■映画情報
公開日/2018年1月15日
上映時間/98分(1時間38分)
監督/シェーン・アビス
製作国/オーストラリア
■予告
■あらすじ
地球から遥か遠くにある惑星オシリスには刑務所があり、囚人たちはオシリスを植民地化する計画のため働かされていた。上空の宇宙船フローティアからオシリスの管理を任されているケイン中尉は、地球から遊びに来た娘インディと休暇を楽しむが、その翌日、囚人たちが反乱を起こして脱走したとの連絡を受ける。さらに謎のウィルスまで広がりはじめ、上層部はオシリスの破壊を決断。ケインはまだオシリスにいるインディを救い出すべく地上へ向かうが不時着し、その場にいた元囚人サイと首都を目指す。
■Review
『OSIRIS オシリス』(原題:Science Fiction Volume One: The Osiris Child)は、
ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」で上映されたオーストラリア産のSF映画。
未体験ゾーンの映画はB級作品だらけだし、たまに良い作品もあるので知らない世界を体験してるみたいで私は大好きです。いつか未体験ゾーンやってる映画館に行ってみたいですね。てか原題長いな
レンタルで色々探していて偶々この作品に目を付けたので見る前にストーリーとかあらすじは把握しないで鑑賞しました。未体験ゾーンは先ほどたまに良い作品があるといいましたがこの作品は正直微妙です。微妙の中ではわりかし見れるタイプではありますが心に深く残る作品とは言えません。
この映画は自分たちが住む星の脱出劇です。物語は7章くらいあって順番に話は進むものの、内容自体の時系列はバラバラです。最初それは不安ではあったんですがバラバラだった話のピースが最終的につながるという構成は面白いと思います。
不安になった理由として色々あるんですが大まかな部分をいうと最初そのバラバラの内容で話が進むので時系列が頭の中でこんがらがってしまいます。最終的には纏まっていたので良いんですが、ストーリーを見ていくと「今誰の話だっけ?」「このキャラクターって誰だっけ?」と無駄な部分を考えてしまって映画に集中できない時がありました。私だけかもしれませんが。
その話の内容を見ていて一番良かったキャラクターは脱走した囚人のサイです。まあ彼が一番多く出ていて彼のキャラクターの掘り下げが一番されていたというのもありますが。この映画どちらかというとサイが主人公みたいなもんですよね。
ケインという人物が主人公ぽいですが、なんか特に好きになれる要素もなくだからと言って嫌いな部分も見当たらないという微妙なキャラクター像です。それなのに途中で出会ったサイの過去の話が多く出されるって
色々とザックリされ過ぎててイキナリな急展開なシーンもあります。例えばケインが誰かと話してその急にケインの空中戦になったり。どうやらそこはケインが逃げ出したらしいですが、逃げ出したいというそういうシーンは見当たりません。
あとは娘を助けるため都市に向かってるケインと仲間たちが急にもう都市にいて戦闘シーンになったり。そもそも怪物が出てそれを退治する話でもあるんですが、どうもどれくらいの規模の被害なのか分からないんですよ。
都市と言っても一部の町並みしか写さないので大勢が逃げ惑うシーンとかないし、そのわりに被害に合う武器職人のシーンは無駄に長いです。低予算だからというのもありますが、やはりそうした被害がどれくらいかを表現しないと怪物がいかに恐ろしい存在かよく分かりません。
その都市のこじんまりした撮し方だったり、基本がロードムービーみたいに荒野を走るシーンが多いからひとつの星の大きな規模の話のはすがとても小さな規模の話に感じられます。
急な展開と言えばキャラクターも一部なんか急に性格変わったやついましたね。薬物中毒の女性もヘラヘラしてたのに急にSF映画にいそうな強気な女性に切り替わって、付き合ってる男性が実は義理の兄とか。その設定はいるのか?
一番の問題はケインの娘ですね。最初は射撃を無邪気に楽しむような子供らしい娘ではありました。ただ忘れたころに登場するや否や台詞がまったく子供らしくないし、以外と説明口調なんですよね。
全体的に言えるのはキャラは個性がありそうで共感しにくいし、規模はでかそうなのに小さく感じて、怪物を倒す話もなんで怪物を作るのかがわからないしその怖さもよく分かりません。アクションもカットやフラッシュ多くてなにやってるか分からないんだよなぁ。
褒めるとしたらCGやセットは素晴らしかった。個人的にあのグルグル回る独房なんか色んな映画にでも使えるんじゃないかなと。最初にも言った構成やストーリー案も良いので作り手がそれを勿体なくしたなと感じました。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
4/10です。
つまらない作品ではないです。普通の映画として見れてしまったらつまらないとは思いますが、B級映画として見たらまだマシな方です。少し気休め程度に映画を見たいなという人にはオススメです。
はい、そんな感じで!