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映画『アラジン』評価&レビュー【Review No.310】

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■映画情報


公開日/1993年8月7日

上映時間/90分(1時間30分)

監督/ジョン・マスカー

製作国/アメリカ

■予告


youtu.be

■あらすじ

で城から抜け出してきたジャスミン姫と出逢った貧しい青年アラジンは、ジャスミンの結婚相手に相応しい富を得るため、猿のアブーと共に魔法の洞窟に入る。煮えたぎる溶岩にまさに落ちんとする時、魔法のじゅうたんに救われる。アラジンが手に入れたランプからは魔人ジーニーが現れ、三つの願いを叶えるという。

引用元:解説・あらすじ - アラジン - 作品 - Yahoo!映画

■Review

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『アラジン』(原題:Aladdin)は、
千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』を原案にしたディズニーを代表する長編アニメーション映画です。主題歌と挿入歌にもなってる名曲『ホール・ニュー・ワールド』はアカデミー歌曲賞を受賞しました。

この映画は私のなかで一番大好きなディズニー映画であり、アニメ映画でもあります。先にいうなら満点の映画なので、今回はレビューというよりこの映画のなにが素晴らしいか話せたら良いなと思います。





まずキャラクターについて話していこうと思います。まず主人公のアラジン。彼は盗人ではありますが人にやさしく出来るまさにイケメンポジションの存在です。彼の夢は今の盗人で貧乏な生活から抜けて宮殿に住むこと。アラジンは魔人ジーニーの魔法の力で王様になり、先日助けてひとめぼれをした王女ジャスミンとの結婚を申し立てます。


どのキャラクターにも言えますが、ほとんどのキャラクター達の夢や葛藤、陰謀なので色々と学べる部分があったり、人生の教訓にもなれるところがあります。したがってどのキャラも色んな活躍を見せて、どのキャラクターも印象的かつ大好きになれるというのがこの映画の大きな特徴でもあります。主人公のアラジンは人にやさしくする大切さというのは見ていて分かると思います。


そして今この年齢で気づけたことがあったのは、この映画はアラジンの生活がどれほど苦しいのかと言うのも短いながらしっかりと見せていたのは良かったです。パンを奪い陽気に歌ってから、隠れて食べようとすると同じ貧乏な子供がごみをあさって魚の骨を持ってる描写があります。アラジンは自分よりもその子供たちにパンを分け与え、相棒の猿野アブーは自分が生きていくのに精いっぱいと言わんばかりにパンを食べます。(アブーもそのあと子供にパンをあげました)


さらにはその後金持ちの王様に「ドブネズミ」扱いされたりと。彼が生きていく生活がどれほど貧しく、どれほど皆から嫌な目で見られてるかというのが分かります。そしてそういうシーンがあったからこそ、どれほど貧困な人と富豪の人との間に大きな壁があるかと言うのも短いながらに知ることができます。


その後出てくるヒロインのジャスミンはその国のお姫様です。しかし彼女も彼女で悩む部分があり、アラジンとジャスミンがお互いの悩みを打ち明けるシーンではお互い一緒の事をいう部分もあります。「こんな生活まるで捕らわれの身」と、二人が感じるこのセリフは意味は違うものかもしれませんが、貧困と富豪で実は何かに縛られてて、もっと自由に生きたいというのは変わりはないんだなと、さっきまでの大きな壁が少し薄く感じれるでしょう。


そんなジャスミンはお姫様ではありますが、最初普通のお姫様かなと思ったら結構自分から行動をしてみたり勇敢な部分も見えます。ちょっとだけですが、アラジンに続いて屋根から屋根へと棒高跳びのような感じで移動するシーンはその勇敢さと女性としてのカッコよさが見れます。男性がこれを見て惚れた人も少なくはないでしょう。またジャファーを倒すためにジャファーに惚れた演技をし、いやいやながらも彼に強引にキスをしたりとその勇気はプリンセスキャラの中では穂一です。てか、ヴィランズに自分からキスをしたディズニープリンセスって彼女だけじゃないでしょうか?


そしてこの映画のもう一人と言っても良い魔人ジーニー。実は映画のしょっぱなから出てはいたんです。監督が認めてはいますが実は最初に出た行商人はジーニーなんです。よく見ると服がジーニーぽかったり、指が両手とも四本しかありません。

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まあ。彼の出番はこれだけですし、彼自身がジーニーというのは説明はされませんでしたが、行商人の彼から語り始めて、終わりのころにジーニーが笑いながら「どうだった?」と終わるので大体ジーニーがこの映画を話していたと思っても間違いないでしょう。


そんな行商人は置いといて、実際の本体であるジーニーが登場するシーンは実は意外と始まってから35分くらいなんです。映画の上映時間が90分くらい何でだいぶ遅めの登場ではありますが、とてもインパクトのあるキャラクターで面白いので鮮明に覚えられます。彼が歌う「フレンド・ライク・ミー」で彼がどれだけ陽気でどんなキャラクターなのかと言うのも分かります。本家で名優ロビン・ウィリアムズのアドリブだらけのセリフも良いですが、吹替の山寺宏一の演技も素晴らしいです。失礼ではありますが、山ちゃんの歌と演技がロビンの演技を越えていた感じはしましたが、二人とも素晴らしい役者には変わりません。


そして今作の敵キャラであるジャファーとイアーゴ。彼らもまたとても魅力的なキャラクターをしています。ジャファーのその魅力的な部分はその野心の強さと、悪だくみをする頭脳。話は少し逸れますが、最近よくあるディズニー映画で敵キャラクターも歌うことはあります。実は彼は歌うには歌いますが彼自身のオリジナルの歌はありません。アラジンが王様になった曲の「アリ王子のお通り」を少しアレンジした「アバヨ、王子様」という歌を歌いますが、これはアラジンの正体を見せ追放させる歌なので、ジャファーがどんなキャラなのかと分からせる歌ではありません。ですので、ジャファーが一体どんな人物なのかと言うのは見ながら知らないといけませんが、歌ですぐ終わらせるとうやり方ではなく、物語の中でキャラクターを見せているので印象には残ります。


さてそんな彼の野心強さと頭脳はしっかり劇中でも見せてくれます。自分の欲しいものは他人に任せてはいますが、何らかの策の為なら自分から出向くという事もします。催眠術を使うことも可能ですがそんな頻繁には使いません。本当に必要な時だけです。そして自分が国王になる野望をかなえるためのランプが手に入らなかったから無理にそれを探すという事はしないで、自分やイアーゴの頭脳と法律という社会的な部分で野望をかなえるとう考え方は、中々珍しいです。ここで法律というのは自分たちの野望為に作られてる都合のいいものだという解釈もできます。


イアーゴもイアーゴで結構野心とか持っててずる賢いことはしますが、出てくるたびに何等かの事故とか起きるので踏んだり蹴ったりだなと笑いを起こしてくれる良いキャラでもあります。
笑いと言うとジーニーも色々と笑わせてくれるセリフやディズニーや映画のパロディーネタもあります。もちろんそれを知ってれば十分に楽しめますが、知らなくても楽しめることはできます。私も知らない映画のパロディーネタはありましたが、「おかしいだろw」って感じで見ることは出来ました。




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さてここから後半ですのでもう少しお付き合い下さいw


映画としてのストーリーは非常に分かりやすいし、だれでも一度見れば理解できるようにはなっていますがその中に色んなメッセージや教えてくれる部分があってそれを見つけてしまえばより楽しめるんじゃないかなと思います。


さっき言った富豪と貧困での話もそうです。とても苦しい生活で富豪にあこがれる貧困と、豊かな生活ではあるけど物足りなさがある富豪と全く真逆に感じる二つですが、実際はとても二つとも似ていて両者とも何かに縛られて生きているというのが分かります。


そしてジーニーも人の願いをいちいち聞かないで自由な暮らしをしたいし、ジャファーも子供のような国王の下で働かないで自分が王になり自由を勝ち取るといった描写やセリフがあります。この映画でまず気づくのは誰しも何等かの形の自由を望んでいるという事を教えてくれます。


その自由を獲得するには人を信じるという事と人と愛を育む事かと思います。アラジンはジャスミンと、ジーニーはアラジンと恋に落ちたり友情を育んだりして結果それぞれ自分の求めた自由を手に入れました。そういうことをしなかったジャファーはランプの中で不自由な生活を送る羽目になったのでしょう。


その愛とは決して恋人と恋に落ちて愛情を育むだけではないと思います。アラジンは最後にジーニーを自由にします。最後の願いで「法律を変えろ」とか「国王にもう一度戻してほしい」とかでも良かったはずのに彼はそれよりもジーニーを自由にするという事を決めます。これはきっとジーニーを大好きだと思い、ここまでやってくれたお礼でもあり、友として愛していたからできた答えなんだと思います。これで気づけるのは人はどんな形でも愛があれば幸せになれるという事を教えてくれます。


もちろんアリ王子ではなくアラジンのありのままの姿でも良いというアナ雪が言いそうなメッセージとかあります。様々なメッセージや伝えたい事が凝縮され、キャラも魅力的、曲は普通の人が歌うとかなりレベルが高く歌うのは難しいですが聞けばハマるような曲も多い素晴らしいミュージカルアニメ映画でした。


■評価


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最終評価は・・・




☺☺☺☺☺|☺☺☺☺☺

10/10です。

( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

 


個人的に大好きなディズニー映画で何度見ても飽きない作りをした映画です。まだ見てない方は見ることをオススメします。嫌いになる人はあまりいないと思います。





はい、そんな感じで!

それでは!