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映画『無限の住人』評価&レビュー【Review No.303】

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■映画情報


公開日/2017年4月29日

上映時間/140分(2時間20分)

監督/三池崇史

製作国/日本

■予告

■あらすじ

伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。

引用元:無限の住人 : 作品情報 - 映画.com

■Review


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無限の住人は、
木村拓哉三池崇史のダッグで、沙村広明原作の同名人気時代劇漫画を実写映画にした作品。

ジョジョの奇妙な冒険』のレビューでこの監督の作品には興味がなくなったという発言はしましたが、前から気になって劇場で見に行けなかったのでとりあえず鑑賞することにしました。





まず、良い部分を言うとヒロインを演じた杉咲花の演技は素晴らしいと思います。というかこの映画の8割が彼女の演技に助けられたといっても過言ではないほど感情的な演技は上手し、キャラクターの気持ちを良く理解して演じてるんだと見て分かります。


以外に良かったなと思ったのは、市原隼人。彼自身の演技が上手い下手はさておき、結構市原隼人のやりやすそうな演技とキャラクターが見事にマッチしてるんではないかと思います。彼はヤンキーで熱い男キャラは向いてますね。


三池崇史監督ならではのバイオレンスな部分は良かったと思います。原作は未読で原作がどれくらいバイオレンスかは分かりませんが、ひとつひとつの戦闘シーンに「これはやりすぎじゃない?」くらいのバイオレンス表現はこの映画には良いと思います。


はい、以上がこの映画の良い部分です。不満点を言います。


まず木村拓哉。もうわかっている方もいるとは思いますが、やっぱりどの役も木村拓哉ですし、木村拓哉にしか見えません。


他の福士蒼汰とか市川海老蔵だったりと豪華な顔ぶれではありますが、なんかキムタク含めて演技は大根だったり、キャラクターがかなり薄い印象に感じるんですよ。てか俳優人のほとんどボソボソ喋ってます。
だからどうでもいいような奇抜な姿なだけのキャラクターが殺陣をしてるという感じ。


結局殺陣も殺陣で武器とか面白そうだし、奇抜なキャラクター満載な割には特にその武器をより活用した面白い戦闘は見えないく、個性的なところは外見だけで中身が普通の人間の悩み部分だったり特にどうでもいいような過去話とかだったりします。


だから戦闘シーンがどうして戦うのかそこまで深い戦いという訳でもないので、ただキムタクと福士蒼汰達が普通に殺陣をやってるようにしか見えなっ方のはバイオレンスがある割に勿体ない印象ではありました。




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それでいて戦闘シーン以外のドラマパートがクソつまらないです。なぜならそこまでキャラクターの話を掘り下げたり、より魅力的にしないからです。中身のないキャラクターが集まるから、外見が個性的なだけのコスプレ大会時代劇になってしまうんですよ。これはジョジョでも言えることです。外見は個性的な割に、中身は個性的ではないのはこの監督の悪い部分かと思います。


そして衣装。その日に完成してその日に初めて着ましたっていうくらいピカピカの衣装です。まだ今の時代とかなら分かりますが、江戸とかそんな時代で刀を振り回す人たちがそんな新品な衣装着れるのか?絶対血とか泥とかで汚いはずです。


そしてキムタクが切られて服も切られてるはずなのに、次のシーンではまた新しい服に変わってます。戸田恵理子の衣装も新品であって、あんなに血が飛び散るほどの戦闘していたはずがどうして返り血が服とかにつかないのか不思議です。裏で彼女を汚さないでくださいとか言ってそうで怪しいです。


戦闘を売りにしてる割にはカメラはブレブレだったり、映像がごちゃごちゃしてて何してるか分かりません。戦闘シーンは多くありますが、正直後半から飽きます。予告でも売りにしていた大人数での戦闘もその時点ではあまり興奮とかしませんでした。大体やってることが同じです。


もっとこの映画をマシにするならキャラクターを減らしたほうが良いです、結構な数のキャラがいましたが、どうでもいい奴が6割ほどいます。特にストーリーにいなくても問題ない奴や、この後どうなったのか分からないようなキャラが多いです。減らせてればもっといろんなキャラの話を掘り下げてたし、万次と凛の関係性もより深くなったはずです。二人の日常パートが10秒くらいで片づけられたのは個人的にはもったいない感じがしました。


■評価


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最終評価は・・・




☺☺☺⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫

3/10です。

 


三池崇史の実写版でテラフォーマーズとかジョジョよりはだいぶマシです。マシなだけで良い作品とは言えません。

同じような時代劇物で良い戦闘シーンを見たいなら『七人の侍』を見てください。エンターテイメント性なら『るろうに剣心』を見てください。こちらのほうがだいぶ楽しめると思います。





はい、そんな感じで!

それでは!