■予告
■あらすじ
VR(仮想空間)世界へのダイブ機能を排除した代わりに、AR(拡張現実)機能を最大限に広げた最先端ウェアラブル・マルチデバイス「オーグマー」が発売され、「オーディル・スケール」と呼ばれる専用のARMMO RPGによって、オーグマーは瞬く間に世間に広まっていく。アスナたちもプレイしているそのゲームに、キリトも参戦しようとするのだが……。
■Review
『劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール』は、
川原礫によるライトノベルの同名ライトノベル原作、人気アニメーション『ソードアート・オンライン』を劇場版。
ストーリーは原作者川原礫のオリジナルストーリーになっています。
このアニメについて少し触れると私は原作は未読で、アニメは全部見てました。
強いファンという訳ではありませんが、この映画の評判がかなり高かったので見てみました。
レビューする前にいうなら予想よりもかなり素晴らしいく、今年の日本アニメーション映画の中では今のところ一番だと思います。
この作品も含めれば個人的に深夜アニメの劇場化された作品の中ではベスト3に入るかもしれません。
どちらかと言えばファン向け映画ですがファンはもちろん楽しめますし、これが初めてSAOを知るきっかけになる人でも前にやってたSAO作品を気になりだすと思います。
個人的にとても好きだったのは戦闘シーンです。正直言えば今までの放送していた戦闘シーンは凄いけど心に残るような戦いはなかったように思えました。
けどこの劇場版はどれも素晴らしい戦闘シーンで、やっとこのSAOで心に残る戦闘シーンが見れた気がします。
特に最初キリトがVRに慣れて体力があまりなくARの戦闘についていけないシーンは新鮮だったし、最後のラストバトルは本当ファンは喜ぶし自分も鳥肌が立ちました。
全体的にもダラダラやらないで、テンポよくスパッと終わらせていたのも好感ですね。
そういう意味では戦闘も良いですが、ドラマパートもとても見ごたえあります。
キリトとアスナの絆を描いているのは今まででも何度か見たはずなのに、この映画版ではそれがまた新鮮でとても深い愛を感じられたものでした。
正直言えばそこらの邦画の恋愛映画より感動しますww
どれだけアスナがキリトを思っているのかというのが一つ一つnシーンで分かりますし、キリトもキリトで戦闘している部分でもどれだけアスナのことを想っているのかが分かります。
勿論二人の時でも強い絆が見られて、改めて素晴らしいカップルだなと思わされます。
映画オリジナルのキャラクターについて話すならどのキャラクターも魅力的でした。
特に新キャラに関して事前に情報をつかんでみたわけではありませんが、リズを演じた神田沙也加は本当に上手いです。エンドクレジットで名前が上がるまで誰がやってたか聞いてて分かりません。
エイジと重村に関しては聞いてて声優が本業ではないなと分かります。
下手ではないけど、ちょっとした感情的な部分での演技は抑えがちではありました。けど聞いてて苦しいという訳ではないです。
今回のゲームの軸にもなるARですがいわばポケモンGOを大規模にした感じだと思います。
こういう未来的でありながら、何年後かにはきっと現実でも実装されそうなのでとても親近感がわきます。
ARでの楽しさと少しの危険性やめんどくさい部分などデメリットを隠さずに紹介していたのも好感です。
不満点を言うならこういう類の映画ではないというのは承知ではありますが、もう少しメッセージ性の強い話も入れても良かった気がいます。
これに関しては私個人の話ですので、実際ほかの人が見たらそこまで気にはしないと思います。ただ全体的にいい話だったから少しもったいないなと思いました。
■評価
最終評価は・・・
どっちかと言えばファン向けではありますが、初心者でも見やすい良い映画だと思います。
この作品のファン同士や、アニメ好きの方と一緒に見るなら楽しめる映画だと思いました。
伊藤監督はこれが映画の初監督らしいですが、初監督にしては素晴らしいものを作ってくれました。
今後の彼の活躍に期待したい所です。
はい、そんな感じで!