■予告
■あらすじ
意地悪で愚かな金持ちの農場主3人の裏をかいて、農場のニワトリやアヒルを失敬する頭のいい父さん狐と、その家族を描く。
■Review
『ファンタスティック Mr. Fox』(原題:The Fantastic Mr. Fox)は、
ロアルド・ダール原作の児童文学『父さんギツネバンザイ』(または『すばらしき父さんギツネ』)を元に、ウェス・アンダーソンが初めてアニメ映画監督として挑戦した作品。
映画の特徴としてストップモーションアニメであり、またアニー賞の映画脚本賞にも選ばれた作品です。
今じゃCGアニメが世に出る時代が当たり前になってきて、ディズニー中心にそうしたCGアニメの美しさというのがだんだんとレベルが上がってきています。そんな時代にストップモーションアニメというある意味挑戦的な映画なのがこの映画。
人形を使い1秒間で何コマも撮影しそれを繋げる技術は今でもかなり大変だろうしそれをしようとした熱意は素晴らしいです。何よりストップモーションアニメはCGアニメと比べると色褪せなく、時代が進んでも楽しめ、ストップモーションだから美しい部分もありました。
それをより美しく芸術的に仕上げたのが監督の世界観でもあるでしょう。このストップモーションの技術力でも称賛出来るのに、そのアニメの世界観見ごたえが十分にあります。ストーリーはひとつの街でしか起こらないんですが、その町や部屋の美術も見事です。
キャラクターの見た目も動物感が出ておりとても可愛くって愛くるしいですが、人間のような性格や動きもストップモーションだから逆に違和感は感じなかったし、不思議な世界に連れ込まれた感覚になります。たまに狐の食べ方が動物らしくなったりするギャップも笑えます。
ちなみに私からしたら珍しくアニメ映画を字幕で見ましたが、主人公のフォクシーの声をジョージ・クルーニーが演じてたんですね。いやはや、上手いと思ったら・・・流石ですわ
物語は人の食べ物を盗んでいた主人公が妻に止められていましたが、もっといい生活をしたいという欲求から丘の家を購入。その丘の向こうから見える意地悪い三人の人間の農場主のところから本能的に食べ物を盗みます。そこから盗まれる人間側と動物たちの戦いが始まるというのが主なストーリー。
児童文学が元になっているので、ストーリーとしてはかなり見やすくお子さんでも分かりやすい内容ですね。ストーリやキャラで楽しんで終わるのかなと思ったのですが、結構思った以上にメッセージの籠っているものでもありました。そう思ってるのは私だけかもしれませんが。
もしかするとこの映画は環境破壊を訴えてる作品なのかもしれません。人間が好き勝手やるから狐も人から食べ物を盗むし、そうして怒りに満ちた人間がそれを追い払うか殺そうとして自然を破壊していくんだと思います。そのままの描写がこの映画にも出ています。
自然がなくなり野生の本能を忘れていく動物が、野生の力と知恵で人間と戦うシーンはなんか動物たちのそうした訴えの攻撃にも見えました。この戦いのシーンには甥を救う以外にも色々な意味が込められてると思うので人によって見方が違うかもしれません。
もちろん子供のために頑張るところや、父として良い姿を見せたいという主人公の父としての葛藤や苦労なども描いていました。子供だけでみるというより。家族一緒に見るのがオススメかなと思います。
それも含めて、とても不思議でちょっと心打たれて元気がでる素晴らしいアニメ作品かなと思いました。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫
9/10です。
ウェス・アンダーソンの作品は少し癖のある作品が多いように感じますが、この作品はウェス・アンダーソン作品初心者にはピッタリな作品でしょう。今年公開される『犬々島』も楽しみです。
はい、そんな感じで!