■映画情報
公開日/1999年10月23日
上映時間/90分(1時間30分)
監督/トーマス・ヤーン
製作国/ドイツ
■予告
■あらすじ
余命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出し、ベンツを盗んで最後の冒険へと出発した。その車がギャングのもので、中に大金が積まれていたことも知らずに……。道中、残り少ない命の彼らに怖いものなどなく、犯罪を繰り返し、ギャングのみならず、警察からも追われる身になるのだが……。
■Review
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(原題:Knockin' on Heaven's Door)は、ドイツ製作のロードムービー
この映画で主演のティル・シュワイガーはモスクワ国際映画祭で主演男優賞を受賞しました。
本当に素晴らしい映画でした。あまり多くのことを言うよりはこの言葉が似合うとおもいます。
全体的のストーリーも起承転結がしっかりしていて、ひとつのシーンもつまらないと思った所はまったくありませんでした。
「余命が僅かだから人生で一度も見たことない海へ行きたい」というシンプルな理由から様々な笑いや感動できる部分が詰め込まれていました。
そのシンプルな結果を求めて旅たちますが、その中から人生は謳歌しないと損するというメッセージあるものや、ふたりが段々と友情が強くなる部分は目で見ていても分かります。
実をいうと私スプラッター映画の次にロードムービーってあまり苦手なんです。
勿論面白いものもあるのは理解してはいますが、大体が淡々としていたり、人物が目的を途中で忘れているというのがあります。
つまりあまり脚本が強いとは思えないんです。
ですが、このロードムービーは良く出来ていました。
特にキャラクターはしっかりとしていたなと思いました。
主人公ふたりの目的や夢、そこから段々と絆が深まる様は見ていて面白かったし、
その主人公を追うマフィアも目的は1つではあるのに色々と巻き込まれたり騙されたり、また失敗とかしてそれも敵側ではあるんですが面白いキャラクターをしていました。
あと死期が近いというのは今までにありそうな設定ではありますが、ロードムービーだからこそいつ死ぬか分からない緊張感もあり、気持ちが張ってしまうとうこともあります。
けどそこからコメディが出てくるから直ぐに気持ちが緩くなります。
その見ているこちらの気持ちに波ができたから見ていて飽きませんでした。
この映画を見た後には、人生いつ死ぬか分からないし、死ぬのは人の性というのは分かっても楽しんで生きていきたいなと改めて思えた作品でした。
■評価
最終評価は・・・