■予告
■あらすじ
王の子でありながら路地裏のスラムで育った貧しい青年アーサーが、伝説の聖剣エクスカリバーを手にし、救世主として語り継がれる存在へと成長していく姿を描いた。
■Review
『キング・アーサー』(原題:King Arthur: Legend of the Sword)は、
中世から受け継がれているアーサー王伝説をモチーフにしたアクション映画作品。
本来日本公開時の邦題は『キング・アーサー 聖剣無双』というタイトルになるはずだったが大人の事情により今のタイトルになった。
無双と聞いて三国志や戦国に頭を過った人は勘が良い。
ガイ・リッチー監督の同じ作品で『スナッチ』という作品がありますが、あのOPは大好きです。
そのカッコいいOPを作り出した彼は今回もカッコいい映像を作り上げました。
アーサーが親をなくしスラム街に流された時から青年になるまでの早送りしたかようなキャラ紹介は見事です。
テンポもよく、見ていて飽きず、アーサーやその周りにいるキャラの紹介もすんなりと入りました。
映画全体でも映像の使い方は良かったし、その映像だけでも良いなと思えるところはありました。
時々なんでこんな撮り方をしたのか疑問に思う部分はありますが、全体としては映像やセット、編集は良いと思います。
主役のアーサーよりかは、個人的にはヴォーティガンを演じたジュード・ロウの演技やキャラは素晴らしかったです。
彼はただ高圧的な悪役という訳ではなく、嫉妬や王としての野心が深くて溢れだしていたり、
その野心のために愛する人を殺しますが、だけど悲しんでしまうという人間らしく悪役らしいスキルを持った素晴らしいしキャラでした。
聖剣を使ったアクションは最初少し分かりづらいなというのはありましたが、アニメのような鳥肌がたつ正に無双アクションを披露してました。
これが結構思ったより少ないのがもったいなかったです。
ただストーリーが全体的に淡々としすぎだなと思いました。
ファンタジー要素溢れるようなストーリーや映像なのに話してる内容が結構真面目な時代劇を見てる感じです。
それが合えばいいんだけど、あまりその組み合わせが合わないです。
キャラクターも沢山出てきますが、特にどうでもいいです。
ただ個性的なキャラやアニメっぽい話し方をするキャラが出てくるだけで、中身は薄いです。
何人か殺されたりしますが見てもなにも情は湧きません。
キャラもキャラで結構真面目なやつが後半から多くはなってきた印象ではありました。
だったらもっと良い意味で馬鹿さ加減のあるファンタジーアクション映画にした方がもっと楽しめたはずです。
他にも言うと、どうでも良い話がやたらと長いです。
必要ある主人公の成長部分や過去の話は早く終わって、どうでも良いキャラのだらだらとしたドラマはやたら長いです。
主人公の成長は見ても分かりますが、長くするならどちらかというとこっちがメインでしょう。
あと聖剣を使ったアクションは面白いんですが、他のアクションは見てて普通だなと終わるのが残念です。
なんて言えばいいか分かりませんが、とりあえず普通で心にはなにも残らないアクションだったと言うべきでしょう。
☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
4/10です。
別にクソ映画でもないし、全てがつまらないという訳ではありません。
好き嫌いが別れそうな作品で私が少し嫌いだったというだけです。
ただ休日に映画を観たいという方にはオススメできる作品だと思います。
はい、そんな感じで!