■予告
■あらすじ
米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイルは、イラク戦争の際、その狙撃の腕前で多くの仲間を救い、「レジェンド」の異名をとる。しかし、同時にその存在は敵にも広く知られることとなり、クリスの首には懸賞金がかけられ、命を狙われる。数多くの敵兵の命を奪いながらも、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、そのジレンマに苦しみながら、2003年から09年の間に4度にわたるイラク遠征を経験。過酷な戦場を生き延び妻子のもとへ帰還した後も、ぬぐえない心の傷に苦しむことになる。
■Review
『アメリカン・スナイパー』(原題:American Sniper)は、
実際に実在した米軍史上最強の狙撃手と言われたクリス・カイルの自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』を映画化した伝記戦争映画です。
第87回アカデミー賞では作品賞にノミネートされ、音響編集賞を受賞。また公開当時も色んな論争があり日本でも話題になった作品です。
この映画は実在したクリス・カイルがイラク戦争に4度従軍した話をメインにしています。気になっていた作品ではありましたが何故か今まで見てこなく、今日やっと見れました。久々の洋画ですね。
狙撃手というのは経験はしたことはありませんがかなり緊張感のある役割だという認識でした。その緊張感がより際立っていた作品だったなというのが第一印象。
けどイラク戦争の話ももちろんメインではありますが、もうひとつのメインとして「戦争で人がもたらす影響」も撮していました。戦争から帰還したクリスの心理状態だったり、その周りの影響とかを撮していました。
戦争映画って戦場の戦う姿を撮したりしますが、人が影響する心の動揺だったり、悲しさや辛さとかそういう部分もあるはずがあまり撮すない作品が多かったですよね。この作品はそういう人間がいかに戦争で壊れていくかを撮すから共感できて、非現実と思ってしまう戦争をより恐ろしく感じれたから好評だったのかなと思いました。
戦争映画はいろんなものを見てきましたが結構数は少ないものの残酷描写も多いですね。例え同じ国の人でもイラクはアメリカ軍と話したら子供の足や頭にドリルを突き刺すんですから、かなり当時残酷な世界だったかが分かります。
不満点が少しあったのは残念でしたね。とても面白く戦争で影響を受ける人の姿を映すという点ではとても面白味はあったと思うんですが。
まずかなりぶつ切りが激しいです。入隊して訓練して、戦場へ行き、家族を作りまた戦場へと流れがあるのは分かるんですが、結構色々と省かれているように感じるカットでした。特に訓練シーンが少ししかなくってどんな風に名狙撃手になったかあまり描かれてませんでした。子供のころの才能とかほかの人が見えない蛇を打ち落とすシーンは確かにすごいですが、それでも足りないです。
そのぶつ切りのせいであまり時系列が追い付かない時もありました。なんか気づいたら結婚してたり子供に二人目が出来てたりしてましたからね。
そのためキャッチコピーである「ひとりの優しい父親」という部分があまり出せていないです。てかこれを考えた人はちゃんとこの映画を見たのかも謎ですが・・・まあいいや。
ぶつ切りをするためあまり家族特に子供とのふれあい、父親の姿という部分があまり見られてません。最後の最後にそれらしいシーンはありますが十分じゃないですよ。
別につまらない作品じゃなかったし夢中で見た作品だったからもう少し時間を延ばして、彼の姿や彼の家族との生活部分をもっと見せても良かったと思います。
キャッチコピーに惑わされないで見たほうがこの映画は楽しめると思います。この不満点を入れても十分に満足のいく作品かなと思います。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
とても面白かったです。少し物足りなさや不満点部分、好き嫌いが分かれる作品だとは思いますが見ることをオススメします!
はい、そんな感じで!