■予告
■あらすじ
「やらなくてもいいことなら、やらない」を信条とする折木奉太郎は、入学したばかりの神山高校でも平穏な日々を望んでいたが、姉の命令で廃部寸前の古典部に入るハメに。ある事情から古典部に入部してきた美少女・千反田えると出会った奉太郎は、好奇心のかたまりのような彼女の行動に巻き込まれ、学園内で起こる不思議な出来事を持ち前の推理力で次々と解き明かしていく。そんなある日、えるは奉太郎に「10年前に失踪した伯父が残した言葉を思い出させてほしい」という奇妙な依頼をする。
■Review
『氷菓』は、
米澤穂信の人気ミステリー小説シリーズ「古典部シリー」の中の同名小説を実写映画化した作品になっています。小説は未読で、この作品はアニメ化もされましたがそちらは鑑賞しました。ただもう数年前の話だから所々忘れている形での鑑賞になります。
原作は小説なんですがアニメが大ヒットして実写化するのに反対した人もいたと思います。この映画のようにちゃんと誰かが反対運動すればきっとこんな駄作は生まれなかったと思います。はい、つまらない作品でした。
ブチキレるほどつまらない作品ではないんですが、シンプルにつまらないくて何も感じない作品でした。なんか食べ物を食べてるはずが味のない空気を食べてる感覚です。まず言うならキャラに魅力がなかった。
省エネキャラやお嬢様キャラとか魅力的なキャラがいるはずなんだけどしっかりそれを生かされてなかったし、前面に出してないんですよ。キャラぽいキャラが見れるのは序盤だけで、途中から普通の学生が推理する映画をただ見てるだけ。それだったら金田一見てた方がいいですよ。
キャラの魅力がしっかり撮してないというよりキャラの印象付けがしっかりしてないなと思いました。だからヒロインのえるがワガママ女に見えるし、奉太郎は推理得意キャラというより古典部の中では頭や想像力がいいだけになってました。
あと演技もひどいです。山崎賢人は相変わらず山崎賢人が山崎賢人演じてるし特徴の欠片もない演技はしますが、この映画に関してはまだマシです。まぁ演技云々前にもう山崎賢人は学生役は無理ですね。
問題は小島藤子と岡山天音なんですよ。まず演技は下手だしその演技プランがアニメのキャラに引っ張られ過ぎてモノマネ大会でも見てる気分です。まったく似てませんが。そういうのに影響されてるのが分かるから彼ら自信の本来の演技は見れないし、演技の力量も誰かの真似をしないと演技できないんだなと思います。人の演技を奪うのと真似るのではまったく違います。
あとハッキリいうと二人のビジュアルが高校生にしてはキツいからイチャイチャするシーンは気持ち悪いんですよ。なんか梅干しと油揚げがイチャイチャしてる感じ。
アニメは少しモノトーンに光加減の表現が上手い作品に対し、この映画はただただ暗い。監督が元々ホラー映画を撮ってる人だからかも知れませんし、アニメとは違う形にしたかったかも知れませんが、それでも暗いから顔は見えにくいし、全部暗いから映画としての感情や盛り上げが低いまま一定なんですよね。
この記事に張り付けてる画像もここまで明るくないですからね?本編本当暗いですから。てかここまで来ると詐欺だな
あと時代設定も分かりにくい。後々分かるんですが舞台が90年後半か00年くらいなんですよね。その舞台すらもその年代の雰囲気作りとか出来てないし、知らない人は「なにか調べるならスマホやパソコンで調べなよ」って思いますよ。過去の話も30年くらい前だから1970年くらいですよね?その雰囲気も出来てませんでしたよ。
どいつもこいつも今風なんですよ
キャラ作りも出来てないし、時代の雰囲気作りも出来てない、俳優の演技は形だけな人やモノマネだけの演技だし、キャラだれも好きになれないから推理や千反田の悩みもどうでもいいし、そもそも推理も特に驚きはしません。俺もアニメの内容をあまり覚えてませんが「こんなんかな」って大体予想はできます。
ひとつだけ本気でこれはダメだろって
思ったのはナレーションが多い。山崎賢人の棒読みナレーションも耳がつんざくし、見ればわかる事をナレーションで言うし。山崎賢人が考える体制になって「俺は考えた」って・・・見りゃあ分かるわ!!
■評価
最終評価は・・・
⚫⚫⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
0/10です。
0点ではあるけど2017年に公開された打ち上げ花火とかジョジョよりはマシです。ただ何も残らないし、何も感じないし、省エネというよりまず映画としてのエネルギーそのものがないんじゃないかな?と思った作品でした。
少しそこら辺が監督やスタッフのやる気のなさが出てたような作品かなと感じました。これを見るなら小説版を見てください。この作品のDVDを買うならアニメ版のDVDを買ってください。この映画はオススメしません。
はい、そんな感じで!