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映画『そして父になる』評価&レビュー【Review No.220】

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■映画情報


公開日/2013年9月28日

上映時間/120分(2時間00分)

監督/是枝裕和

製作国/日本

■予告


■あらすじ

大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……。

引用元:そして父になる : 作品情報 - 映画.com

■Review


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そして父になるは、邦画映画の中では一番安定感のある是枝裕和監督が、大人気ミュージシャン福山雅治を主演に迎え
家族とはなにかを問いただすヒューマンドラマ


2013年カンヌ国際映画祭では、コンペティション部門に出品され、審査員賞を受賞しました。
この是枝裕和監督と福山雅治は今年公開される『三度目の殺人』でタッグを組み、ヴェネチア国際映画祭に出品されることが決まりました





脚本が素晴らしいです。
子供の取り違えという事件から、家族は流れた時間が大切か血が大切なのか?
裕福な家庭と貧乏な家庭ではどちらが幸せかなど色々な家族の問題を定義しています。
それに対してメリットやデミリットもしっかりとあったのも良かったです。


シンプルなテーマではあるのに、2つの家族を照らし合わせてストーリーを進めていたし、そこから見ている自分でも色々と考えさせられたり胸が締め付けられる感覚になる描き方は素晴らしかったです。
その対比する家庭の貧富の差をしっかりつけていました。
車や服装住む家は勿論、リリー・フランキー演じた貧乏な父親の持つ財布がマジックテープ使用だったりと細かいこだわりが分かりました。


キャラクターもしっかりと描かれていましたし、俳優の演技もなにも文句のつけようがありません。
監督は子役の使い方は素晴らしいですね。
今のようなあり得ない台詞と業とらしい演技をする子役よりも、圧倒的にこの映画の子役は自然的で台詞も6歳らしく、とても可愛らしいのでひとつひとつの行いが微笑ましいです。


監督のいい部分は変に感動を長引かせないことだと思います。
今の映画は泣く部分を無駄に長くしてお涙ちょうだい演出をしますが、そんなことはこの映画でもしませんでした。
映像だけで分からせたり、泣かせるのではなく、取り違えでの家族の葛藤や心境を描こうとしました。
だから、2時間の映画なのにテンポは良いし、喜怒哀楽の色んな感動を与えてくれた映画でした。




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正直いうなら福山雅治尾野真千子があまり夫婦には見えません。
尾野真千子事態があまり裕福な妻には見えませんでした。
真木よう子事態は貧乏家庭の妻は良かったんですが、個人的には逆にした方が良かったなと思います。


言うのを忘れましたが、この映画は2回目の鑑賞になります。
その2回目を見ても、やはり最後が個人的には「あ、それでいいんだ」っていう気持ちにはなりました。
細かい理由はないですが、簡単に言えば少し物足りなさはありましたね。


それから福山雅治演じた主人公の性格の気持ちがコロコロ変わったり、
彼一人で決めたりすることが多いから「なんでお前が勝手に決めんの?」ってなります。
まぁ、それが良いところでもあったし、悪い所でもありますが


■評価


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最終評価は・・・




☺☺☺☺☺|☺☺☺☺⚫

9/10です。

 


これから家庭を築こうとする人、子供を持つ夫婦には見ることを強くおすすめします。
取り違えはないにせよ、これを見たら家族や子供の見方が180度変わると思います。





はい、そんな感じで!

それでは!