■予告
■あらすじ
太陽を周回し、真反対に引力が作用する双子惑星で、貧困層の住む「下の世界」の少年アダムは、富裕層が暮らす「上の世界」の少女エデンに恋をする。互いの世界を行き来することは固く禁じられていたが、2人は人里離れた丘で交流を深めていた。しかしある日、2人は一緒にいるところを見つかってしまい、上の世界の人間と交流した罪でアダムの家は焼き払われてしまう。それから10年後、アダムは2つの世界をつなぐ「トランスワールド社」に入社し、上の世界に潜入してエデンとの再会を試みる。
■Review
『アップサイドダウン 重力の恋人』(原題:Upside Down)は、アルゼンチンの巨匠フェルナンド・E・ソラナスの息子フアン・ソラナス監督が描いたSFラブストーリーです。
アメリカ映画かと思いましたが、カナダとフランスの共同製作した映画です。
上下に別々の世界があって、お互いの重力が逆さまな世界観になっています。
日本のアニメ映画の『サカサマのパテマ』に似ています
その発想は素晴らしいし、世界観も素晴らしいです。
アニメーションのような世界観で、映像すべてが幻想的で良いと思います。
それだけでも見る価値のある映画だと思います。てか、この映画自体が映像で勝負しているような感じはしてますね。
それに対してストーリーも面白いと思います。
今のような格差社会を掘り下げ訴えてた映画でした。
上の住人が偉くて、下の住人は上から貶されてるような存在です。
けど、主人公が上の住人と恋に落ちたり、友人ができて仲良くなったり少しそれが上手く行き過ぎな感じがしたので、もう少しブラックな感じでも良かった気がします。
不満点をあげると、まずナレーションに頼りすぎです。
クソゲームの冒頭の世界観説明が長いようにこの映画もそうでした。
この世界観の説明や、主人公の過去話、なぜこんな世界が誕生したのか、上と下の関係性など冒頭の5分くらい説明します。
それが一気に説明されるから、途中途中の内容もなぜそうなったのか?自分の中で解決するまで時間かかります。
長い説明をしてる割りには大半が説明したものが伏線とかに繋がりません。
ナレーションもそうですが、最初のキャラたちの話し合いも説明口調です。
見て分かるものを、なぜ口にして言うのかが分かりません。
最初に話した通り世界観は素晴らしいです。
しかし、人がそのままサカサマの映像だったり、急に反転をしたり見てて疲れる事があります。
また、反対の世界に行き来をしてから今主人公はどっちの世界に行ってるのかが分からなくなります。
街とかならまだ分かりますが、森や山となると二つとも同じなのでどっちにいるか分かりませんでした。
結構前半がナレーションが多かったりダラダラしてる部分もあり、恋愛なども結構読めてしまう内容でした。
けど後半からは少しではありますが楽しめました。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺⚫|⚫⚫⚫⚫⚫
4/10です。
一応映像だけ見れば楽しめます。
ただ人によりますが、主人公がすこし好きになれなかったり、キャラの行動が少し分からないといった不満点はあるとは思います。
しかし、一度見ることをオススメします。
はい、そんな感じで!