■予告
■あらすじ
2014年、地球温暖化を防止するため78カ国でCW-7と呼ばれる薬品が散布されるが、その結果、地球上は深い雪に覆われ、氷河期が再来してしまう。それから17年後、かろうじて生き延びた人々は「スノーピアサー」と呼ばれる列車の中で暮らし、地球上を移動し続けていた。列車の前方は一握りの上流階級が支配し、贅沢な生活を送る一方、後方車両には貧しい人々がひしめき、厳しい階層社会が形成されていた。そんな中、カーティスと名乗る男が自由を求めて反乱を起こし、前方車両を目指すが……。
■Review
『スノーピアサー』(原題:Snowpiercer)/span>は、
『グエムル 漢江の怪物』など数ある名作を出してきた韓国の映画監督ポン・ジュノが欧米キャストを招いた初の英語作品です。
主演にクリス・エヴァンスや製作にパク・チャヌクなど豪華な面子が揃ってます
こういう貧困組が富豪に戦いを挑むという作品は数多く見てきましたが、その中でもこの映画は見やすかったし、こういった系の作品を探している人がいたらすぐにおススメとして紹介するでしょう。
一生走り続ける列車の中で暮らすというのは考えが面白いし、その狭い中での戦いも面白かったです。
地球に氷河期が訪れ生き残ったわずかな人たちが列車の中で暮らすというストーリーです。
見終わった後も特に地球になんで氷河期が訪れたか深く触れてはいなし、列車がなんで永遠に動くのかという理由も正直理解はできませんでした。(書き終わったら解説見てみます)
ただ別にそこが話の主軸という訳でもなかったし、もっと深いメッセージがある映画だと分かった時には特にそれに強い疑問はありませんでした。
どちらかと言えば列車を使った今の人間社会の階級や現代社会の情勢など皮肉ったりしていました。
他にもそういうテーマやメッセージが隠されているのでそういうのがある映画という意外性には驚きましたし、それに納得した部分はありました
意外性と言うのであればこの映画はSF映画ですが、アクションがあったのも意外です。
そのアクションも結構多くて狭い中での戦いや、大人数での戦い、貧困が戦う動機が理解できるのでアクションの中にドラマがあって面白かったです。
こういうアクションの中にドラマがしっかりとある作り方は韓国は上手いと思います。
貧困組のリーダーを演じたクリス・エヴァンスの演技は素晴らしいしそのキャラクターもとても興味深いです。
他のキャラクター達も一部を除けばとてもいい味を出していました。
残りの一部は演技が少し微妙だったり、キャラクターがアニメキャラクターみたいでしたがあまり気になるタイプでもありません。
列車の内装も階級や車両ごとに違いはあり、そのセットデザインも素晴らしいです。
最初の貧困組のセットでも凄いとは思いましたが、ほかのセットも見るとアイディアやオリジナリティがあり見ていて飽きませんでした。
不満点をいうなら、CGが少しもったいないです。
氷河期の地球や列車が走るシーン、列車が雪の壁にぶつかるシーンなどCGだとできないだろうというのは分かってもCGが少しチープに感じることがありました。
2014年公開映画ですし、ほかの2014年のCGを多く使った映画と比べてしまうとやはり物足りなさはありました。
あとかなり細かいですしネタバレにならなさそうなので言いますが、ラストにある人物の靴が変わります。最初普通の靴で、ある出来事で一度暗転してその人物が起き上がりますがその時の靴がすぐに変わります。色とかじゃなくてもう種類的に変わってます。
特にその暗転の間に時間は空いてなかったし、どうやって変わったのか疑問が起きました。細かいですがそこは結構気になりました。
あとこの映画、人によってはつまらないと思います
変に期待はしないで、「永遠に走る列車とかバカバカしいだろ」程度で見たほうが見やすいと思います。
結構暗いシーンが多いのでそういうのが嫌いだという人はあまりおススメしにくい映画です。
■評価
最終評価は・・・
とても楽しめた映画でした。単純に映画としても楽しめるし、転がってるメッセージを見つけたりという楽しみもできる作品です。
ただやはり万人受けはしないので見る際には軽い気持ちで見ることをおススメします。
はい、そんな感じで!