■予告
■あらすじ
りえと尚の水縞夫妻は東京から北海道・月浦に移住し、パンカフェ「マーニ」を開く。尚がパンを焼き、りえがそれに合ったコーヒーと料理を出すマーニには、北海道から出ることができない青年や口のきけない少女とその父親、思い出の地を再訪した老夫婦などさまざまな人々がやってくる。
■Review
『しあわせのパン』は2012年1月21日に北海道先行公開され、同年1月28日に全国公開された、原田知世と大泉洋主演のハートウォーミングドラマ
監督の三島有紀子はこの映画が初監督作品になります。
とくにこれと言ったストーリーはなくただ淡々とお店にかかわっていく人の3つのストーリを見せるという映画です。
若い女が彼氏に沖縄旅行をドタキャンされて渋々北海道へ来る話、女の子の家族の話、老夫婦の話の三つです。
お店を経営している夫婦の話も少しあるので厳密には4つと言ってもいいでしょう。
本当にこれと言って心に残るようなストーリーではありませんでした。
まず気になったのが演技です。全体的に機械的な演技です。つまり自然体での演技ではないし、ほぼ同じようなリズムとやり取りなので後半から飽きるし、夫婦以外の演技は正直見れたもんじゃないです。
特に一つ目のストーリーに出てくる女性は森カンナが演じています。彼女の演技のひどさはこの映画で一番目立ってました。
お酒で酔う演技も、酔っているというよりは大声をただ出す変な人にしか見えません。
脚本に関してもいうとこの3つのストーリー淡々としている割にどれも感情移入できないです。
どのストーリーも同情できないストーリーでした。
一つ目はさっき言ったうるさい女性の耳障りな話で、二つ目はただ離婚をお付けがましい悲劇演出でした。
そもそもこの二つ目のストーリーは女の子の喋ることが小学生ぽくないし、父の俳優と女の子の子役があまり親子に見えなくて、最後抱き着くシーンはなんか見ていて普通の男が女の子をべたべた触っているようで気持ち悪かったです
三つめはこの中だとまだ好きな方です。老夫婦の過去の話もまだ興味があって聞けたりはしました。
ただお米を頼んどいて、米を食べずに急にパンに食らいついたおばあちゃんの行動には笑いました。食っているときのおばあちゃんの喋り方が魔女みたいで余計ツボりましたがwww
そもそもこの人たちはお金を払っているのでしょうか?そのシーンが一度も出なかったので不思議でしょうがないです。
それでもし払っていないなら無銭飲食だし、愛もクソもありゃしないですよ。
パン屋を経営している夫婦を演じた原田知世と大泉洋の演技は素晴らしかったです。
ただこの二人の物語は序盤のナレーションとか、途中のナレーションで片ついてしまいます。
だからこの二人の出会いだったり、周りにいる常連さんとの関係性、なんでそこまでして悲しむお客さんを助けようとするのか分かりませんでした。これも脚本の問題です。
風景やセットデザインも良かった気がします。ちょっとツッコみたいところはありましたが、こういうのに住んでみたいなという気持ちにはなれました。
ただ家から見える風景や、パンの湯気だったりちょっとしたCGがチープに感じました。
特に出来立てのパンの湯気は開いたら持続するはずですが、この映画だと持続しません。パン自体がおいしそうというよりかは、冷たそうと思ってしまったのは残念でした。
☺☺☺⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
3/10です。
個人的にはあまり好みではありませんが、いろんな人は好きと言う意見が多いので見てみてもいいと思います。
『食堂かたつむり』という映画を見て好きだったという人はこの映画も好きになれると思います。その逆も然りです。
はい、そんな感じで!