■予告
■あらすじ
韓国の山間の家で暮らす少女ミジャは、大きな動物オクジャの面倒を見ながら平穏な毎日を送っている。優しい心を持つオクジャは、ミジャにとって親友ともいえる大切な存在だった。ところがある日、多国籍企業ミランド社がオクジャをニューヨークに連れ去ってしまう。自己顕示欲の強いミランド社CEOルーシー・ミランドが、ある壮大な計画のためにオクジャを利用しようとしているのだ。オクジャを救うため、具体的な方策もないままニューヨークへと旅立つミジャだったが……。
■Review
『オクジャ okja』(原題:Okja)は、ポン・ジュノ監督によるNetflixによるオリジナル映画です。
ポン・ジュノ監督は『グエムル 漢江の怪物』や『スノーピアサー』など日本でも名を残している有名監督です。
また、今回の映画はブラッド・ピットの映画製作会社プランBとタッグを組んでの映画製作となっています。
オクジャという豚の生命体についてですが、デザイン的にどうなのかなというのはありましたが結構見てみると可愛いげはありました。
豚というよりかは、カバに近い感じですし
どこかで見たことあるなぁと思ったら、「くまのプーさん」のイーヨーというキャラクターに似てます。
このオクジャのCGは実際にどこにいてもおかしくないような出来で、
皮膚が濡れた光方や、皮膚や毛のひとつひとつが結構リアルでした。
ただ、時々そのCGが雑になってるように感じて、現実の世界と浮いているように見えました。
一番そう思えたのは崖から落ちそうな女の子をオクジャが助けるシーン。
そこでオクジャがアニメーションみたいなCGになっていたり、
女の子がスタジオの中でそういう演技をしているというのが分かります。
14歳くらいの女の子が片手で紐を掴んで宙ぶらりんになったり、
両手で握っても限界がくるのは早いと思います。
それでも、かなりの余裕そうな顔をしていたのでCGだと分かりますし、演技でそういう緊張感は湧きません
この話で大体察するとは思いますが、女の子の細かい部分での演技は微妙ですし、
女の子のとる行動が14歳くらいの子がしそうな行動ではないです。
これは演出か脚本の問題でしょう。
オクジャと女の子の仲が良いというのは最初から見せられます。
その絆や仲の良さは序盤だけで、特に過去の事についてはあまり触れません。
オクジャという生物はなんなのかというのも簡単に口で説明してしまいますし、
女の子の過去も説明口調なおじいちゃんが説明したりします。
そういう大切な部分がないから、最後まで2人を応援できません。
短くて良かったから2人の出会いや成長などをしっかり撮していれば、絆はこっちでも感じられますし
その後の物語も応援できますから、勿体ないです。
ただ、メッセージ性は素晴らしいと思います。
ネタバレになるんで詳しくは言えませんが、日本でもちょいちょい問題になってる内容をぶつけてきたガッツは素晴らしいです。
普通にそのメッセージを受け止めるのも良いですが、
オクジャたちが結構人間みたいな考えや行動を起こすこともあり人間に見えなくもないです。
それでまた別の受け止め方ができるんじゃないかなと思いますね。
他に良い部分を言うと、自然の撮り方は良かったです。とても綺麗です。
その自然での生活が興味深くて、スローで退屈に感じる方もいるとは思いますが私は好きでした。
ただ、正直こういうメッセージがあるにしても伝え方は映画のテンポがスローなので伝え方が少し強くはないし、社会や風習にブラックジョークを笑いで攻めてきてもあまりキレがなく笑えません。
それに誰に対して映画を見てもらいたいかというのも微妙です。
子供が見ても残酷な部分があり見にくいし、大人が見ても人によっては中途半端だと感じるでしょう。
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|⚫⚫⚫⚫⚫
5/10です。
ネットフリックスでの配信なので、見る方法は限られますが
色々と言いましたが見る価値はある映画だと思います。
大体の人はこれを見て好きになる人は多いと思うので見ることをオススメします。
はい、そんな感じで!