■予告
■あらすじ
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。
■Review
『ゲット・アウト』(原題:Get Out)は、
低予算ながらもアメリカで大ヒットを記録したジョーダン・ピール初監督ホラー映画。
第90回アカデミー賞では作品賞などにノミネートされ、ホラー映画としては珍しい脚本賞を受賞した作品でもあります。
ジョーダン・ピール監督自体知らないんですがどうやらお笑いコンビの「キー&ピール」で活動しているらしいですね。日本でいう松本人志や内村光良が該当しましが、コメディじゃなくて正反対のホラー映画を作ったのは面白い試みです。
そんな監督ならではの笑えるシーンも何ヵ所か出てきますがその笑えるシーンがあっても常に映画の緊張感は途絶えません。ホラー映画ではありますがホラー映画以上の良い緊張感が貰えます
というのも今までのホラー映画と比べるとかなり新しい体験ができるなと思います。宣伝や皆が言うように結構伏線やネタバレや謎を解決するヒントが散りばめられたり、社会的な部分にも触れていたりと今までありそうでなかったホラー映画を作っていたなと思いました。
1回目で気づける部分や、2回や3回で見てやっと気づける部分、見終わってもう一度見直すと実はあの行動はこういう為にやっていたなど様々な楽しみ方ができます。なので単にホラー映画スリラー映画として見るより少しエンタメ力と社会性がある脚本が素晴らしいホラー映画として見るのが良いかもしれません。
けどやはり最初は普通にホラー映画スリラー映画を見る感覚で見た方が良いかもしれません。新鮮さがなくなるし、このレビューでもあまりストーリーに対して確信には触れません。
ちなみに私この作品を見終わった後解説など見ました。それが気になる方はこちらの『ナガの映画の果てまで』というブログの解説記事をオススメします。とても参考になるし、納得のいく記事でした。ただネタバレありなので見た後の閲覧をおすすめします。
はてさて私はというとそんな考察や解説なんかはしないで映画の概要とか演技面とかを紹介するタイプですのでいつも通りいきましょう。(本当考察できる人羨ましい)
良い部分はさっき言った通りですね。ホラー映画としての緊張感はありましたし、映画としてのオリジナリティもありました。そんな中でも笑える部分などもあり飽きずに見れたし、脚本は逸材だと思います。演技も皆素晴らしかったです。
ただひとつ文句言うなら、ホラー映画特有の音で驚かすタイプがあったなということ。数は他のホラー映画と比べたらさほど多くはないですが、少ないからこそそこが余計気になりましたね。
後ろを人が通るときにバイオリンの短い音で驚かすシーンがありました。その音が主人公に聞こえれば良いんですが聞こえなければ可笑しいし、折角雰囲気だけで独特の怖さがあるこの映画を壊していて勿体ないです。まぁ、2017年に公開された『IT』よりかは五月蝿くないんで良いんですが
けど文句はそこだけだし、全体的に見ても良いホラー体験でしたね。なんかまた見たくなる中毒性のある作品でした。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
ホラー映画苦手(特に音のデカさでビビって怖いと錯覚している)という人でも気軽に見れます。「怖い」というより「不気味」という方が一番合ってるような気がします。
はい、そんな感じで!