■予告
■あらすじ
幼少期に受けた虐待が原因で神経症を患うノラは医師ラグランの診療施設に入院する。しかしノラの夫フランクは彼女を隔離し面会させないラグランに不信感をいだく。一方、ラグランは人間の怒りを実体化する実験を行なっていた。ノラの体にできた腫瘍から異形の群れが現れ、やがて復讐を開始。ノラとフランクの娘キャンディスにも危険が迫る。
■Review
『ザ・ブルード/怒りのメタファー』(原題:The Blood)は、
カナダを代表する監督脚本家のデヴィッド・クローネンバーグによる家族の亀裂を表したホラーファンタジー映画。
今回もレビューは短めになると思います。映画事態とても良く短めになるというのもありますが、最近色々と忙しく体調もあまり良くはないです。けど皆さんに色んな映画を紹介しつつ、無理しない程度には投稿していこうと思います。すいませんm(__)m
さて前置きはこれくらいにして映画のレビューです。あまり前情報を頭に入れないでこの映画を見ました。最初はスリラー映画かなと思いましたが、どちらかというとファンタジーを織り混ぜたヒューマンホラー映画と言ってもいいでしょう。
ハリーポッターのようながっつりとしたファンタジーではありませんが、出てくる子供や人間があり得ないような身体をしていたりします。けど映画としては人間ドラマのような感じで、会話劇が多くあります。この少し外れたジャンルについていけるか、会話劇は普通に見れるかでこの映画の好き嫌いは別れると思います。
カナダ映画はそんなに見ないし、見る機会はありませんから率直に言えば新鮮味はあります。演技や演出はどう評価すればいいか微妙ではありますが、演出は普通のホラー映画のようでしたし、演技もうまい人はいます。ただ個人的には音楽は素晴らしいと思いました。
この映画の伝えたい部分は大体の人が言う通り「家族の亀裂」というものでしょう。まるでゾンビのような子供たちは母親の怒りの元だと分かります。ラスト辺りで娘を襲うシーンは、母親が怒りで虐待をしていたというのが分かります。
そしてもうひとつ見れるのはこの怒りの元となる子達が襲い、娘が大泣きをします。別の場所で父と母が口論をするシーンを合わせると、まるで親通しで喧嘩をしてその間で子供が見て泣くというよく家庭にありそうなワンシーンにも見えました。
母親が子供を新たに産み落とすインパクトあるシーン。父親はそれを見て気が引きます。その出産の時に男性はしっかりと見れて、子供を気を悪くしないで見届けられるか?というメッセージも個人的には感じられました。
人の解釈によって楽しめる話ではありますが、やはりほとんど会話劇なのでそこらへんで好き嫌いは分かれます。唯一の不満点を上げるなら、あまり演技が上手くない俳優もいます。形だけの演技をしてる人や、すこし社会的な部分もあるこの映画にアニメっぽい演技をする人も出てきます。
ただこのような演技の中、父親の演技は良かったし、特に母親の怪演や子役の演技の上手さで十分にカバーしていたと思います。
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
昔の映画だし、カナダの映画ですからあまり認知度は高くはない映画です。けど人によりけりですが十分に楽しめる映画にはなってます。ホラー映画好きに方にはおススメできる映画です。
はい、そんな感じで!