■予告
■あらすじ
静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが……。
■Review
『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』(原題:It)は、
スティーブン・キングの代表作で1990年にテレビドラマ化されたものを、2017年に映画化した作品です。
アメリカでも成功し日本でも反響を呼んだ2017年に注目されたホラー映画ですね。映画館では見れませんでしたが、今回はDVDでの鑑賞です。
先にいうとこのItシリーズはスティーブン・キングの小説は見てませんし、ドラマ版とそれをまとめた3時間くらいの映画は未鑑賞です。
結構みんな怖い怖いという評判を聞きましたが、個人的にはたいして怖くなかったです。友人が私に「この映画はあまり向いてないかも」とは言ってましたが正しくその通りでした。
何度もこのブログでは話していますが大きな音や叫び声は確かにビックリはしますがそこに恐怖は味わえません。ただ大きな音を出すくらいならドッキリで済むし、ホラーなんですから見終わったあとの気持ち悪さや恐怖を残してほしいです。
それがあって「あー楽しかった」で終わっちゃうし、ただただでかい音を出して子供たちがギャーギャー叫ぶだけなのでただうるさいだけの映画でした。
ただこれがうるさいだけの映画で終わらなかったのは良かったです。普通に良い部分もありこの映画のコンセプトやセットデザインは良かったです。
ピエロのペニーワイズはその子供の怖い部分を見せつけその恐怖を掴みだんだんと強くなったり食べようとしたりします。ペニーワイズ演じたビル・スカルスガルドの演技は素晴らしいし彼のデザインも素晴らしいです。ピエロ姿はあくまでペニーワイズの"手段"ですから微妙な違いを見つけるのも面白かったです
上映されてた当時の感想のひとつに「スタンド・バイ・ミー」みたいだという意見も聞きましたが正しくその通りだと思います。もちろん全部が全部そうではありませんが、負け組たちが一緒になり成長して戦う姿はとても大好きでした。
子役の演技脚本も子供らしくて良かったです。撮影の際あまりペニーワイズ演じたビルと子供たちを合わせないで新鮮な驚きを見せたかったと言ってましたが、五月蝿いですが確かに新鮮な驚きの表情をしてました。
序盤でビルの弟のジョージが失踪し探すという話ではあるんですが、なんか別にそれを主題にしなくても良かった気がします。結構弟探しから脱線しましたね。
そもそもあまり兄と弟の仲の良さとか、兄弟の絆みたいなものがあまり描かれてなかったです。早めに失踪しちゃうから別に見つけようが見つけまいが個人的にはどうでも良かったです。
ただストーリーやコンセプトは面白いしキャラも魅力的です。ただもう少し兄弟の絆を描いていてほしかったし、ホラーの部分があまり怖くなかったのは残念でした。娯楽映画で終わっちゃったのは残念です。
けど色んな恐怖がありましたが、やはり子供から見た最大の怖いものってピエロとかじゃなくて子供のような純粋な心を忘れた親なんじゃないかな?結構色んな親が登場しますが善良な人が出てきません。
結構そういう大人の考え方や家庭問題の話も詰め込んでるんじゃないかと勝手に思う私でした。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
確かに面白い映画ですが皆が過大評価してるより怖くはないです。娯楽感覚で見るには十分な作品かと思います。
はい、そんな感じで!