■映画情報
公開日/2015年2月7日
上映時間/104分(1時間44分)
監督/ジョン・カーニー
製作国/アメリカ
■予告
■あらすじ
イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタは、恋人デイブに裏切られ失意のままライブハウスで歌っていたところを、落ち目の音楽プロデューサー、ダンに見出される。ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していく。
■Review
『はじまりのうた』(原題:Begin Again)は、
『ONES ダブリンの街角で』でアカデミー歌曲賞を受賞したジョン・カーニー監督の音楽映画です。
2016年に公開された『シング・ストリート 未来へのうた』もこの監督の作品です。
彼の作品は基本素晴らしいですがこちらの作品も大変素晴らしいです。
シング・ストリートでも言えることですが、この監督は音楽と映画を組合わさるのが本当に上手いです。
それを見事にマッチングさせて素晴らしい作品に仕上がったと思います。
音楽はどれも素晴らしいし、それが出来上がる様は見ていて楽しいです。
特に序盤で女性が歌ったギター1本だけの曲が、酔いつぶれたダンの創造力で色んな楽器のメロディが重なりあいひとつの曲になるシーンは感動しました。
劇中でのオリジナルの曲は何本かでます。
それがどれも素晴らしかったり、あえてあまり心に響かない曲を作ってたりと監督自信が音楽が大好きだと分かる映画でもありました。
それにしても昔や今の曲、人が感動できたり出来なかったりする曲を作れる音楽の多才な才能は改めて凄いなと思います。
この映画のストーリーは一応ラブストーリーではありますが、今の音楽社会や現代の音楽に対する訴えなんかにも見えました。
「誰のために歌うのか」「自分らしい音楽が壊れたり見失ってないか」など今でも共通できる音楽の考えを視聴者に問いかけていました。
また、ダンが今のような音楽を嫌い昔の音楽が素晴らしいという考えにも共感できます。そういう理由は少ししかしませんが、ダンを演じたマーク・ラファロの素晴らしい演技力で見せてくれましたし、最後までその信念を曲げなかったのは良かったです。
正直言えば私も今の音楽はあまり好きになれません。
どちらかといえば80年代~00年代前半の曲が好みです
今の音楽は歌うというより取り合えず盛り上がったり、歌が下手なのに綺麗な顔で見せてるという感じです。
そういう意味では日本でも共通する部分がありますから見たら映画全体としてのストーリーも含め色々共感できたり、改めてこの映画の音楽に感動するでしょう。
ちょっと不満点をいうならドラマパートが少し退屈でした。
別につまらなくはないですが、内容が普通です。
というのも、シング・ストリートを見たあとに期待して見たからそう思ったのかもしれません。
だからどちらも見たことないという方は先にこっちを見てからシング・ストリートを見ることをオススメします。
けどシング・ストリートの話は抜きにこの映画を楽しめたのは嘘ではないです。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
音楽映画としてもラブストーリーとしても誰でも見やすく感動のできる作品だと思います。
あまり嫌いという方はいないと思うので是非見てみてください!
はい、そんな感じで!