短時間で気ままにレビューするブログ。

時間がなくて映画が見れない?そんなアナタにショートフィルムを紹介します!

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どうも、KOUTAです。

こんなことはないでしょうか?
「映画が観たいんだけど仕事や学校が忙しくて全く観る時間がない」
「映画を観ようとしたけど体調が悪くて観る気になれない。けど何か観たいな」


そんな時にオススメなのはショートフィルムを観るという方法。ショートフィルムとは所謂短編作品。ディズニー作品の本編が始まる前にやるやつが一番有名ですね。


良い映画というのは上映時間で決まるものではありません。5分10分の短い世界で考えさせられたり、芸術的な物が沢山あります。今回は私が見たショートフィルムを紹介していきたいと思います。


まぁ、U-NEXTでオススメされた物を見ただけですが…w

1:シャンタルの水着

上映時間15分。物語は水泳大会に必要なゴーグルが欲しくてたまらない女の子は、義父のアドバイスで洗車をしてお小遣い稼ぎをします。しかし大会前日までに貯金が貯まらずとうとう母親の財布からお金を盗んでしまいます。


母親に説得した上で母の車を洗車したら盗んだお金はあげるという条件で許されます。しかし部屋に戻ると貯めてた貯金がすっからかん。きっと意地悪な兄に盗まれたと思います。それでも女の子は新しいゴーグルは買えなかったものの大会当日どこか清々しい顔つきでプールを泳ぎ幕が閉じます。


全ては結果ではなく過程が大事である。結果としてゴーグルは買えませんが、お金を稼ぐ事、お金を盗むことはいけない事、油断すれば誰かにお金が盗まれるというその過程の中で彼女は何か学べたに違いありません。


もし母親に買って貰えればその事は学べませんでしたし、劇中での『新しいゴーグルじゃダメ。大会で勝てなかったらお母さんのせい』と人のせいばかりにしてた人になってたかもしれません。




2:ハムストーリー

上映時間5分のアニメーション映画。物語は小さな町で老婆がハムを買うと奇想天外な事が起こりうるという話。タイトルからすれば主人公が老婆目線になりそうだがどちらかというと小さな悪魔が主人公。


神になりたい小さい悪魔が色んなレバーを引くと樹が変な形になったり、首が伸びたり、ミルクの海が出来たりと悪魔のイタズラで町がめちゃくちゃになる。最終的に神が止め、悪魔が謝ると晴れて神になることを許してくれた。老婆も無事お目当てのハムを手に入れます。


アニメーション事態は好き嫌い別れそうです。しかし悪魔の子供が書いたような色鉛筆で書かれたような町並みだったり、アニメ描写は見ていて面白いです。


子供のイタズラとは大人の想像をはるかに越え何が起こるか分からない。人は神の手のひらの上にいるとは言いますが実は子供もその立場で、我々は子供に遊ばれてると言っても過言ではないでしょう。




3:ミルク

上映時間14分の作品。父になぜか毎日ランニングを課せられ肥満体のジョージには辛いし、牛乳配達の若者にはバカにされ、ついにジョージはコースをショートカットして牛乳配達の車にしがみつきズルをする。


ジョージは女の子なのだが彼女はピアノの発表会で父が決めたであろう曲を弾く予定だが実は内緒で自分のオリジナルの曲を作りそれを発表したかった。最終的にはそのオリジナルの曲を弾くことになる。


結局自分がやりたいようにするのが一番という映画なのかもしれない。大人も自分の思い通りに子供が成長するわけではない。子供を縛るのではなく子供のやりたいことを見守るのが大人の役目だ。ラストに牛乳瓶をまとめる紐を弟が取ったのもその縛りから解放された表れなのかもしれない。




4:スキゼン

上映時間13分のアニメーション映画。ある日隕石が自分のところに落ちてきた。だが何故か傷一つ負わなかったし、隕石が落ちた形跡もなかった。しかしひとつ変わったことと言えば自分の動作が91センチズレていた。


椅子に座るにしても椅子から91センチの場所で座ったし、車を運転するにも横91センチに座って運転してたりと生活はまだ大丈夫にしても仕事には支障がでる。そんなある日また隕石を見つけまたぶつかれば自分は治るんじゃないかと思ったが結果治るどころか悪化した。


ズレという表現ででここまでコミカルに出来るというのは素晴らしいし、コミカルなのにどこか悲しい世界観を表していたなと思いました。


自分はちゃんと生きているはずなのに「あの人はズレてる」と皆に理解されない、それを視覚的に見せているのではないかと思います。自分の居場所を求め、自分はみんなと同じ人間だと叫ぶ。それが分かった時ラストのシーンには感動が生まれるでしょう。




5:華麗なる晩餐

最後に紹介するのは上映時間11分のドゥ二・ヴィヌルーヴ監督の作品。紳士淑女が集まる晩餐会でノンストップで運ばれてくる料理をひたすら食べていく。その晩餐会はどこか邪悪でひたすら食べる人間の咀嚼音と食器の音が鳴り響いく。


そして部屋の床が軋むと一階したの部屋に落ち、また食べては落ち、また食べて落ちる。最終的に紳士淑女は永遠に続くであろう奈落の底まで落ちていき、そして給仕人の責任者であろう男が私たちを見続けこの映画は終わる。


映画はグロテスクかつ邪悪ながらも芸術的であり、音楽もずば抜けて最高だった。この作品はぜひ映像で見てほしいほど演出や緊張感、演技やカメラアングルまでショートフィルムのレベルを遥かに超える出来だった。


この映画をそう解釈するかは人それぞれ。きっとちゃんとした答えはないが何かしらのメッセージ性はある作品だと思います。私の考えを言いたかったのですが頭に思いこんだのは「暴食」という言葉だけでした。そのままやん!
うーん・・・私もまだまだだなぁ





今回紹介した作品以外でも色んな短編映画はたくさんありますので気晴らしにこういうのを探して見てみてはいかがでしょうか?





はい、そんな感じで!

それでは!