■映画情報
公開日/2011年1月22日
上映時間/109分(1時間49分)
監督/ウィルソン・イップ
製作国/香港
■予告
■あらすじ
1949年、家族を連れて香港に移住したイップ・マンは、詠春拳を広めるため、とある新聞社の一角に道場を開く。様々な流派の道場主たちとの対決を通してイップ・マンの名は広く知られるようになり、彼のもとに多くの弟子が集まってくるが……。
■Review
『イップ・マン 葉問』(原題:葉問2 Ip Man 2)は、
有名アクション俳優のブルース・リーの師匠としても知られる詠春拳の達人イップ・マン(葉問)の半生を描いた伝記アクション映画になります。
前作と同様にイップ・マン役にはドニー・イェン、監督にウィルソン・イップ、音楽は川井憲次と引きづつきのメンバーで製作されています。
前作のイップマンの終わりから少したってからの話ですので、この映画は一応前作を見てからの鑑賞をオススメします。あまりストーリーに関与しませんが、前作のキャラも出たりするので分からないと思います。
今回も前作と同様にカンフーアクションは素晴らしいです。その素晴らしいカンフーアクションが前作と比べてかなり多くなってる印象になっていて、大好きなアクションも多かったのはとても良かったです。
また、前作のイップ・マンが無双してた為あまりアクションの緊張感がなかったんですが、今回は無双してる部分もあったりイップ・マンが押される部分もありアクションに緊張感があって応援できるアクションになってたのは良かったです。
前作のストーリーがかなり重苦しく暗い感じではありましたがとても心の刺さるようなストーリーに対し、今回のストーリーはとてもシンプルになっていたように感じて前作ほど脚本にそこまで感情的になるようなものはありませんでしたが、逆に言えばとても見やすい感じにはなっていていたと思います。
ただ結局の前半部分の話は話の展開まで少し時間がかかっていたかなと言う印象ですし、暗い話に画面が明るいという少し矛盾するような演出には少々気にはしました。
後半部分からのイギリスのボクサー選手と中国の拳法を戦うシーンは圧巻で、戦いにそれぞれの感情があり中国の拳法や弟子たちを守るという誇りと信念をもって戦ったサモ・ハン・キンポー演じるホンの戦いっぷりは良かったです。その後のイップ・マンの戦いも国としての誇りをかけて戦う姿にも熱くなれます。あの後のイップ・マンのインタビューで彼の言葉に理解しなかったイギリス人がいたという演出も良かったです。皆が皆拍手するわけじゃないですからね。
不満点を上げると、さっきも言った通りなんですが少しストーリー(特に前半)は心に残るような脚本ではなかったかなと言うのと、暗い話の中に少し明るい演出をしていて浮いてしまったという事。
それから、これは中国の映画だからなのかは分かりませんが、結構わざとらしい演技をしていた俳優が多かったなということ。前作はそこまで気にはしませんでしたが、今回は結構気になってしょうがない人が多数いました。ボクサー選手の演技も少しひどかったですね。
イップ・マンを演じたドニー・イェンの演技は良かったです。感情的な部分は多くはありませんがそれが出る時の演技は心つかまれたし、感情を顔に出さないで気持ちを出す演技なんかも良かったです。もちろんアクションも素晴らしいです。
ただ今回のイップ・マンのキャラクターには後半を除いて少しムカつくなと思う部分はありました。個人個人の違いかもしれませんし、彼自体が優しい人と言うのも分かりますが、もう少し家族に気を使ってもいいんじゃないかなと思いました。暮らせる分のお金がないのに弟子から稽古代の支払いを伸ばしたりなどちょっと奥さんや子供がかわいそうです。
ハン師匠との決着をつける闘いの途中でイップ・マンが「勝負の決着よりも家族の食事が大事なのでは?」というセリフを言いますが、うーん・・・あまり説得力がないw
まぁ、その時代の人たちがどんな人も厳しい環境で暮らしてたというのは分からくはないですが
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
ストーリー自体は好き嫌いの問題ではありますが、アクションは誰でも凄いと思えるものだと思います。ぜひ前作と一緒にこの映画を見ることをおススメします。
その流れで次の記事は続編の『イップ・マン 継承』のレビューをする予定ですのでお願いします!
はい、そんな感じで!