■予告
■あらすじ
ニューヨークの広告代理店で成功を収め、華やかな生活を送っていたハワードだったが、最愛の人を失ったことで大きな喪失感を抱く。完全に人生を見失ってしまったハワードを同僚たちも心配していたが、そんなある時、ハワードの前に年代も性別も異なる3人の奇妙な舞台俳優たちが現れる。彼らとの出会いにより、ハワードの人生に徐々に変化が起こっていく
■Review
『素晴らしきかな、人生』(原題:Collateral Beauty)は、「プラダを着た悪魔」のデビット・フランケル制作のヒューマンドラマ映画。
ウィル・スミス演じる主人公が自分の子供を亡くし、仕事もできないほどどん底に落とされたとき、奇妙な3人と出会い自分の人生を変えていくという予告が印象的な映画ではあります。
一応興味はあった映画ですが、見る機会がありませんでした。
で、この映画に出てくる3人組の事についても話しますが人によってはネタバレだと思います。けど私は別にそうは思いません。
映画が始まって15分くらいで解明されますし、映画サイトのあらすじも普通に言っています。
ですが、今回はネタバレに触れない程度の事を話してから、ネタバレありの事も書いていこうと思います。
まず、ネタバレなしで気になったことから。
アカデミー賞などで名前が挙がるほどの名役者がそろったこの作品。まず演技については文句はないです。
ウィル・スミスの演じたキャラは、少し説明不足の部分もありますが、彼の演技のおかげかそれなりにキャラに対して気持ちが入り込めやすかったです。
演技とは別にキャラの話をすると、ウィル・スミス演じたキャラクターを心配する社員や友人のストーリーも組み込まれています。
ただこれに関しては蛇足感が強すぎです。映画の途中から「これ誰の映画だっけ?」となりました。
他にも音楽も素晴らしかったと思います。はい、ネタバレなしではこんな感じですね。
さて、次はネタバレありの話になりますが、まだ見ていなくってなにもない状態で見たいという方もいます。
とりあえずまだ見ていないという方のために先に評価を発表します。
☺☺☺⚫⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
3/10です。
はい、とりあえず私の満足度はこのようになりました。
では、ここからネタバレありのレビューになります。
さっき言った予告の言った私のこの映画の最初の感覚はファンタジーのような映画だと思いました。
しかし、見たら全く予想とは違う話だったので驚きましたね。
今回は私の見解のもと、この映画の簡単なあらすじを話します。
ウィル・スミス演じる主人公は広告代理店の代表です。自分の娘が死んでしまい仕事に手を付けられなくなります。
そのせいで抜け殻みたいにおかしくなっていくので、顧客の数がどんどん減ってしまいます。
仕事や会社がピンチになり、友人である3人の社員は心配と同時に仕事を失いたくない気持ちになります。彼が代表になり続けると会社はつぶれてしまうので、代表取締会で彼が代表として不適格だという事を証明することになりました。
そのために彼が精神的におかしくなった証拠が欲しい為、友人の一人が探偵を雇います。その探偵がウィル・スミスが書きポストにいれた手紙を奪います(犯罪です。)
その手紙のあて先は人ではなく、会社の経営理念にもある「愛・時間・死」の三つにあてた手紙でした。
それを知った社員はその三つを3人の役者に演じてもらい、彼に接近するよう伝えます。
その3人と話しているところを、探偵が盗撮し、その映像から役者たちを合成で抜き、あたかもウィル・スミスが一人で喋ってる映像を取締会に見せて、ウィル・スミスをクビにするお話です。
・・・はい、全くファンタジーでもないし、予告から漂う人生の再出発のような映画ではありません。
精神的に落ち込んだ主人公が使えないからクビにするお話でした
とりあえず、なんでこんな脚本やストーリーが通ったのか不思議です。見ている人誰も幸せになれませんよ。
本当に予告のような感じならまだ良い映画だと思えたのですが、この脚本は本当におかしいです。
また、この友人たちも結構ひどいことをします。そのひどい友人たちにもスポットを当てているのはなんかおかしいです。さっきも言いましたが、主人公誰だっけ状態になり蛇足感はありますし、
こんなひどいことをしていたキャラのストーリーを見せられても誰一人として感動が出てきません。
ウィル・スミスの子供を亡くす気持ちは彼の演技が素晴らしいから成り立っていたことだと思います。
始まって10分くらいでその問題が急に出てきます。
それはそれで最後のオチでの使い方では納得はいきます。ただ、やはり子供とどれだけ絆が深かったか、どれほど中が良かったのかなどの情報も少し見たかったですね。
話の内容が全く違くてがっかりする人もいますが、中には結構面白かったという人もいると思います。
人それぞれで好みがわかれる映画だと思いましたね。
一応見るには良いとは思います。ただ、私からはあまり強くはオススメはしません。
強いていうなら俳優の演技は本当に素晴らしかったので、それだけでも見る価値はあると思います。
はい、そんな感じで!