■予告
■あらすじ
寂れた漁港・日無町で、父親や祖父と3人で暮らす男子中学生カイ。両親の離婚が原因で東京からこの町へ引っ越してきた彼は、両親に対し複雑な思いを抱えながらも口に出すことができず、鬱屈した日々を送っていた。そんなある日、クラスメイトの国男と遊歩に誘われて人魚島を訪れたカイは、人魚の少女ルーと出会う。カイは天真爛漫なルーと一緒に過ごすうちに、少しずつ自分の気持を言えるようになっていく。しかし日無町では、古来より人魚は災いをもたらす存在とされており……。
■Review
『夜明け告げるルーのうた』は、
「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」や今年公開した『夜は短し歩けよ乙女』などを手掛けた湯浅政明監督のオリジナル長編アニメーション映画です。
またフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品され、日本映画としては「平成狸合戦ぽんぽこ」以来22年ぶりとなる最高賞のクリスタル賞を受賞した作品です。
東京から港町の「日無町」へある事情で引っ越してきたカイは、自らの作った曲を動画サイトにアップしたことでクラスメイトの国夫と遊歩のバンドに誘われます。
カイは嫌々ではあったものの、3人は隠れ場としていた人魚島という場所でバンド練習をします。練習しているとその音楽につられて人魚のルーと出会ってしまったというのが大まかなストーリーです。
正直に言えば別にコンセプトや話の大まかな流れなどは悪くはないし、最後まで見れたには見れました。しかし実際全体的にはとても普通だったという事しか感じられなかったのは勿体なかったです。
というのも人魚と出会って、皆で内緒にして、ルーとカイが仲良くなり、海の世界に行き、港町の人たちが人魚を怖がったり商売にしようとしたりと本当に普通でしたし、ジブリ作品の『崖の上のポニョ』を思わせるところもあります。
どうやら映画事態は中高生をターゲットにしたらしいのでストーリーはこれくらいが無難なのかなとは思いましたが、大人の私からしたらありきたりで、普通のアニメ映画で終わりました。
キャラクターはたくさん出てた割りにはあまり印象に残るキャラもいません。私が『夜は短し歩けよ乙女』を見たあとにこれを見たからだと思いますが、それと比べても個性はないし、キャラ個人が抱える信念とかあまりなかったなぁと思いました
特に主人公は映画をダメにしてたような気がします。声優の演技には申し分ありませんが、常に情状不安定しすぎて感情移入ができません。それに振り回されるキャラたちもどうかと思いますが
この映画は音楽を使います。バンドだったり、人魚が音につられてやってきたり、その曲で人魚がダンスをしだしたりします。ここら辺のダンスの奇妙さを受けいられるかで映画の善し悪しが変わりそうです。
音楽は斉藤和義のテーマソングは良かったです。劇中主人公も歌う場面がありますが斉藤和義に劣るものの、とても気持ちが籠っていた歌い方だったので嫌いではありません。ただ終盤に主人公がウクレレを使って歌うんですが明らかにウクレレの音ではなくギターの音色がします。普通にギターにしとけばよかったし、ウクレレにする必要もないです
他の曲も使われてはいますが、特に心に残るような曲はありません。YUIの曲も出てて彼女が出す楽曲事態は好きですがあまり映画にマッチしてない感じはしました。
気になったのが主人公んおじいちゃんが子供のころに歌ってた曲ですが、曲調的にその時代の歌っぽくないです。演歌とかならまだ分からくもないですが、フォークっぽい曲は可笑しいです。
脚本が全体的には見れるんですが、なんか後半が少し雑さだったりいい加減さが出てる印象でした。まあ物語の序盤も入り方がいきなりだったり、世界観やキャラクター紹介も色々と説明口調なのも気になりますが。
特におかしくって笑ったのが人魚を阻止するためライトを照らすんですが、あるキャラが「このライトは日光と同じ成分で出来てるんだ」と言いますが、まず発展しない街でなんでそんなものに費用をつぎ込んだのか。そもそもそんな物を一体何に使うんだとツッコミましたよ
もう使うとしたら柱の男を阻止する程度じゃないですか?
まぁ、無理ですが
☺☺☺☺☺|⚫⚫⚫⚫⚫
5/10です。
一応色々言いましたが、普通に見れて楽しめる作品です。私はこの作品に気分は乗れませんでしたが。結構この作品大好きという方々はいるので一度見ても良いかもしれません。
はい、そんな感じで!