KOUTAの映画DASH!!

映画、劇、色んな作品を簡単に、出きるだけ短時間で気ままにレビューするブログ。

映画『銀魂』評価&レビュー【Review No.211】

f:id:Ko-tachannel:20170717221931j:plain

■映画情報


公開日/2017年7月14日

上映時間/130分(2時間10分)

監督/福田雄一

製作国/日本

■予告


■あらすじ

江戸時代末期、宇宙から襲来した「天人(あまんと)」が日本を開国。天人の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途を辿っていた。そんな中、未だに侍魂を堅持する風変わりな男・坂田銀時は、廃れた剣術道場の息子・新八や、戦闘種族である夜兎族(やとぞく)の少女・神楽と出会う。彼らが営む万事屋の周囲では、次から次へと事件が巻き起こり……。

引用元:銀魂 : 作品情報 - 映画.com

■Review


f:id:Ko-tachannel:20170718014726j:plain


銀魂週刊少年ジャンプで掲載されている大人気漫画ゴリラではなく、空知英秋先生の同名作品を映画化したものです。

監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで知られる福田雄一監督。
個人的には深夜ドラマとしての彼の作品は大好きです。今回の作品で彼の映画作品を見るのは初めてになります。

レビューを始める前に、色んなレビューサイトを見るとアニメや原作と比べる人がやはり多かったです。

勿論私も原作は見てきているから、それなりに疑問は持ちましたがそれじゃ拉致があかないので、
出来るだけひとつの映画としてレビューをしていきます。





まず、思ったことは宣伝方法が上手かったなということ。
今までの実写化では見ない原作漫画が実写漫画に対して色々言ったり、CMでもアニメ版の声優が映画の宣伝、また映画のポップコーンなどもアニメと実写を合わせた奴が登場していました。

こういうのがあって、実写に拒絶していたファンに安心感を与えていた方法は面白かったし、色々とやれる「銀魂」だからこそ出来たことでしょう。


映画事態は面白かったです。福田監督らしいシュールな笑いから、本家で面白かったシーンを大胆にやるギャグは笑えました。
笑えるシーンの種類はいくつかあるので、どれかひとつでも自分にあった笑いのツボが見つかると思います。

結構危ないシーンやこれ怒られるなというギャグシーンも変に隠さないで、大胆にやったガッツは本当素晴らしいと思います。


俳優の演技は頑張っていたなという印象です。
頑張った姿での演技は個人的には嫌いなんですが、この映画はなぜか嫌いにはなりません。
原作ファンの為に少しでも似せようという気持ち、
それから結構皆楽しそうにやっているなというのが分かります。
変に「頑張ろう!」というよりかは、「頑張るけど、基本は楽しもう!」みたいな感覚で撮影してたんだなと見てわかりました。

元々演技力が高い人たちを集めているから、あまりそういう雰囲気に見えなかったというのもありますが

小栗旬は色んな実写映画に出てますが、今回のは結構ハマってましたね。
個人的にはムロツヨシ安田顕吉沢亮は良かったですね。
キャラのハマり具合は良かったし、演技は良いです。
あ。後菅田君が可愛かったw




f:id:Ko-tachannel:20170718014808j:plain




不満点に関してはいくつかあります。

まず、結構色んな人が言うようにCGがチープです。
なんか演者と風景が浮いてるんですよね。

定春も可愛かったけど、結構浮いていてゲームのCGが動いてるようでその場に存在しているようには見えません。

また、後半からこのCGが雑になっているように思えました。
紅桜のCGや誰かが落ちるシーンとかも、緊張感がある場面でもチープなCGを多用していています。
それで少しそういう部分が気になって映画に集中できない事がなんどかありました。


それから宇宙人の天人もCGを使うと時はやっぱり浮いてるし、人型の時は結構着ぐるみ感が半端ないです。
福田監督らしいちゃあらしいですが、もう少し我儘ではありますが頑張って欲しかったなというのはありました。

そのCGもそうですが、アクションもCGだよりで浮いていましたし、アクションもアクションで近いしカットは多いから見にくかったです




f:id:Ko-tachannel:20170718014828j:plain




銀魂を知らない人の為に少し自己紹介やカブトムシ編でキャラ紹介はします。
それは面白かったからいいんですが、キャラ紹介をしてもなんか映画の中ではそれがあまりキャラが立っていない時があります。

また、その後紅桜編に進みますが正直これをやるのは早かったです。やるにしてもカブトムシ編だけでキャラ紹介というのは全然足りません。

私は原作を知っていますが、あえて原作を知らないで映画を見たという事で話すと
結構よろず屋3人の絆があまり感じられません。
お妙さんと銀さんの関係性もあまり良い感じには思えませんでしたし、初見の人はよろず屋はそもそもなんだろうと思います。

銀さん、高杉、桂3人も昔の寺子屋育ちで別々の道を行きました。
ただ、この3人の関係性も曖昧だし、桂や高杉は説明不足でなにものかというのも少し明確ではありません。

真撰組に関しては関係性は分かりやすいとは思いますが、後半からあまりなにもしてないです。
序盤でのキャラ紹介も濃いキャラですよと紹介しているのに、あまり生かしていないように思えました。

もう少しキャラのバックストーリーを深く掘り下げて関係性を描いた方が良かったです。
だから、別に紅桜編じゃなくても良いように感じました。
オリジナルでも良いから、巨大な天人を倒してコメディ一色にした方が楽しめたと思います。




f:id:Ko-tachannel:20170718014856j:plain




細かい部分を話すと、アニメのような演出が映画になると少しおかしいです。

例えば、シリアスな部分でなんか強い台詞を吐くと映像がアップするときなんかはそうです。

他はキャラの心情を表すためのナレーションはいらないなと思いました。
せっかく俳優の演技が素晴らしいのに、それがナレーションで語られると少し白けます。
ナレーションをなくして、少しキャラがどう考えているのか客に身を委ねるというのもいいかと思います。


それからかなり個人的なんですが、銀時の子供時代の頃を演じた子役どうにかしてほしい。

なんか口をとんがらせて、銀時に似せようとしてるのか、笑わせようとしたのか、それとも彼の癖かは分かりませんが気になって気が散りました。

1回ならまだしも、何回も見せられるから流石にそのシーンだけはムカつきましたね。
かなり個人的な意見ですが


■評価


f:id:Ko-tachannel:20170718014914j:plain


最終評価は・・・




☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫

6/10です。

 


色々言いましたが、コメディや映画事態は笑えたし面白かったです。

実写化した意味はありましたし、キャラも皆ハマってました。
しかし、映画にするには少し早い感じはしました。

映画をまずオリジナルの映画で作るか、もしくはドラマ化とかしてから映画にした方がよりキャラの関係性とかもわかってより楽しめると思いました。


ちなみに、アニメの声に似ていないとかの意見もありましたが、そんなことしたら演技ではなくモノマネ大会になります。

ちょっと実写化に対する批判は分からなくもないですが、アニメと実写は自分で境界線を引いて見た方がが良いと思います。





はい、そんな感じで!

それでは!