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映画『この世界の片隅に』評価&感想【No.375】

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■映画情報


公開日/2016年11月16日

上映時間/126分(2時間06分)

監督/片渕須直

製作国/日本

■予告


youtu.be

■あらすじ

昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。

引用元:この世界の片隅に : 作品情報 - 映画.com

■Review

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この世界の片隅には、
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックをアニメーション映画にした作品。

公開してから世間に広まり、最終的には第40回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で審査員賞を受賞するなど輝かしい成績を残した作品でもあります。





個人的に歴史好きではありますが別にそれほど知識がある訳ではありません。今までのこの映画のレビューや感想を見ると歴史描写や戦争ごとでツッコミを入れてる人もいます。確かに多少言いたい部分があるのは分かりますが、伝記映画ならまだしも今回はフィクションのアニメなのであまりそこら辺には触れないでいきたいと思います。


で、大ヒットしてかなり有名になっている作品にも関わらず今さらこの映画を観賞しレビューするかというと別に深い意味はないです。たまたま見るタイミングを逃し続けて、たまたま今回レビューするからと言っておきます


まず良かったのはこの映画は反戦映画ではあるものの、あまり説教臭くないのに戦争はよくないというのをしっかりと表していたことでしょう。それの要因としては戦争での犠牲者側の戦争が与える生活やその生き方を見せていたからだと思います。


これと似た作品だと『火垂るの墓』や『はだしのゲン』などもありますがそれらと違うのは残酷で暗い作品ではなく、どちらかというならのほほんとした作品かなと思います。さらに言うとあまりスポットを当てていない戦時中の女性の人生や生き方など興味をそそられる内容にもなっています。なので全体的にはかなり見やすく、残酷描写のある戦争映画は苦手という方も見やすいとは思います。


特にのんが声優として演じたすずが良い意味で昭和の女性という感じがしなくて現代に生きる私でも受け入れやすかった。昭和の女性ってドラマや映画をみるとなんとなくお堅いイメージがあってそれに対してあまり受け入れなかったり好きになれない抵抗はあるんですが、すずに関してはその柔らかい雰囲気で感情移入しやすく、応援したくなるキャラに仕上がっていたと思います。あまりすずに対して嫌いな人は少ないはずです


戦争中に女性や人々はどんな生活をしてどんな食事をしていたのかなどあまり見られない部分を見られたし、見ていくうちに彼らは死んでほしくないなと思うことも多くありました。


そういうこともあり一部の空襲シーンや残酷な部分もより恐怖や胸に突き刺さることがあり、「戦争はいけない」というメッセージの押し付けというよりそれをしてはいけないと心で感じることがありました。やはり押し付けるよりも、感じさせることが大切なんです。


正義とか悪とか、誰が悪いという話もなく良かったです。ようはこの映画は戦争がもたらす人々の悲劇を撮しているので、それが強く感じる映画でもありました。




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不満点は一応あります。まず劇中のアニメーションが本当にたまになんですが雑に感じることがありました。アニメーション、そして画風が優しいタッチなんでそういうのになりやすいとは思いますが・・・。ただここら辺は別に不満点ではありますがそこまで気にするところでもありません。


おおきな不満点としては少しストーリーが飛ばし飛ばしだったかなと感じました。この作品は漫画原作ではありますが私が原作は見ていません。ただ原作を読んでいない私でも「ここのシーンは漫画ではカットしているのかな」と多少そう思う部分も少なからずありました。


声優初挑戦だったのんのアフレコ演技は良かったと思います。キャラに合っていました。ただ一部の演技が上手いんだけど少しキャラと声の演技がハッキリ浮いていたなと思いました。要はそこの演技がすずが言っているというよりのんが演じてるように聞こえるんですよね。


しかしこれらを踏まえてもいい作品だと思います。素晴らしいアニメ映画かどうかはさておき、ぜひ今の日本人なら見てほしいくらい素晴らしかった反戦映画なのは間違いないでしょう。


■評価


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最終評価は・・・




☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫

8/10です。

 


とても心に残るようなアニメ映画だと思います。久々の邦画のレビューでしたが良い作品に出合えてよかったです。ぜひ皆さんも見てみてください!





はい、そんな感じで!

それでは!