■予告
■あらすじ
ひとりっ子で、まだ見ぬ弟と忍者遊びをすることを夢見るネイトは、物置で古びた「赤ちゃん申込書」を見つける。ネイトが大喜びで書いた申込書の到着先はコウノトリ宅配便社だった。コウノトリ宅配便社では、かつて起こったある事件をきっかけに、赤ちゃんのお届けを禁止していたが、手違いにより赤ちゃんが誕生。その人間の赤ちゃんにメロメロになったコウノトリのジュニアは、会社に内緒で赤ちゃんを人間界に届けることを決心する。
■Review
『コウノトリ大作戦!』(原題:Storks)は、
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるという誰でも聞いたことがある寓話をアニメーション作品にしたコメディ映画です。
監督は『ネイバーズ』のニコラス・ストーラーと『モンスターズ・インク』などピクサー作品に参加し、『マジシャン・プレスト』でアカデミー賞にノミネートされたダグ・スウィートランドが担当した。
去年公開された映画ですが上演数が少なかったためかあまり知名度の低い作品にはなりました。
一応タレント声優としてアンジャッシュが起用されましたがそれでも知名度は低いです。
今回ネットフリックスで映画を探していてたまたま見つけたのでせっかくだから見ましたが、やはり1800円払って見るような映画ではないなと感じました。
まず話しやすい部類でいうならアンジャッシュの声優としての演技です。
アンジャッシュ自体はコントを見る限り演技は上手い2人ですが、やはり思ってた分良かったと思います。
渡辺や児嶋は一応上手い部類には入りますが長く聞くと違和感を覚えます。
タレント声優あるあるですが、はっちゃけて良い部分や感情的な部分はなぜか押さえてしまう傾向があります。
もしそれを自分が思ってるよりオーバーにやれば普通の声優と肩を並べるくらいにはなるはずでしょう。
声優ばかりでなく映画の中身もレビューすると、個人的に後半から面白くなりました。
正直前半はツッコミ所は多いし、コウノトリの話より赤ちゃんを頼む家族の話が興味がありました。
後半での主人公とペンギンが戦うシーンがありますが、赤ちゃんが眠っているので静かに戦います。
画は迫力あるのに音楽は流さないし、小声でリアクションもするのでシュールで新鮮で面白かったです。
それから映画全体としてはオオカミ達の組体操は見ていて楽しかったし、ユーモアがあってバカっぽいキャラクターが愛着湧きます。
別に名前を覚えるほどのキャラではないですがインパクトはありました。(名前があったことすら忘れてる)
逆にインパクトはあるのにキャラが薄いなと思ったのは社長です。
悪いことをしているという訳ではないですし、チューリップを解雇すると言ってもチューリップ自信も人間の世界に行きたいとは言ってるので社長の説得力が薄くなりました。
そもそも社長に解雇するように命じられた主人公ジュニアはなんでチューリップに対してそこまでクビと言うのにためらってたのか分かりません。
そこまで仲が良いとか相棒という訳でもないし過去になにかした訳でもないから、解雇宣言して社長になれるジュニアは普通に解雇と言えるはずです。
ジュニア自信も社長になりたいというのはありましたが、なんでなりたいかは最後まで引っ張ります。
途中でそういう理由を言わないとなんか「本当になりたいの?」と思いますし、最後まで引っ張った割りには特に理由ぽい理由ではありません。
例えばジュニアが社長になりたい理由が曲がった変な理由で、赤ちゃんを運ぶ旅に出て自分の間違いに気づき、そこから良い方向への理由に代わりジュニアも成長するならまだ分かります。
それをふまえるならキャラが全然成長しないのも見ごたえがない理由だと思います。
心も成長する部分は少しくらいだし、ジュニアとチューリップの関係性も成長した感じには思えませんでした。
あとは所々になんでさっきなかったのにあるんだよ!とか都合がよすぎる急な伏線だったり、
シーンの終わりに取り合えず笑わせとこうとするコメディ演出など、アニメとは分かってはいても少し腹がたつ部分がありました。
けどコウノトリの話はどうでもよくても赤ちゃんを待つ家族の話はとても良かったし、弟がほしいという子供の心情も分かりやすくて良かったです。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
4/10です。
大人が見れば馬鹿馬鹿しいしツッコミたい部分はありますが、家族で休みの日に見るという形なら楽しめる映画だとは思います。
ただ子供が勘違いしないように説明する必要はありますが
はい、そんな感じで!