■映画情報
公開日/2017年7月28日
上映時間/115分(1時間55分)
監督/月川翔
製作国/日本
■予告
■あらすじ
高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた。
■Review
『君の膵臓をたべたい』は、
タイトルとストーリーのギャップに話題を集めた住野よるによる同名小説を実写映画化した作品です。
この映画では原作にはない12年後の世界を描いており、原作の高校生のストーリーは過去の話になっています。なので大体がオリジナルストーリーです。
この映画は去年公開されるや否やかなり評価の高い感想を多く聞きましたし、とても大ヒットした作品だとは知っています。私も見たかったのですが時間がなく今回はDVDで鑑賞するという形になりました。ちなみに私は原作未読です。
改めて思うのは映画でも本でもなんでもそうですが、100人や1000人が面白いとか美味しいと言っても決して面白い作品や美味しい料理とは限らないし、みんながみんな違う感想や気持ちを持ってるんだなと改めて感じました。はい、非常に退屈な作品でした。
先に言うならこの映画は病気を持ったキャラとの恋愛映画です。恋愛というより友達以上恋人未満みたいな作りでした。なので昔ヒットした『世界の中心で愛を叫ぶ』などそういう邦画が苦手な人は見ないことをオススメします。
まず見て最初に思ったのは過去と現在で行ったり来たりしすぎです。最初は現在で昔の話して昔の回想に入るまでは良いんですが、そこから急に現在になったり過去になったり思ったより行ったり来たりが多かったですね。
入り方は何回か自然だなとは思いましたが、それでもそんなに多く行き来すると本来の過去の話から気持ちが離れていくことがありますし、それを見ると昔の【僕】を演じた北村匠海から大人になった【僕】の小栗旬にはさすがになれる気配がなかったです。無理があります。
北村匠海の話が出たので演技について話すなら下手です。小栗旬とかはまあ別にいつも通りなので置いとくとして問題は若手の俳優の演技力です。
北村匠海と人気者で膵臓の病気になる山内桜良を演じた浜辺美波の演技はなんか見てて退屈で少し恥ずかしい演技をしてました。簡単に言うなら学芸会レベルの演技でした。良く出そうと制作サイドも考えましたね。
全体的になんか台本を覚えて演技してます感がある演技を見せられるし、役作りもあまりしっかりやってないです。浜辺美波も膵臓の病気なのに誰よりも元気過ぎた演技をして、だんだんと衰弱するはずが普通に肌色が良いので衰退してるようには見えません。別にこれくらいなら彼女じゃなくてもいいように感じます。
北村匠海も影のようなキャラを演じたかったのかそれが逆に悪く全体的に棒読みに聞こえます。冴えないキャラを演じたい割には顔はイケメン部類に入る顔なので冴えない男子には見えませんでした。
脚本が薄いしクソ。まず全体的にキャラが個性的すぎるキャラが多く、そしてセリフが高校生では言わなさそうな恥ずかしいセリフのオンパレードでした。ゆっくりの流れるようなこの映画には全く会いません。なんか昔の新海誠作品を見てる感覚です。
この恥ずかしいセリフをキャラたちがまどろっこしく淡々と話し、上映して1時間半くらいまでは特に何も大きな問題は起きません。起きてもスッといつの間にか流れてたって感じです。全体的に浅く薄い脚本です。
問題なのは原作でも好評だったどんでん返しのシーン。桜良が亡くなるシーンですね。結局序盤で話してた通り魔に刺されて亡くなるんですが、かなり無理矢理な展開だし、じゃあさっきまでの膵臓の病気の話はなんだったんだよ!とツッコミたくなります。これで去年劇場内が涙を流した人で沢山いるのを想像すると少し可笑しくなります。
てかそもそも一次退院した桜良が食事もろくに取れなかったのに良く親は外出の許可を許したな。なんのイジメだよ。
さて少し細かい部分を話していきます。
桜良のキャラが好きになれません。これは人それぞれではありますが個人的には最初から最後まで現実味の無いぶりっ子なのでとてもムカつきました。大体彼女の勝手な行動で主人公の【僕】もいじめに合うので迷惑な女です。
過去が今から12年前とは思えませんでした。12年前だなと思えたのは携帯くらいで他は今と比べて特に変わりはないのでガラケー好きの人が集まった町としか思えませんでした。12年前でもその時の流行物を使ったり、つかえなくても映像で何かしらの表現はしたほうが良いと思いました。今から12年後の手紙が出たとき紙が凄い綺麗なのには色んな意味で驚きました。
スイーツパラダイスの男女比が可笑しい。男性が主人公だけで後は女子という比率です。ラブライブかよ!!そこにぽつんと【僕】だけしかいないし、この店内も明らかに12年のお店とは思えないでデザインをしたお店でした。男子も男子でスイーツ好きなんだよ。私はチョコレート系好きなんだよ!そこの店内にいる女の子数人が携帯の自撮りで今流の小顔になる撮り方をしてたのはもっとおかしいですが。ほら、ピースして小顔に見せるアレ
タイトルにあまり深い意味がなかった。それらしいタイトルをつけて期待をさせておいてそこまで驚くようなタイトルの意味でもなかったです。本当にタイトルとストーリーのギャップに使われただけでしたね。あとこのタイトルの映画内で何回も言い過ぎてて流石にしつこく感じました。AKBの曲みたい。
まとめるとかなり課題評価されすぎな作品だなと思いました。特に驚くことも驚きはしませんし、好きなキャラも見つからないし、ストーリーも平行線でつまらない映画でしたね。
お涙頂戴を出し過ぎた映画の為よりつまらなさが増した映画でした。タイトルの意味もなくその割には誰でも考えられそうなストーリーだったので、これで感動する人が逆にすごいと思えたし、少し邦画の将来がより心配になった作品でした。
■評価
最終評価は・・・
☺⚫⚫⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
1/10です。
好きな人がいるのでまだ見てない人は一度見てみても良いと思います。ただ私からはあまり強くはおススメはしませんが。
はい、そんな感じで!