■予告
■あらすじ
女子高生・安達ももは、純粋でマジメな性格にもかかわらず、ギャル風な外見のせいで、周囲から誤解されて悩んでいた。ももの欲しがるものを手に入れるためには手段を選ばない友達の柏木沙絵は、ももが一途に思いを寄せる硬派でシャイなとーじを横取りすべく、ももにさまざまな罠をかけていく。そんなもものピンチを救った学校一のモテ男・カイリは、ももの一番の理解者として、次第にももに好意を寄せはじめる。とーじとカイリ、まったくタイプの異なる2人の間で、ももの気持ちが揺れていく。
■Review
『ピーチガール』は、
台湾でドラマ化、日本ではアニメ化もされた上田美和の同名少女コミックを実写映画化した作品。
ジャニーズの人気アイドルグループHey! Say! JUMPのメンバー伊野尾慧の初主演映画作品にもなっています。
正直伊野尾慧はこの映画ではじめて存在を知りました。
今年は結構な数の邦画恋愛映画を見てきました。
その中でもこの『ピーチガール』は今年公開された恋愛映画の中ではワースト1位です。
はい、ツッコミ所は多いし、演技は下手だし映画として色々悪い部分が多く目立った作品でした。
全体的に言えば序盤はまだ楽しめましたが、そのあとは結構見ていてつらい部分がありました。その序盤も色々ツッコミ部分はありますが
結構な不満点がありますが、大きな点からいうなら俳優陣の演技がまるでダメ。とにかく高校生の演劇を2時間見ているような感じでした。
山本美月や伊野尾慧はもう年齢が年齢で高校生には全く見えません。伊野尾君はまだ顔が可愛いからまだ見れますが、山本美月は顔アップにしたら本当にヤバいです。おばさんが無理に学生制服を着ているだけです。というかその周りのエキストラも高校生に見えない人は多かったですが・・・
で、この二人の演技は見れたもんじゃないです。山本美月に関してはどこがダメとかそういう訳ではなくシンプルに演じたキャラがマッチいてないか、そもそも下手かのどっちかです。
伊野尾君に関しては、下手な部分もありますが個人的には泣く演技は上手いなとは思いました。じゃあなんで聞いててイライラさせられるんだろと考えた答えは、演じたキャラが現実的ではなくアニメっぽい所と伊野尾君の演技での呼吸の使い方が下手という考えが出ました。
キャラはまだ良いとして、腹から声を出さない演技はやはり全部のセリフが同じに聞こえますし説得力がなくなります。一応ジャニーズではあるんですがね・・・
伊野尾君の演じたキャラが彼自身あまりあっていないように感じました。なんかチャラい部分は無理やり言わされてる感じがします。同じジャニーズだったら年齢もあまり差はない手越祐也の方がキャラ的には合ってたはずです。
キャラクターの問題として最初の重要キャラの紹介がかなり雑です。
全体的にもキャラクターの行動やセリフがアニメっぽくて現実みがありません。漫画の方からそのまま持ってきた感じがしました。
それを強く思わせたのが、もものお母さんです。花屋で花に水を与える時に話しかけるシーンがありますが、実際に花に話しかけながら水を与える花屋の店員なんて見た事ありません。
他にも可笑しなシーンとかが沢山ありました。
例えば窓から落ちそうになるももをとーじが助けるシーンもとーじは盲腸でしかも片手でももを捕まえるのは普通だったら無理です。仮にできたとしても、そのまま片手で女性一人を持ち上げて部屋に戻すのも無理です。できる人でもキャプテン・アメリカくらいです
あとは溺れてた伊野尾君が浜で気絶しますが、海からかなり離れた浜辺の中心で濡れていないで綺麗な状態で倒れてます。
こういう可笑しくて適当な演出がかなり多かったです。
殆どのギャグは基本寒いです。ですが序盤はギャグとか多いのでまだ笑える恋愛映画として見ることができましたし、寒いと言いながらもクスッと笑える部分もありました。
ただここから映画として色々ダメだった大きな部分でもあります
まず予告やポスターで言われてる「5分に一度恋の事件が巻き起こる」というのは嘘です。あっても5分に一度ではないです。
またこういう恋の事件というとキュンとするシーンが何回かあるように感じますが、そこまで多くはないです。
キュンとするシーンも原作が古いから、ときめくパターンも古いし壁ドンが異様に多いです。
ただ正直まだこれは良くて、映画の後半あたりからかなりダラダラしてきます。言い忘れてましたが私は原作未読です。未読の私でもかなり映画の為に伸ばしてるんだなと分かります。
その伸ばしたせいで色んなドラマがありますが、正直みんながみんな嘘を言い合ってるのでなににトキメイたらいいか分かりません。
そして、そういう嘘の言い合いの中にかなり複雑な人間関係だったり、付き合ってるけどもう一人好きな人がいたり、キャラの心情がブレブレだったりと昼ドラを見ている感じです。若々しい高校生の恋愛映画とは思えませんし、予告の雰囲気を裏切ってました。
確かに実際見たら違う感じの映画だったという映画はありますが、それにしては作り方が下手だし、雰囲気作りも全然なってません。まだそういう意味では『PとJK』の方が上手いです。
高校生くらいの人は見ても全然いい気分になれるような映画ではないし、大人が見てもツッコミ部分が多くてバカバカしいと思います。
あと言うなら音楽も色んなJPOPを流しますがそのバランスも悪いし、カメラワークも意味なくぶれてる時があってみててイライラしました。
なんか、変にいい感じにメッセージ性のある映画にしようと考えないでこういうのはアイドル映画程度にしたら良かった気がします。
変にドロドロしたような昼ドラみたいな映画ではなくて誰でも楽しめるような予告のような感じの映画だったらもっと軽い気持ちで見れたし、いろんな人にも楽しめたと思います。
まだツッコミ部分や色々言いたいところはありますが、長くなるのでこの辺にしときます。
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1/10です。
今年一番つまらなかった恋愛映画でした。あまり私からは強くお勧めはしませんが、伊野尾君ファンなら楽しめるかもしれません。
監督もこれが初めての作品らしいので、ある意味今後の活躍に期待したいところです。
はい、そんな感じで!