■予告
■あらすじ
男子生徒・柏木卓也の死から始まった一連の事件に揺れる城東第三中学校で、前代未聞となる子どもによる子どもだけの校内裁判が行われることになった。告発状によって柏木卓也殺害の嫌疑をかけられた問題児の大出俊次を被告に、校内裁判の提案者である藤野涼子は、検事として大出の有罪を立証しようとする。対して、他校生でありながら裁判に参加する神原和彦は大出の弁護人となり、涼子と対峙する。さまざまな思惑が絡まり合う中、涼子らは必死で真相を究明しようとするが……。
■Review
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は、宮部みゆきの9年間わたって連載してきた同名小説を2部に分けて実写映画化したものです。
今回はその後編にあたる映画で、前編での事件の真相が明らかになります。
前編は前回記事にしましたので、まだ見てない方は良かったら見てください。
今回は事件が解決される裁判の話になります。
「リーガルハイ」のようなコメディな裁判しか見たことない人はこの裁判は退屈かもしれません。(別に悪いとは言ってませんが)
裁判自体は面白いんですが、事件が解決された事や嘘つきが暴かれるというのは、なんかスッキリとした感覚になれませんし、驚きや納得はあまりありません。
展開が大きく変わらないと言えばいいでしょうか。
映画の序盤辺りから、裁判開始までで以外と前回と一緒に考えながら見るとある程度の答えが分かっていきます。
前半にあった良い部分でもあり、ミステリーに欠かせない「一緒に考える」というのがこの後編にはあまりなかったです。
一応あるにはありますが、前編より比べると少ない方かと思います。
それに結局はあの人が勇気をもって早く言えばよかったやんと思ったし、
あいつの手のひらで踊らされてたようにしか思えませんでしたね。
特に一番この映画でよく分からなかったのが一部のキャラの行動です。
死んでしまった柏木に関しては、人の嘘つきな部分や世間の闇を知ってしまいますが、
彼が口々に言う台詞や行動があまりにも意味不明で、
最後も結局彼はどうしたかったのか分からないし、同情する部分がありませんでした。
それから三宅樹里の母親はこの映画の中では一番嫌いなキャラです。
それを後編からは多く登場してはいますが、彼女自体の娘に対する態度や行動は気にくわないし、
とにかく最後まで色んな人たちが心の成長はしているのに、彼女だけはなにも成長していないように感じました。
なんか娘に「ごめん」と謝りますが、どんな気持ちで何故そんな事を言ったのか、
急に言いますし、なにも伝わりません。
かなり個人的なキャラの感想ではありますが
個人的にはあの最後の終わり方や、今の校長先生の発言が正直府に落ちないですね。
彼女らは嘘だらけの大人たちがやらないから裁判をしたり、
彼女らの心の強さの成長を見せてくれた映画だったはずです。
それなのに校長は最後「今いじめや自殺はこの学校にはないです」という発言が受け取り方が違うし、
結局道徳的に終わらせたのは個人的には納得いきませんでしたね
■評価
最終評価は・・・
☺☺☺☺☺|☺⚫⚫⚫⚫
6/10です。
後編が2時間半はありますが、別につまらない程長くは感じませんでした。
全体的に見てもこの映画は良い映画ですし、ヒューマンドラマにしてもミステリーにしても良い出来だと思います。
是非一度見ることをオススメします。
はい、そんな感じで!
それでは!