■予告
■あらすじ
メキシコで休暇を過ごしていたリサとケイトの姉妹は、現地で知り合った男から、海に沈めた檻の中からサメを鑑賞する「シャークケイジダイビング」に誘われる。水深5メートルの檻の中からサメを間近に見て興奮する2人だったが、ワイヤーが切れて檻が一気に水深47メートルまで沈んでしまう。無線も届かず、ボンベに残された空気もわずかという極限状態の中、サメの餌食になる危険におびえながら、2人は生還を目指すが……。
■Review
『海底47m』(原題:47 Meters Down)は、
今流行りの檻に入り海に沈んでサメを鑑賞する「シャークケイジダイビング」を使った今年のサメ映画です。
サメ映画は色々作品があり大抵はB級映画かクソ映画が多いです。2016年に公開された「ロスト・バケーション」は良い作品でしたので、今回のサメ映画も少し期待して鑑賞しました。
この映画も「ロスト・バケーション」のような緊張感があった良作サメ映画だったと思います。1時間30分があっという間でしたね。
ただこの映画はどちらかというとサメ映画がメインでもないような気がしました。もちろんポスターや予告に嘘はなくちゃんとサメはしっかりと出てきますし、多く出てきます。
サメの恐ろしさを体験する映画というよりかは、海の中の恐ろしさを体験させてくれるような映画だったかなと思います。なのでサメは恐怖の一部に過ぎず、海のなかで檻の中に置き去りにされ、真っ暗な海、酸素が減っていき、さらには潜水病など様々なピンチや恐怖が来るので、同じ絵でも見てて飽きません。
特に真っ暗な海の中からどこからサメが来るか分からないです。映像で使い方も、音楽を変に使わないやり方も素晴らしい恐怖の描き方です。サメ映画やパニック映画というよりかは、スリラー映画と思って見た方が面白いです。
サメ映画だから期待してみると、この映画はあまり普通よりもサメの登場回数は少ないのでガッカリはするでしょう。あくまで姉妹二人のドラマや成長、海の中での恐ろしい場面を描いた作品として見た方が良いかもしれません。
それから映像も素晴らしいと思います。序盤での海の映像だったり、暗闇の海の中の撮り方も良いです。檻の中の撮影の仕方も自分もその檻の中にいると思わせる撮り方をしてたのは素晴らしいと思います。
不満点をあげるなら、まず潜水してるときの二人の会話が例え近くてもあんな鮮明に聞こえるのか疑問です。潜水はしたことないですが、あそこまで鮮明な声で聞こえないんじゃないかなと思います。
潜水でもうひとつ。檻を石で叩いて助けが来た人を呼ぶシーンも水のなかであんな綺麗な金属音が出るかも疑問でした。もし出るなら出るで良いんですが、少し違和感はありました。
酸素についても息が荒くなると酸素が極端に減るとは言ってました。なぜ沈んでかなり慌てて息を荒くしてたケイトよりも、かなり落ち着いてたテイラーの方が残り酸素が少なかったのか?
物語を進める為に色々と設定をつけないといけないのは分かりますが、それにしても少しリアリティがない描写が何点かあったのが不満点ではありました。
方向性やしたい事は素晴らしいのに少しもったいないと感じてしまった惜しい映画だと思います。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
サメ映画目的で見るよりかは、ちょっとスリリングなスリラー映画を見たいという方にはちょうど良い映画だと思います。もうひとつ似たような物がありますが、そっちは正直あまり興味がそそられなかったので、暇な時にでも見ようと思います。
はい、そんな感じで!