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映画『不能犯』愚かだったのはこの作品そのものだった!評価&感想【No.358】

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■映画情報


公開日/2018年2月1日

上映時間/106分(1時間46分)

監督/白石晃士

製作国/日本

■予告

■あらすじ

都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃されていた。その男・宇相吹正はSNSで「電話ボックスの男」と噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はようやく宇相吹の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹の能力にベテラン捜査官たちも翻弄される中、女性刑事・多田だけが彼にコントロールされないことが判明し……。

引用元:不能犯 : 作品情報 - 映画.com

■Review

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不能犯は、
グランドジャンプで今も連載中の宮月新による人気同名コミックを実写映画化した作品になります。

2018年公開作品の中ではこれが初の邦画レビューですね。特に見る予定ではなかったし期待してませんでしたが、auビデオパスで900円になる割り引きがあったので折角なので見ました。ちなみに漫画は未読です。





今回900円じゃなければDVDで見ようかなというレベルではあったんですが、今回のこの映画は退屈でつまらなかったです。全部が全部つまらないという訳ではありませんが結構退屈する部分が多かったです。


良い部分を上げると音楽はよかった。音楽は後半からなぜか忘れていたかのように出てくるんだけど全体的にその音楽は世界観に合ってたかなと思います。あと人を殺す時の宇相吹の目の中の映像はセンスありました。


あと映画のコンセプト自体は面白いと思います。殺すことを依頼されけどその殺すのを依頼した人も殺す相手を見抜けなかったり純粋な殺意じゃないと痛い目に合うというのはどこかで見たことあるけど面白いなと思いました。ここは原作を読みたくなりましたね。


はい、以上です。せっかく何でこの殺しについてから話すと、コンセプトはいいんだけどすこし面白味にかけるなと思います。マインドコントロールの殺しはバラバラなんですが、もう少し殺す相手に何かしら共通するもので痛い目に合わせてほしかった。だからおじいさんがタバコ好きでタバコで死ぬのは良かったんだけど後は思付きで殺してる感じがしました。


この映画の最大の汚点は俳優のキャスティングミスと演技力です。映画オリジナルキャラで強気な女刑事の多田を沢尻エリカがやってるんだけど、全く強気な女性に見えないしその演技もかなりわざとらしくって見ていて恥ずかしいです。


今回の主人公の宇相吹演じた松坂桃李は絶賛する声もありますが個人的にそこまで絶賛するほどでもないなと思います。ほかのレビューを見たら「いいサイコパス演技だった」という人がいましたが特にサイコパスという雰囲気の狂気や恐ろしさは全く感じなかったし、彼自身からもそういう恐ろしさはなく言っちゃえば彼じゃなくても山﨑賢人や菅田将暉とかでも誰でも出来るようなキャラで特に彼じゃなきゃダメと言う特別性はありません。


そもそもニタっと笑えばサイコパスという勘違いする人が多いですが、別に殺してニタニタ笑えば恐ろしいんじゃなくて単純に何を考えてるか分からないんですよ。分からないから怖いんだけどそれがなく大体考えることが見抜けるし、それなしでも映画の宇相吹が人間なのか悪魔なのかよくわからない存在だし・・・仮に悪魔ならそういうのはどうでもいいかなと思っちゃいます


他の俳優も名前は知っててうまいはずなのにこの映画だと結構演技が下手で、ほかの名前も知らない俳優も演技は見れたもんじゃないです。前半なんてお遊戯会見てる感覚ですもん。特に上司の刑事ぽい人をテット・ワダと言う人が演じてますがこの人が凄い大根役者!あのレベルで俳優として映画に出れるのある意味凄いですよ。




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あと脚本もダメだった。本当コンセプトは良いのになんでここまでダメにできたんだろうなと言う印象を受けました。もちろんツッコミ部分もありますがそれは少し省きます。長くなりそうなので。


何種類かの短いストーリー2つか3つを映画化してる見たいですが尺の都合上なのかそれが結構大雑把です。序盤の夫婦の話でそれがなんとなく伝わるとは思いますが、ほとんどのエピソードがなんで殺したいのか、本当に殺していいのかとかの葛藤や苦しみが全く描かれていなく、最初の夫婦の話からそれが出ていて殺しを依頼した男がただキレやすくって短気な危ない男という認識になります。(殺されたおじさん役の小林稔侍も演技下手だったな)


あといちいち古典的な演出や脚本がクドイ。何回も警察がタバコを吸って話し合いするシーンや、「僕はやってません」をリピートしたり、「不能犯
を何回も説明してどんだけタイトル回収したいんだよ。


全体を通して言えるのはツッコミ所の多く聞いてて恥ずかしくなる台詞と納得のいかない脚本や視聴者の共感が全く出来上がっていないく、そして俳優を無駄使いにした作品だったと思います。キャスティングがダメでも脚本が良ければ十分に見れる作品なのに勿体なかったです。


■評価


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最終評価は・・・




☺☺⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

2/10です。

 


2点にしてのはコンセプトが良かったのと映像面で良いなと思ったところもあったからです。クソではないですが退屈する映画ですので、この映画を見ることはおススメしません。2月は良さげな作品が多く公開されますのでそちらを見たほうがいいと思います。





はい、そんな感じで!

それでは!