■あらすじ
女子大生の鳥山ゆきなは、一目ぼれした先輩・高橋圭に誘われて人力飛行サークルに入部する。圭先輩との幸せなキャンパスライフに期待を膨らませるゆきなの前に現われたのは、サークル史上最高のパワーを持つ先輩・坂場大志だった。ヤンキー被れの坂場先輩を一瞬で大嫌いになるゆきなだったが、パイロット班は圭先輩、坂場先輩とゆきなのたった3人だけ。憧れの圭先輩と空を飛びたいというゆきなの夢は、早くも打ち砕かれてしまう。
■Review
『トリガール!』は、
中村航の同名小説を実写映画化した作品。原作者の母校である芝浦工業大学をモデルに鳥人間コンテストに挑戦する学生たちの奮闘を描いた青春コメディ。
特に期待はしていなかったのですが、なにか手軽に見れる映画あるかなと思い今回この作品を見ました。
映画館に出向くと必ず予告が流れますがこの映画の予告は当時よく目にしてました。正直言えば予告からあまり良い印象は沸きませんでしたが、やはり映画というのは予告で決めつけないで本編を見ないと映画の良し悪しが分からないですね。
はい、予想以上に面白い作品でした!コメディなんですがもし映画館で観ていたらゲラゲラ笑っていたと思います。もちろん今回スマホのデジタル配信で見ても結構笑っていたと思います。
笑える部分もそうですが邦画でここまで配役や雰囲気作りが現実的だなと思ったのはこの映画が久々で、言ってしまえば主要キャラ以外俳優で特にパッとした人はいません。ただその脇を固めた俳優人が本当に理系の大学生に見えたし、コメディ以外では自然的な演技をしていたのは好感持てました。
その脇キャラのおかげで主要キャラがより目立つ物の彼らも大学生に見えたしキャラクターや演技も素晴らしいです。間宮洋太郎は帝一の國でも見ましたが本当彼は最近の俳優の中だと演技上手いです。この映画で個人的に彼は注目株になりましたよ。
そしてなんといっても土屋太鳳と間宮洋太郎のコンビ!最高です!劇中でも「トムとジェリーみたい」とは言ってますがまさしくその通りで彼らが喧嘩してる時はとても笑えて同時に微笑ましく絆が深いと分かります。ダンスゲームのシーンと鳥人間コンテストのシーンは特に笑えたし良いコンビだなと思えましたね。
また土屋太鳳のコメディな演技も凄いですが運動神経も十分にあるのは素晴らしいですよね。普通に自転車で間宮君のスピードについてきてるし、本人がやるからよりスポーツとしての迫力がますと思います。スタントとかカットとかあまりいらないからね。
ストーリーも笑えて、そして何より笑えながらもしっかりと学生の青春を映していました。少しテンポが速くポンポン進むけど彼らがどれだけ頑張ってるのかがとても伝わる内容でした。キャラそれぞれの信念があって、しかもその伝え方がキャラによって違っていたのも素晴らしい。理系は論理的な意見するんだけど、あまり頭の良くない人は伝えたいけどどう伝えればいいかっていう言葉で話していてそこはかなり細かくっていいなと思いました。
これは私くらいしか思ってないかもしれないけど、恋愛映画のような演出やセリフを土屋太鳳のツッコミで強制終了したり、病院の廊下で座っていて看護師に注意されるなど、少し今の邦画や日本の恋愛映画を皮肉っているなと思いました。そこも十分に笑えましたw
不満点もあってまず少し音楽の使い方が雑だなと思いました。音楽の切り方が雑だったり、劇中の音楽が思ったよりも音が大きいです。その音楽の大きさのせいで折角の笑えるシーンもちょっと聞き取りずらい時がありました。歌詞付きの音楽ならもっと聞き取りずらい。
全体的に俳優の演技は良いんですが一番こいつはいらないなと思ったのがコロコロチキチキペッパーズのナダルです。そもそも彼が演技したとしてもナダルそのものだし、結構出てくるたびにウザくなります。
演技してますよ感が出まくってるし、もう彼の時代も遠い昔のような物なので彼なりのギャグを見せられても面白くありません。ウザいだけです。私は良いんですが、間宮君の真似をナダルがするシーンは間宮君ファンはかなり怒りそうですね。
結局それを踏まえても笑えて、青春を感じられるとても素晴らしい映画だったと思います。今後間宮君の演技も期待できるし、土屋太鳳のギャグテイストの演技ももっと見てみたいです。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
久々に心から面白いと思える邦画に出会えました。7点でも良かったんですが期待してなかった分もありこの点数にしました。ぜひ休日なんかに見てみてはいかがでしょうか?
はい、そんな感じで!