■予告
■あらすじ
ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた少年イーサンと固い絆で結ばれていく。やがて寿命を終えたベイリーは、愛するイーサンにまた会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すようになるが、なかなかイーサンに遭遇できない。3度目でようやくイーサンに出会えたベイリーは、自身に与えられたある使命に気づく。
■Review
『僕のワンダフル・ライフ』(原題:A Dog's Purpose)は、
W・ブルース・キャメロン原作のベストセラー小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を映画化した作品です。
ちなみにこの邦題って、タイトルの「ワンダフル」と犬の一般的な鳴き声「ワン!」を掛けたのでしょうか?……面白いですね。
物語は一匹の犬の魂が肉体が亡くなっても何回も犬として生まれ変わり様々な飼い主と色んなドラマを生んでいくというストーリーです。大きな話としてはゴールデンレトリバーの時に共に過ごした少年イーサンとの絆を描いています。
ようは日本の児童文学の『100万回生きたねこ』に犬バージョンして、生まれ変わる時のドラマを3つ4つくらいにした作品と思って良いかもしれません。
その設定自体は面白いし人間でも「生まれ変わるとどうなるんだろう」っていう気になる部分を突いているのでそれだけでも見る価値はあるとは思います。ただ内容としては普通です。
特につまらないって訳じゃないし、犬が人間にもたらす影響とか犬のおかげでどのように人生が変わったかという部分を見せているのは分かります。ただそれを見せてるのにドラマの内容は特に驚く点は見せてないかなと思いました。
序盤のイーサンの話も普通です。もう少し子供ならではの犬を飼うという難しさとかを見せても良かった気がします。少年から青年になっても犬とイーサンの話より、イーサンの青春を描きすぎて本来の話が脱線しているように感じました。
終盤何回も転生して中年くらいになったイーサンと犬の種類は変わっても再開します。あ、ちなみにもうDVD発売されてるのでネタバレありで話させてもらいます。すいませんm(__)m
その再開してから色々とあってイーサンに「自分がベイリーだと気づいてほしい」と考えます。なんでそこまで気づいてほしいのかが分かりません。特にシェリー時代の時は特に嫌な思い出があるシーンはありませんでした。
特にイーサンがシェリーを捨ててそのまま死んだという話ではなかったし、シェリーが衰弱していたときもイーサンは大学から病院にまで赴いてシェリーの死を見届けてます。再開した嬉しさは分かりますが、特に生前シェリーだったよと教える理由は特にないし、じゃあ今までの人達にはしないの?と考えてしまいます。
イーサンの話以外にも警察犬になる話や、黒人女性と暮らして少しデブ犬になる話もあります。内容事態は面白いし、つまらないなと思う話もありません。
ただイーサンの話に50分くらい使っていて他の話がかなり短くなっています。原作なら色々な話があるんだろうなと思うんですが、やはり短くなるとエピソードの中身が薄く感じます。
警察犬の話は飼い主との絆の描き方が唐突だし飼い主に悩みがあるんでしょうがそれも描かれてません。黒人女性の話も悩みがありそうだけど別に伝わらなかったし彼女と犬との人生を映してただけになってました。
あと個人的だと思いますが犬に心の声が着くんですがそれがたまにいらないなと思うときがありました。台詞をつけなくても映像で伝わる部分もあったのでそこら辺は勿体ないなと思いました。子供に向けてだとは思いますが、「なにを考えてるんだろう」と子供に考えさせることも大事だと思います。
それくらいかな。けど全体的にはつまらなくはないし、犬って素晴らしいなと思えるシーンも何回かあります。犬って実は利口そうに見えて考えることは利口ではないっていうキャラクター付けも面白いと思いました。
■評価
最終評価は・・・