■予告
■あらすじ
イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれる。イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。
■Review
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(原題: I, Daniel Blake)は、
2016年の第69回カンヌ国際映画祭で、「麦の穂をゆらす風」に続く2度目の最高賞パルムドールを受賞した作品です。
ケン・ローチ監督は様々な作品を生み出していますが、私はこのケン・ローチ作品が初見の作品になります。
とても評価が良いのは聞いていましたが、見に行く機会がなくて今回DVDで見ました。
事前にあらすじや予告は見ていませんが、このブログで久々にいうなら
この映画は傑作でした!
心臓病を患い仕事ができなくなったダニエルが国から援助を受けようとしますが、複雑な制度があるため十分な援助が受けられないダニエルを中心に描く映画です。
こういう貧困で悩んでいるのに、国や役所は中々助けてくれなかったり、助けようとしても制度やルールがあるからまったく先へ進まない苦しみがかなりリアルに描かれています。
ですが、映像やほんの少しな音楽に美しさがありました。
本当にこれを見終わる頃に思うのは苦しんでいる人がなんでより苦しまないといけないのか?と思ってしまいます。
どんな強烈な痛みがくる道具よりも、こういう押し潰されそうな苦しみが人を苦しめさせるキツい拷問ですよ。
こうした苦しみのなかに、小さな幸せや笑えるシーンがあると見ている人はどんな映画よりも笑顔になれたし、こっちも幸せになれました。
それでも現実は容赦なく苦しみを与えるので、どのシーンも心に突き刺さるので最後までいろんなシーンが印象的だし余韻に残りました。
どの俳優も素晴らしい演技をしていました。
本当にそういう生活や人生を送った人に見えました。
ほとんどの映画の子役に関しては個人的に嫌いな部分がありますが、この映画の子役は文句ね付け所がありません。
本当に台詞や行動が純粋で映画唯一の癒しになりました。
今回は皆さんにも見てこの感動を伝えるためにあえて中身をあまり伝えずに短めねレビューにします。
見ていて心が痛む場面はありますが、だからこそこの時代に見るべき素晴らしく、説得力のあり、だけどどこか美しい映画だと思いました。
■評価
最終評価は勿論・・・
☺☺☺☺☺|☺☺☺☺☺
10/10です。
なにか傑作を見た時のいいモヤモヤが残る映画でした。
万人受けする映画ではありませんが、これを見て残念な映画という人はたぶんいないでしょう。
是非、見てみてください!
はい、そんな感じで!