■予告
■あらすじ
映画の基になったのは、1967年、カリフォルニアの高校のカリキュラムで行われた、「ナチスの独裁政治を繰り返さないため、実際に独裁政治を行ってみる」という実験。1日だけのはずであったその実験は瞬く間に学校全体へ広がり、その集団は「ウェイヴ」と名付けられ、実験を始めた教師ですら制御できなくなっていた。
■Review
『THE WAVE ウェイヴ』(原題:Die Welle)は、67年アメリカでの実際に起こった事件を題材にした映画です。
元々授業の一環で行われていたはずの事が、生徒が段々と集団狂気にのめり込んでいく姿と、それを指導した先生のヒューマンドラマです。
ヒューマンドラマと言っても私がそう感じただけで、見た人からするとこれをホラー映画と捉える人もいるでしょう。
この映画は某バラエティー番組で紹介された映画で、その紹介から面白そうと思ったから見ました。
この映画は都市伝説とか噂話だとか、はたまた小説の世界とかそういう類ではなく実際に起きた事だからとても恐ろしいです。
簡単にこの映画の話を軽く紹介します。
カリフォルニアで独裁政治についての授業をおしえる為、あまり授業に熱心しない生徒に「ナチスの独裁政治を、実際にこのクラスで独裁政治をやってみる」という心理実験を行いました(生徒には事前にそれを言ってません)
授業の時間は約一週間でその一日だけにしようと先生は思っていましたが、生徒が思いのほかそれにのめり込んでしまい、その集団は「ウェイヴ」と名付けられ学校中を巻き込んでいくほどの集団になっていきます。
そしてこの映画では、最初見ていた私ものめり込んでしまいました。グループの名前決め、集団のマーク、あいさつの仕方、さらにはウェブサイトまで開く。この若者の行動力とノリと団結力はとても見ていて面白かった。
結構その若者らしい行動や考えに共感できる部分もありました。
とりあえずこの映画で思ったことは、人は一週間で独裁できてしまうんだなということ。これを知って、当時のナチスというのは本当に恐ろしいし、人とは恐ろしい生き物だなと改めて思いました。
さらにこの独裁政治というのは、悪い部分を取り上げている部分もありますが、良い部分もしっかりと捉えていること。
もし、2人以上でこの映画を見たら少し意見交換するのもいいでしょう。結局良いのか悪いのというのは視聴者に身を委ねた終わり方をしていましたから(喧嘩はしないようにw)
とにかくこの映画に出てきた教師の奥さん、そして止めようとした一人の女の子などに一度でも行動やセリフでムカついたら、間違えなくこの独裁政治にハマっている証拠です。
それだけこの映画のキャラクターはそれぞれしっかりと役割があったし、ちゃんと意味があります。
勿論大勢いるのに、こいつはいらないなと思うキャラもいますが、その独裁クラスと反対派がしっかり描けてたし、どちらの意見も納得はいきます。
評価をする前に先に言わせてもらうと、この映画は今の日本の人々にぜひ見てほしい映画になっていると思います。
起こった事件はアメリカですし、この映画の設定舞台はドイツです。
だから関係ないと思っても、今の日本はこのような状態になっている気がします。
特に学校にはしっかり見せたほうがいいと思います。教師も見てください。
某バラエティー番組では子供には見せないでくださいと、生易しいことを言っていましたが逆に見せたほうがいいです。
集団での行動が一つでも間違うと、今でいうイジメなんかは簡単に起きます。そして、大きなことをしてから間違えだと気づいてももう遅いという事も知っておかないといけません。
なぜ教師も見ないといけないのか?簡単な話、そのクラスの独裁者があなただから。
私は教員免許なんかもちろん持っていませんから大きなことは言えません。ですが、これを見て少しでもやり方を改善はできるはずです。
集団での立場の責任感や注意力が少しでも分かってくれたらいいと思います。
そんな私が今の教育で疑問が一つ・・・
はえさて本当に学校に制服は必要か?
☺☺☺☺☺|☺☺☺⚫⚫
8/10です。
私が見た評価はこのようになりました。人それぞれ違う思いが出てくる映画ではないでしょうか?
今回話て少しネタバレが入ってしまったかもしれませんが、是非見るのをお勧めします。
はい、そんな感じで!
それでは!