■予告
■あらすじ
クリスマス間近のロンドンを舞台に、英国首相からプータローまで、老人から11歳の少年まで、さまざまな職業と年齢の男女19人が織りなす群像ラブ・ストーリー。米国大統領役のビリー・ボブ・ソーントン、老いた元ロックスター役のビル・ナイ、店員役のローワン・アトキンソンなど個性派俳優も共演。
■Review
『ラブ・アクチュアリー』(原題:Love Actually)は、
様々な境遇を持つ登場人物たちによる恋模様を描いたグランドホテル方式の展開を見せるクリスマスを代表するラブロマンス映画です。
『Mr.ビーン』『ブリジット・ジョーンズの日記』を作り上げたリチャード・カーティスの初監督作品でもあります。
グランドホテル方式を知らない人に軽く説明すると、映画『グランド・ホテル』から取ったもので1つの大きな場所に様々な人々が集まって物語が展開していく方式のことです。ようは群像劇と言えば少し分かりやすいかもしれません。
この映画でもクリスマスが迫ってきたイギリスのある町に住んでいる人々が恋や愛をテーマに話が展開していきます。ある場面ではイギリス首相の話だったり、ミュージシャンの話、男の子の恋とそれを応援する奥さんを亡くした父親の話だったりとそれぞれの話が流れ、だんだんとそれがひとつの物語になっていきます。
分かりやすい演出で言えば例えばあるキャラが聞いてたラジオの音楽が別の場所であるキャラも同じものを聞いてたり、ある子供の劇と男の子のバンドが同じ学校のクリスマス発表会のものだったりなどそんな感じです。
それらが最終的にだんだんとひとつになっていく様は面白かったし、実はあるキャラとキャラがこういう繋がりだったんだという面白い見方もできてストーリーも演出の作り方もとても面白かったです。
色んな恋模様を描いたストーリーがあるので自分に合うストーリーや好きなストーリーが見つかるはずでしょう。個人的に大好きなのは男の子と父親の話ですね。一番印象深いし、応援できた内容でした。
冒頭のナレーションの「アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者が最後に遺したのは、憎しみではなく愛のメッセージだった」というようにこの映画は恋というより愛のイメージが強い映画でした。
多種多様な愛があり恋人同士じゃなくてもさっきの男の子と父親という親子愛であったり、家族の愛、友としての愛、同性愛など様々な愛を表現して人には沢山の愛があるんだよというのを教えてくれた映画だと思いました。
ただ不満点として言えば、かなりゴチャゴチャしていたなと思いました。やはり何個もののストーリーや何人ものキャラがいると中盤は少し訳がわからなくなります。
ラブロマンスなのに少し頭を使わないといけません。序盤に出てたキャラが忘れた頃に出てきたり、キャラの関係性も少し分からないとストーリーがわからなくなったりする場面もありました。
少し頭で整理しながら話を聞きますし、正直人によりますがあまり興味がそそられない話もあったりしました。まぁ2回目で人物の話が整理できたらまた楽しめそうですが
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
人によっては好きなラブロマンス映画かもしれません。単純に恋人と純粋なラブロマンス映画をみたいというのであれば私からはオススメはしません。
クリスマス映画でジャンルがラブロマンスのものは沢山あるのでそれを探すのも楽しいかもしれません。
はい、そんな感じで!