■予告
■あらすじ
ポーランドを侵攻し、そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと追い詰めていく。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。戦局は奇跡的な展開を迎えることとなる
■Review
『ダンケルク』(原題:Dunkirk)は、
『ダークナイト』シリーズや『インターステラー』『メメント』など数々の名作を世に送り出してきたクリストファー・ノーラン監督の最新作。
舞台は実際に起きた第二次世界大戦で史上最大の救出劇「ダイナモ作戦」を繰り広げた、「ダイケルクの戦い」を描いています。
世界でも有名と言われるこの作戦ですが、残念ながら日本ではこの出来事の認知度は低いです。
私も歴史は好きですが、細かい内容までは知りませんでした。
クリストファー・ノーラン監督の映画はどれも上映時間が長い印象です。
どれも2時間半はゆうに越えます。
ですが、今回はなんと珍しく上映時間が2時間を切りました。
この事に関しては私が思うのは、「私は上映時間だけじゃなくて映画の内容もスゴいんだ」と監督が言ってるように感じました。
勿論映画の内容はとても濃密で、体で体験し、心に突き刺さる作品でした。
時間を1時間半くらいにすると変にサブストーリーがあったり、キャラのバッグストーリーがなくその戦場で起こる出来事に集中できます。
勿論、なにかしらのストーリーやキャラの掘り下げというのは確かに大切ですが、
この映画に関しては主人公という物事態がなかったし、
変に物語を作るよりも戦争映画はいかに戦場で何が起こるのか気になります。
それらの緊迫感ある戦場を写しただけでなく、音や映像でも見ている人を映画を見させるという感覚ではなく
私たちもその戦場に入らせてくれる以外と視聴者に優しい出来になっています。
キャラを出来るだけ絞り混んだり、キャラのバッグストーリーを作らないと、特に気にする必要のないはずの人物達にも目が行き、彼らを応援できたり、悲しくなったり、喜べたりしました。
正しく「全員主役」というのはこの事なんだろうなぁと思いました。
基本クリストファー・ノーランはCGに頼りません。
勿論、このご時世ですからCGを絶対使わないという訳ではないです。
それでも現実的にそして臨場感や迫力を増す為にあえてセットを作ったり、その物を破壊などします。
一番分かりやすいのだと『ダークナイト』でトラックが前転したり病院爆破などは有名です。
今回もそういったCGを使わないでリアルにやるという方法を使っていました。
そうすると、やはり迫力や臨場感は勿論ですが、
CGで感じる偽物っぽさは無くなりますし、音の迫力や映像から感じる危機として迫る緊張感はどの映画と比べても桁違いです。
使っていた音楽も素晴らしかったです。
大体ひとつの音楽で映画を盛り上げていましたが、
音楽の中から聞こえる時計の針が進むような音はより緊張感が湧きます。
「早くしないと何かが起こる!」という気持ちになります。
映画事態は特にこれというストーリーはないです。ダンケルクでの救出作戦を描いています。
ですが、ストーリーはなくても先も言った通りその戦場での出来事に集中できるし、
陸、海、空と3つの場所でその時に何があったか映しています。
そして映画のもうひとつ面白かったのはオムニバス式になっているということ。
まぁ、オムニバスという表現が正しいかどうかは分かりませんがw
用は陸である出来事が起きたら、同時刻で空から見た陸の状況が見えたり
空での戦いの被害が、海にある影響が出てきたりという感じです。
そうした3つの物語を関連付けて最後にしっかりとひとつにまとめるというのは本当に上手かったです。
バラバラで始まった感じの道が、段々と1つの道になる感じで見ていて気持ちいいです。
ダンケルクの戦いは日本では知名度はあまりないし、映画事態も珍しい形なので好き嫌いは別れると思います。
ただこれを見終わったときには戦争は本当に悲惨で二度と起きてはいけない物だと分かりますし、
映像や音での迫力に圧巻されること間違いなしです。
そして映画とは本当に芸術的だと改めて思うでしょう。
この作品を見てお金や時間を損したという人はそうそういないはずだと思います。
■評価
最終評価はもちろん・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺☺
10/10です!
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
クリストファー・ノーラン監督の中では1位2位争う素晴らしい映画でしたし、こういう戦争映画を待っていたと見終わったときには思ってました。
ダンケルクについて事前に知りたい方は公式で「今でしょ!」で有名な林先生が解説してくれています↓
本当にオススメな作品です!見ることを強くオススメします。
はい、そんな感じで!