■予告
■あらすじ
アメリカ、ボストン郊外で便利屋として生計を立てるリーは、兄ジョーの訃報を受けて故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。遺言でジョーの16歳の息子パトリックの後見人を任されたリーだったが、故郷の町に留まることはリーにとって忘れられない過去の悲劇と向き合うことでもあった。
■Review
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(原題:Manchester by the Sea)は、
第89回アカデミー賞にて『ラ・ラ・ランド』『ムーンライト』と共に作品賞にノミネートされ、他6部門でもノミネートされたヒューマンドラマ。
主演のケイシー・アフレックはこのアカデミー賞で主演男優賞を受章し話題になった作品です。
話の流れは主人公の兄が死んでしまったことで、故郷のマンチェスターに帰り、兄の16歳の息子の後見人に指名されますが主人公はそれを嫌がってしまいます。ですが、主人公も兄の死やその息子の跡取問題と過去のつらい過去も抱えているという話です。
全体的には悲しい話です。このあらすじと悲しい話というだけ映画の内容を伝えときます。そのほうがこの映画をより楽しめるし、感動できるんじゃないかなと思います。なのでこのレビューは短くなるかもしれません。
正直に言えば私はこの映画は楽しめたです。ただ人によってはこの映画の感じ方によって好き嫌いが分かれてしまうような感じがします。
全体的には良い作品ですが、ちょっと普通の映画よりも長くて内容も内容だから結構スローペースであり、しんみりした感じの悲しい映画だと思います。悲しいと言ってもつらい悲しみと言うよりかは、慰めてあげたい感情になります。
主人公の過去の記憶と現代で行ったり来たりしてその過去の話は本当にかわいそうになるし、悲惨です。主人公がなんでそんな一匹狼になったのか、なぜそこまで後見人になりたくないか分かる気がします。
主人公を演じたベン・アフレックの弟のケイシー・アフレックのそうした演技や人間の悲しい部分を背負うキャラクターを良く演じれてたと思います。
ただやはり正直あまり人に無理におススメするような映画ではないし、良い作品だと分かっても2回目見たいかと言われたらそうでもないです。
良い作品だと分かっても、これを見る際は自分が日常で落ち込んだときや悲しい気分の時に見るほうが良いかもしれません。あまり普通の感覚でこの映画を見ると淡々として、家族事情のドロドロな部分も見られる映画ですからそれに乗れない可能性もあります。
ただもちろんしつこいようですが、この映画は良い作品です。感動する部分も変に感動させるような演出はありませんし、演出も狙った感じがしない良いものが含まれています。それこそ、こうした微妙な部分で面白いか判断する映画かなと思います。
個人的に良い作品だからこそもっと万人受けするような演出とか脚本に仕上げても良かったと思います。これと言って盛り上がるような部分とかないし、ずっと淡々と話が進むから退屈な人は出てくると思いました。
☺☺☺☺☺|☺☺⚫⚫⚫
7/10です。
良い話ではあるんですが、2回も見る映画でもないし「良い作品だった」と終わってしまうのは勿体なかったです。特に心に残る部分もあまりな無いし。
これは人にはおススメしずらいですが、一度鑑賞する分にはいいかと思います。
はい、そんな感じで!