■予告
■あらすじ
大学の歴史講師アダムは、DVDでなにげなく鑑賞した映画の中に自分とそっくりの端役の俳優を発見する。驚いたアダムは、取り憑かれたようにその俳優アンソニーの居場所を突き止め、気づかれないよう監視するが、その後2人は対面し、顔、声、体格に加え生年月日も同じ、更には後天的にできた傷までもが同じ位置にあることを知る。やがて2人はそれぞれの恋人と妻を巻き込み、想像を絶する運命をたどる。
■Review
『複製された男』(原題:Enemy)は、
ポルトガルで唯一ノーベル賞を取った作家ジョゼ・サラマーゴの小説を実写映画化した作品。
主演のジェイク・ギレンホールが1人2役演じ話題になった心理サスペンス映画です
監督は『プリズナーズ』『ボーダーライン』などを手掛けたドゥニ・ビルヌーブ監督。
今回は早めに終わってしまうレビューになるかもしれません。すいません
この映画のジャンルは色々考えさせられます。ミステリーでもありますし、心理サスペンスでもあります。
ただこの映画の主軸としてはスリラー映画でしょう。
同じ顔と体、誕生日の二人の男とそれぞれの妻と恋人を巻き込んでいくスリラー映画化もしれません。
ただ色んな人が言うように、いろんなレビューサイトでも見るようにこの映画は一回見ただけでは映画の謎を解くことが中々難しい映画でしょう。これを一回見ただけで映画の伝えたいことやストーリーの内容の謎を解き明かした場合は普通に天才です。
ただ一回見てじゃあつまらないかと言われたらそういう事でもなく、単純なミステリーとしてもスリラー映画としても十分に楽しめますし、
またもう一回みたいなと思わせる魔力もある映画だと思いました。
主演で一人二役演じたジェイク・ギレンホールの演技はまたしても素晴らしいです。
大抵こういう自分と顔が似ているという映画は相手とはかなり違う服装や髪形で違いを見せてきます。
しかし、この映画ではそういうことはしなしでちょっとした癖や喋り方なので違いを見せていましたし、そういう繊細な部分に着目して演技をしたジェイク・ゲレンホールの演技は素晴らしいです。
今回短くする理由としてはこの映画をあまり情報を入れないでまずは繊細な気持ちで見てほしいという事。(じゃあなんで今書いてんだよというツッコミはノーコメントで)
なので今回はあまりネタバレしないで書かせてもらってます。
けど一回見てスリラー映画やミステリー映画として見るには十分楽しめますし、二回目以降も見れる楽しみはあります。淡々としてはいますが、一時間半と短めですし緊張感はずっと続くので二回目も見ていて飽きないでしょう。
わたしも時間があれば二回目、三回目と見て考察記事を作りたいと思います。
かなり深いメッセージが隠されていそうなので、それを紐解いていく楽しみはできるはずです。
残念だったのはこの映画の日本の宣伝が内容と比べるとあまり当てはまっていないという事。宣伝やポスターからミステリー映画と考えてしまいますが、この映画を見れば分かる通りそこまでミステリーとう映画ではありません。
あくまでスリラー映画であってそういうメッセージや意味がシンボルやセリフ、そして映像に隠されているというだけだと思います。
だからきっとこれを謎解き目的で見る人はガッカリしたかもしれません。
けど個人的にはこういう緊張感ある映画は好きですし、淡々と暗いトーンであるはずなのに映画はスマートで見やすいので個人的にはとても楽しめました。
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫
9/10です。
あまり人におススメしにくい映画ではありますが、個人的には楽しめた映画でした。
この映画が嫌いな方でも、この映画の監督の制作したほかの作品は色々ありますし、万人受けする映画もあります。
もしよければそちらを見てみて、気になったらこれを見るというのもありかもしれません。
はい、そんな感じで!