■予告
■あらすじ
2017年、東京。シェアハウスで暮らすジョーカーとハーレイ・クインらは、鷹の爪団の天才博士レオナルドが開発した秘密兵器を奪って映画制作の資金を稼ごうとしていた。鷹の爪団はジョーカーたちを追って来たジャスティス・リーグのヒーローたちと手を組むが、ジャスティス・リーグの派手すぎるアクションシーンによって瞬く間に予算が蒸発し、画面が雑になる問題が発生。そこで彼らは、アメリカにいる富豪のヒーロー、バットマンに資金援助を依頼しに行くが……。
■Review
『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』は、
低予算Flashアニメとして知られる『秘密結社 鷹の爪団』とヒーローチームのジャスティス・リーグで知られるDCエンターテイメントのコラボアニメ映画。
鷹の爪団はTOHOシネマズで映画が始まる前の映画ルールに関するアニメから知っててそこから今でもちょいちょい見てます。それから映画も何回かやってますが、私個人としてはこれが初の鷹の爪団映画になります。てかまた映画ルールやってくれないかな
基本的な鷹の爪団の笑いの取り方とかテンション、画風はあまり変わりません。映画になったから特別変わる訳ではなかったのでそこは安心して見れました。
ジャスティス・リーグに関しては相変わらずカッコいいし、予算を結構かけたバトルシーンもアニメーションは素晴らしかったです。バットモービルが人形に変形するシーンがあるんだけどそれもイカしてたし、正直もう少しあれだけでも見たかったw
タレント吹き替えでバットマン演じた山田孝之は良かったです。やっぱ本人が好きなだけあるなって思うし、失礼ではあるけどレゴシリーズでバットマン演じる山寺宏一よりもバットマンらしかったなと思いました。たまにふざける演技も笑えた
ジョーカーが安田顕、ハーレイ・クイーンが知英で演技のコンセプトや演技プランは良いんだけどたまに演技が下手だなって思うときはありました。他はプロの声優でいつも通りでした。
映画で何回かクスッていう程度なんだけど笑える箇所は何回かあって、鷹の爪団らしいギャグだったり、『シン・ゴジラ』『君の名は。』のパロディだったり、あと映画製作に対する…あれはブラックジョークなのかな?そういうギャグもあってどちらかというと大人向けに笑える箇所が多かったです。
あと序盤で吉田くんが映画の場を使って最近の映画視聴者を皮肉るシーンは一番面白いです。吉田くんが「分かりやすい映画じゃないと理解できない人が多い」と言ったり、文字で「登場人物がテーマ言っちゃったりする映画が評価されちゃうってな…」って出たりかなり共感できるシーンでしたね。…てか本当そういうの多くなったよなぁ
そういうのもあってラスト軽く映画のテーマが出されるんですが、しっかり見ればちゃんとテーマは分かるはずです。ネタバレになるんで今は言いませんが
不満点いうならまず予算が減っていく横のパラメーターはいらないなと思いました。最初はそういう斬新なアイデアは面白いと思ったんですが、中盤から存在をすっかり忘れるくらいです。というのもあまり大きく変動しないんですよね。
そのパラメーターなくても絵だけでどれくらい予算が低下したか分かります。ジャスティス・リーグが大暴れしてそれで予算使いすぎたり、使いすぎたせいで皆のアニメ絵が雑になったりしてパラメーター無しでも一目で分かるし映画は進行できます。
あと途中でスゴいどうでもいいなっていうシーンがあって、それが長いし特にメッセージっていうメッセージもなかったです。パロディネタをしたかったというのも分かりますがもう少し短くできたんじゃないかなと思います。
そのシーンだけ吉田たちが活躍して映画のもうひとりの主役であるジャスティス・リーグが一切出ないからジャスティス・リーグの存在をすっかり忘れてました。見た人はどこのシーンか分かるはずです。
あとそのシーンも含めて全体的に長く感じました。元々ショートアニメだからというのもありますがずっと同じテンポなんでたまに飽きはしませんが、少し退屈だなとは思いましたね。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
けど全体的に楽しくお祭り映画だと思ってみればいい作品だと思います。分かりやすい映画じゃないと理解できないという人にはおすすめです。
はい、そんな感じで!