■予告
■あらすじ
1988年、関東地区に新型爆弾が使用され、第3次世界大戦が勃発した――。2019年、ネオ東京。金田をリーダーとするバイクの一団は進入禁止の高速道を疾走していた。しかし、先頭にいた島鉄雄は突然視界に入った奇妙な小男をよけきれずに転倒、負傷する。小男と鉄雄は直ちに現れたアーミーのヘリに収容され飛び去ってしまった。翌日、鉄雄を捜す金田は、少女ケイと出会う。彼女は反政府ゲリラの一員で“アキラ”という存在を追っていた。その頃、鉄雄はアーミーのラボで強力なクスリを連続投与され、不思議な力を覚醒し始めていた…。
■Review
『AKIRA』は、
大友克洋原作の同名漫画を劇場アニメーション映画にした世界でも絶賛された日本を代表するアニメーション映画です。
ちなみに恥ずかしながらこのAKIRAは初見です。アニメ映画はもちろん、原作も今まで見たことなかったのでAKIRA初心者がレビューしてると思ってください
始めにいうと、この映画かなり素晴らしい作品でしたが、逆に素晴らしすぎてなんて言えば良いか分からない作品でもあります。なので今回のレビューは多分短くなるかもしれません。
まず言うならアニメーションが素晴らしい。アニメとしての技術は当時の80年代の雰囲気は出てはいますが、今でも十分に通用する芸術的なものでした。
とにかく作画が細かいし色んな未来道具が色褪せないのも良いです。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『スター・ウォーズ』が昔の映画でも今みても興奮するでしょ?あんな感じです。こういうアニメが80年代に公開されてたという時点でも驚きではあります。
個人的に好きなのは所謂「村人A」とかになりそうな大勢の脇キャラが良い意味でバランス悪く死ぬこと。誰が生きて誰が死ぬのか分からないので見ているこちらの緊張感を高めます。いまのアニメは無駄に飛んでくる物や攻撃をを華麗にかわす脇キャラが多くなったので見習って欲しいです。
物語は2019年の日本が舞台で、中心となるストーリーは主人公金田と超能力を手にいれた鉄雄の友情と戦いでしょうか。ありそうで今でもなかなか見られないストーリーでしたし、かなり凝縮されていた濃い内容に感じました。
2時間の映画なんですが感覚的に3時間から4時間くらいに感じましたね。退屈という感覚ではなく、面白い上に様々な出来事がノンストップで起きていて、しかもちゃんとストーリーが丁寧に仕上がって沢山詰め合わせていたからでしょうか。また見ているこちらも喜怒哀楽の様々な感情も出てきました。
なんとも言えないんだけど、とにかく見終わったあと色々な感情が溢れだして泣きそうになった作品でもありました。なんでそうなったか分かりませんが、なにかしら伝わる部分があったか共感できる部分が多くあったんでしょう。
一番この映画をみて個人的に心に響くのは金田と鉄雄の友情物語でしょう。最初はさほど気にはしないほどそこまで友情がある感じではありませんでしたが、だんだんと話が進むにつれて金田が鉄雄をどれだけ思っているのか、鉄雄が金田をどれだけ目標としていたのかが分かります。
力におぼれた鉄雄と金田の叫びながらの言い合いや戦いなどもそこから色々な感情がこみあげてくるし、バックストーリーを多くしないで会話や映像からの関係性でしっかりと絆を見せていた演出は素晴らしいです。
最終的に力に支配された鉄雄が金田に「助けて」と望んて来たのは切なかったし、カオリも鉄雄の暴走で死んでしまって「痛みを感じる」というセリフもショックで切なかったです。巨大な力を持ちすぎると人間の愛や友情も簡単に殺せるという意味にも感じました。
大きな力を持つことの重大さを訴えたように感じた映画ですが、今の世の中でも反映できる部分が何回かありました。オリンピックや復興の話なんかも。ラストのセリフとそうした社会的な部分がリンクしてそうでなメッセージもありそうです。個人的に一回ではまだ答えは導き出せませんが、色々と解釈しがいのある映画でした。一度原作を見てみて時間があればまたこの作品を見て見たいと思います。
ひとつ言えるのは、久々にとても素晴らしい邦画を見れたことでしょう。今のところ「七人の侍」「百円の恋」「そして父になる」に続いて数少ないとても大好きな邦画の一つになりました
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺☺
10/10です。
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
もちろん満点です!新年早々素晴らしい映画を見れて満足でした。まだ見てない方はぜひ見てみてください!!
はい、そんな感じで!
:それでは!