■予告
■あらすじ
ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた、真っ赤な帽子をかぶった小さな熊のパディントン。親切なブラウンさん一家とウィンザーガーデンで幸せに暮らし、今ではコミュニティの人気者だ。大好きなルーシーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさんの骨董品屋でロンドンの街並みを再現した飛び出す絵本を見つけ、絵本を買うためパディントンは窓ふきなど人生初めてのアルバイトに精を出していた。しかしある日、その絵本が何者かに盗まれてしまう事件が発生し、警察の手違いでパディントンが逮捕されてしまい……。
■Review
『パディントン2』(原題:Paddington 2)は、
1958年に出版されてから世界40各国以上で翻訳され3500万部以上売り上げるイギリスの児童文学『パディントン』シリーズの実写映画第2弾です
2015年に前作のパディントンが公開され私も見ましたが好きな作品でした。続編がほしいほどではありませんでしたが、前作が好きだったので一応楽しみではありました。
前作に続いてパディントンのもふもふさは良かったです。可愛らしさがあり思わず抱き締めたくなるような熊の愛らしい表情が素晴らしいです。
今回は色んな姿のパディントンが見られたのも良かった。刑務所の服を着るパディントン、マスクをしたパディントン、仕事をやっていくパディントンなど様々です。少し可愛らしさを前面に出してる気はしましたが別にイラつくほどでもないです。
ストーリーについては誰でも見やすいタイプではあります。ただ正直前作の方が楽しめて印象に残るのに対し、今回は見てて面白いけどすぐ消化されるなという感じでした。
子供向けというのは十分に分かってはいますが、それでも大人からしたらツッコミたい部分があったり少し退屈だなという部分もあるでしょう。まだ前作を見てない人は良いんですが、前作を見た人からするとテーマややることが同じなんですよね。
「家族」をテーマにしていますが、前作はパディントンが家族に馴染んでいき絆を深めていきましたが今回絆が深まった状態で始まってパディントンが捕まる以外特に大きな障害はなく、捕まっても特に家族の絆が揺れ動くことはありません。
そういう部分は家族が信頼し会うのは大切というのもわかります。ただそれでも話の展開は上手くいきすぎるし、なにかしら揺れ動かないと映画が平坦なままで終わります。その位置にいたであろう父親もパディントンを信頼してるのかしてないのかグラグラした立ち位置にいるので微妙です。
最初に今の家族の様子をパディントンが話すシーンがあるにも関わらず対してそこに触れることはありません。ジュディが男の子に振られたり、ジョナサンがSLオタクを隠してかっこつけた生活してるなど面白そうな題材があるのにそこになにも触れません。
で、最終的にパディントンを救う際に「自分パディントンいない間に成長したよ」と過程がなく結果だけ伝え、あげくの果てにエンディングでその後を伝える雑さもありました。そういうのも含めても家族をテーマにしてる割りにそこの部分が少し雑さが感じられました。
ミステリー部分の伏線も唐突だったり無理矢理だったりしました。犯人であるフェニックスが「あの青い目の男は…」と言いメアリーがそれを聞いてフェニックスも青い目だからフェニックスが犯人だと勘づきます。
いや、青い目の男なんて沢山いるだろ!!
確かにフェニックスが口を滑らしたセリフは言いましたが、それでもそれだけで勘づくって…
CGはたまにチープでした。全体的にはいいんですが、日本のアニメみたいに「それどこから出したの?」っていうシーンや、パディントンが白鳥の足をつかんで飛んでる時。一番は電車の上でしょうかね。
あきらかに電車の上にいるフェニックス演じるヒュー・グラントが緑の壁を背に演技してるなと思うし、人が走ってる電車の上で普通に立ってられるのも可笑しいです。ローガンですら新幹線で苦戦してたのに
色々不満は言いましたが、全体的には楽しめます。ドタバタやシュールな笑いも笑えたし、絵的に良いなと思えるようなシーンや、演出が良いなと思った部分もありました。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
不満点があっても結局最後まで飽きないで見れたし、たまにはこういうなにも考えないで楽しめる映画も良いなと思いました。
今評価がかなり高めの映画です。私は世間と比べると低い評価ですが、一度見てみても良いと思います。あと前作よりいいという意見もありますが、前作がつまらないという訳ではないです。前作も面白いのでそちらも見てみてください。
はい、そんな感じで!